秋深まりし冬の始まりにピッタリの音楽といえばブラームス(主観ですよ)。交響曲なんて学生時代どれほど聴いたことか。
ブラームスの作品って、重厚さと郷愁感が絶妙にマッチしていて、聴いていて落ち着くのは筆者だけではないハズ。
決して優雅な作品ばかりでなく、それどころか堂々とした作風がブラームスの特徴だけど、なぜか筆者的にしっくりきます。
まぁ、これが「感性」なんでしょうね。
ということで、毎度のことながらシリーズ2記事目は作品紹介。
選曲はもちろん筆者の独断と偏見によりますが、どうぞ参考になさってください!!
出典:「Amazon:ブラームス交響曲全集」
ヨハネス・ブラームスのおすすめ代表曲15選。交響曲編

結構ブラームスの作品には有名作が多いので、ジャンルごとに分けて紹介することにします。
その方が読者の方にもわかりやすいと思うので(交響曲は全部紹介するけど)。
では、まずは交響曲から紹介してみます。前回の記事を見逃した方はこちら。もしくはこれです。
ヨハネス・ブラームスのおすすめ代表曲その1 、交響曲第1番
ブラームスは生涯で4曲の交響曲を残しています。しかも、この第1番を発表したのは意外にも40代の頃でした。その理由としては、尊敬するベートーヴェン作品に対するプレッシャーのようなものがあったとそうです。
ベートーヴェンがあまりに偉大すぎたので、交響曲の発表にブラームスは「ビビっていた」のです。実際に、この作品は構想から発表まで実に21年を要しいて、その間も度重なる推敲がなされています。
で、1876年にようやく完成し、この作品を聴いた指揮者・ピアニストのハンス・フォン・ビュローは「ベートーヴェンの第10交響曲キター!!」と述べ称賛しました。
全4楽章構成で、演奏時間は50分程度です。
その2、交響曲第2番
交響曲第1番の発表にめちゃくちゃ苦労したブラームス。さぞかし2番を書くのに苦労したのかなと思いきや、第1番発表の翌年1877年に早くも本作を発表します。
もしかしたら第1番を発表したことで、ブラームス自身の中で何かが吹っ切れたのかもしれません。1番の劇的な作風とは対照的に、「牧歌的」で「田園的」な作風が特徴。
調べたところ、南オーストリアの避暑地で作曲したそうで、作曲には最高の環境だったのかも・・・。聴いていると、ブラームスがいかに穏やかな生活を送っていたかが目に浮かぶようです。
また、本作はベートーヴェンの交響曲第6番『田園』になぞらえて、本作は「フラームスの田園」なんて呼ばれ方もしています。全4楽章で、演奏時間は約45分。

その3、交響曲第3番
続いて『交響曲第3番』。交響曲第2番から少し時間が空いた、1883年作曲。
5月から10月の5ヶ月間で完成させているので、この時も調子良かったかな。って調べたら、ヨーロッパで最も古い温泉街として知られるドイツのヴィースバーデンで作曲したとのこと。
やっぱり気分が良かったのかもしれません。冒頭から迫力のある始まりですが、特に有名なのは第3楽章。
日本でも本作の第3楽章のメロディーに乗せて平原綾香さんが歌詞をつけていますね。
本作についてブラームスの友人エドゥアルト・ハンスリックは「芸術的に完璧」と称賛しました。しかし一方で、反ブラームス派(つまり親ワーグナー)のフーゴ・ヴォルフは「独創性に欠けた出来損ない」と痛烈に批判しました。筆者は大好きですけどね。
ちなみにこちらが第3楽章
その4、交響曲第4番
ブラームス最後の交響曲。1884年から1885年にかけて作曲された、ブラームス最高傑作の一つです。個人的にはフルトヴェングラー指揮のものを死ぬほど聴いたなと・・・、感慨深い。1885年の初演ではブラームス自身が指揮したそうです。
そして、ブラームス自身が「一番好きな作品」と公言していたのもこの曲。この頃のブラームスって、世界的作曲家として認知されていました。
それもあってか、初演では1楽章終わるごとに拍手が鳴り止まなかったとか(今では考えられないけど)。第3楽章にいたっては、3楽章が演奏された直後にもう一度演奏されるくらい盛況だったらしいです。
でも、グスタフ・マーラーは「空っぽな音の桟敷(さじき)」と酷評したとか。一方で、リヒャルト・シュトラウスは「とてつもない楽想(中略)まさに天才」と絶賛しました。
どちらも大作曲家だけど、結局感性なんて人それぞれだから、作品の評価なんて曖昧なのかも・・・。
ヨハネス・ブラームスのおすすめ代表曲。管弦楽・協奏曲編

次に紹介するのはブラームスの管弦楽・協奏曲です。全部で5作品。
これがまたまたどれも傑作なんだな〜。個人的に協奏曲が好きなのですが、管弦楽もよく聴きました。それでは行ってみましょう。
ヨハネス・ブラームスのおすすめ代表曲その5、
探してみたらフルトヴェングラー指揮の動画が!!。それはおいといて・・・。
1873年に完成されたブラームス代表作の一つ。これはトスカニーニの指揮で相当聴きました(遠い目)。序奏はなく、ドイツの巨匠ハイドンのテーマが色々と変化する作品です。
なので「変奏曲」。変奏は第8まであって、それに終曲でフィナーレとなります。
交響曲のように大掛かりな作品じゃないので、始めて聴く人には聴きやすいと思います。
演奏時間は大体20分。最近では「これハイドンの主題じゃなくない?」疑惑があるらしいです。
でも優しいメロディーで聴いていて飽きないので、ぜひ聴いてみてください!!
おすすめ代表曲その6、悲劇的序曲
スコア付きも面白いかと思いこの動画を借用しました。
交響曲が収録されているCDにプラスされることの多い作品(そんな記憶が)。
ただ、冒頭の1音から聴衆を引き込む手腕はブラームスの才能の成せる技。もう、痺れてしまいます⚡️⚡️。
1880年に作曲された比較的ブラームス後期の傑作。1879年にブレスラウ大学哲学科から名誉博士号を授与され、その返礼として作曲したとのこと。「ブラームスって教養もあったのだな」とこれを知った時に思った次第です。見た目も学者っぽいし・・・。
「悲劇的」ってタイトルに惹かれますが、特にモチーフや題材はなく、作品のイメージを反映してタイトルがつけられました。演奏時間12分〜14分程度なので、これも聴きやすいし何より飽きないです!!
おすすめ代表曲その7(協奏曲編)、ピアノ協奏曲第1番
ブラームスは生涯で2つのピアノ協奏曲を作曲しました。その1つ目が1854年から1855年にかけて作曲した本作です。
25歳でこの重厚さと濃密さを表現できるんなんて、本当にブラームス恐るべし!。第1楽章だけでもお腹一杯になるほどの大作(笑)。初演は作曲から4年後、大ヴァイオリニストで友人でもあったヨーゼフ・ヨアヒム指揮で初演されました。
今でこそブラームスの傑作の一つですが、ライプツィヒでの初演時は信じられないことに、不評だったそうです。しかも聴衆がヤジを飛ばすくらいだったそう。
そんなにダメかな???(謎)。いやいや、時代と共に次第に認められたということでしょうね。筆者も学生時代LPが擦り切れるくらい聴きました。プレーヤー持ってたのです

その8、ピアノ協奏曲第2番
ピアノ協奏曲第1番を紹介した以上、こちらも書かないわけにはいきません。
1番はブラームス初期を代表しますが、第2番は1878年から1881年に作曲された全盛期を代表する傑作です。イタリア旅行が大のお気に入りだったブラームス。
この曲はそんなイタリア旅行中にインスピレーションを受けて作曲されました。ピアノ協奏曲というよりは、「交響曲にピアノ独奏がついている」みたいな作品です(個人的見解)。
また、本作は「最も難しいピアノ曲」(の一つ)としても知られています。1881年のブダペストの初演ではブラームス本人がピアノ独奏を担当し、大盛況のうちに幕を閉じました。
ピアノ協奏曲としては珍しく、全4楽章構成で、演奏時間は50分という超大作!!。ちょっと長いですが、一聴の価値大アリです。
その9、ヴァイオリン協奏曲
ブラームスの作品で紹介せずにはいられないのが、『ヴァイオリン協奏曲』です。番号がついてないことからもわかる通り、ヴァイオリン協奏曲はこの1曲だけです。
しか〜し!!、このヴァイオリン協奏曲は「3大ヴァイオリン協奏曲」のうちの1曲です。そしてこの曲、ヴァイオリニストにとって「もっとも疲れる作品」らしい・・・。
でました「3大〜」(笑)。1878年作曲、翌1879年にヨーゼフ・ヨアヒムのヴァイオリン独奏で初演されています。初演は大盛況となり、ライプツィヒでの初演を皮切りにブダペスト、ウィーンでも高評価を獲得しました。
また逸話として、この作品を聴いて強い感銘を受けたシベリウスが自身の『ヴァイオリン協奏曲』の全面改訂を行なったのは有名な話です。あくまでクラシック音楽の世界での話ですが。
ちなみに、シベリウスについては以前書いていますのでよろしければ参考にしてください👇
3大ヴァイオリン協奏曲とは?
せっかくですから、他の2作品も紹介します。
まず1つ目はベートーヴェンの『ヴァイオリン協奏曲』
2つ目は、メンデルスゾーンの『ヴァイオリン協奏曲』です。
さらに、これらにチャイコフスキーの『ヴァイオリン協奏曲』を加えた4大ヴァイオリン協奏曲ってのある笑。
もし余裕があれば、覚えておいてください。
ヨハネス・ブラームスのおすすめ代表曲その①のまとめ
やはり筆者の思い入れが強すぎて長くなってしまった・・・。
それくらい本当にブラームス作品をよく聴きました。じゃあ「紹介作品が少ない作曲家はあまり聴かなかったのか?」とつっ込まれそうだけど、「多分そうなんだろうな」と思います。
ということで4000字を超えてしまったので、残りの6作品は次回に回します(またか)。
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