今、最も熱い注目を集めている若手ピアニスト稲沢朋華(いなさわ ともか)さん。
2025年8月、国内最大級のピアノコンクール「第49回ピティナ・ピアノコンペティション」の最高峰・特級において、見事グランプリに輝きました。
それだけでなく、会場の聴衆投票による「聴衆賞」、さらに「オンライン聴衆賞」をもW受賞し、圧巻の「三冠」を達成するという快挙を達成!
「あの感動的な演奏をしたピアニストは一体どんな人?」
「経歴やプロフィールが知りたい!」
そこでこの記事では稲沢朋華さんのこれまでの経歴、出身高校や大学といった学歴、音楽のルーツとも言えるご実家の情報、さらには2025年12月以降の最新コンサート情報までリサーチしてお届けします。
素敵な演奏動画も紹介しますので、ぜひご視聴ください!
ピアニスト稲沢朋華さんのプロフィールと経歴を紹介!
出典:YouTube
ショパン作曲「エチュード第5番」
まずは、毎度のごとく、若きピアニスト稲沢朋華さんの基本的なプロフィールと、これまでの受賞歴をご紹介します。
稲沢さんの愛称は「こめちゃん」。
可愛らしい愛称の由来については、後ほど紹介する「実家」情報で解説します!
稲沢朋華さんのプロフィール
| 項目 | 内容 |
| 氏名 | 稲沢 朋華(いなさわ ともか) |
| 出身地 | 香川県三豊市 |
| 愛称 | こめちゃん |
| 学歴 | 香川県立坂出高校音楽科 卒業 桐朋学園大学音楽学部 4年次在学中(※2025年現在) |
| ピアノ開始 | 3歳より |
| 主な活動 | ソロ演奏、編曲活動、伴奏、ユーフォニアムピアノデュオ「bouquet」 |
稲沢朋華さんの主な受賞歴
稲沢朋は、今回のピティナ特級グランプリ受賞以前から、数々のコンクールでその才能を発揮し、優秀な成績を収めてきました。
以下ではこれまでの受賞歴の一部を紹介します。
- 2025年:第49回ピティナ・ピアノコンペティション
- 特級グランプリ
- 聴衆賞第1位(サントリーホール会場投票)
- オンライン聴衆賞第1位
- 文部科学大臣賞
- スタインウ
- 第10回堺国際ピアノコンクール 第1位
- 第10回東京国際ピアノコンクール 第1位
- 2020年:第30回日本クラシック音楽コンクール 高校女子の部 第3位
- 第21回大阪国際音楽コンクール 第3位
- 杉谷昭子ピアノアカデミー演奏家支援企画オーディションvol.4 グランプリ・杉谷昭子賞
これらの受賞歴を見るだけでも、稲沢さんが高いレベルで挑戦を続けてきたことがわかりますね!
ピティナ特級グランプリ「三冠」達成の快挙
出典:YouTube:ピティナ公式チャンネルより引用
ベートーヴェン作曲「ピアノ協奏曲第3番」
まさに圧巻の演奏です!
稲沢朋華さんの名前を全国に轟かせたのが、2025年8月22日に開催された「第49回ピティナ・ピアノコンペティション」特級ファイナルでの快挙です。
ピティナ・ピアノコンペティション特級は、日本で最も大規模かつハイレベルなピアノコンクールの一つであり、若手ピアニストの登竜門として知られています。
本ブログをお読みの方も、毎年楽しみにされている方が多いのではないでしょうか。
圧巻のファイナルステージ
ファイナルで稲沢さんは、大井剛史氏指揮の東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団と共演。
ベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37」を演奏しました。
コンクール審査員からは、オーケストラとの初共演とは思えないほどの完成度の高さが称賛されました。
とくにセミファイナルでのシューベルトのソナタで見せた「歌心あふれる繊細な情感」と、ファイナルでのベートーヴェンで見せた「楽章ごとの明確なコントラスト」が高く評価されたようです。
専門家と聴衆の心を掴んだ「三冠」
結果は、グランプリ(賞金総額170万円)の受賞。
しかし、稲沢さんの快挙はそれだけにとどまりませんでした。
- 聴衆賞(会場投票)
- オンライン聴衆賞(YouTube配信投票)
これら2つの聴衆賞も同時に獲得し、文字通りの「三冠」を達成しました。
審査員からの評価と、会場やオンラインで演奏を聴いた多くの聴衆の心の両方を掴んだ証と言えるでしょう。
受賞後の記者会見で、稲沢さんは以下のように語っています。
「準備してきた曲をすべて演奏することができ、さらに今日は満席のお客様の前で演奏させていただき、人生で一番濃くて幸せな日だった。結果よりも、演奏に自分がすごく納得ができたのが一番うれしかったし、お客様にも届いたかなという実感があった。」
このコメントからも、稲沢さんが常に聴衆に音楽を届けることを大切にし、真摯に音楽と向き合っている姿勢が伝わってきますね!
稲沢朋華さんの学歴:出身高校と大学は?
出典:YouTube
シューベルト作曲「ピアノソナタ第21番」
稲沢さんの音楽的背景を育てた学歴についても見ていきましょう。
まずは出身高校から。
出身高校:香川県立坂出高校音楽科
稲沢さんは、地元・香川県の香川県立坂出高等学校音楽科を卒業されています。
インタビューによれば、高校進学までは本格的に音楽の道へ進むことを深く考えていたわけではなかったとのこと※。
しかし、高校生活を通して、共に過ごす仲間たちと出会ったことが、音楽を続ける大きな原動力になったと語っています。
「自分が音楽を続けてこられたのは香川にいたから」という言葉からすると、故郷・香川での経験がいかに重要であったかがよくわかります。
高校時代は試験終わりにクラスの皆でうどん屋さんに行き、その後学校に戻って夜まで練習していたそうですよ!
※参考|KSB5chインタビューより
現在在学中の大学:桐朋学園大学音楽学部
高校卒業後は上京し、名門・桐朋学園大学音楽学部に進学。
2025年現在、4年次に在学し、研鑽を積んでいます。
大学では、パスカル・ドゥヴァイヨン氏やブルーノ・リグット氏といった世界的なピアニストのマスタークラスを受講するなど、精力的に学びを深めています。
奇しくも2025年のピティナ特級では、同じ桐朋学園大学の1年生である加藤皓介さんが銅賞を受賞しており、同大学の教育レベルの高さを改めて示す結果となりました。
稲沢朋華さんの実家は香川県三豊市の飲食店「神戸屋」
出典:YouTube:なで肩のモD/Modi’s piano様チャンネルより引用
稲沢さんのプロフィールを語る上で欠かせないのが、ユニークなご実家です。
実家は、香川県三豊市高瀬町上麻にある飲食店「神戸屋」を営んでいるとのこと。
1973年に開業した老舗の食事処で、うどんや定食類を提供しており、地元で長年愛されているお店です。
参考|ピティナ・ピアノnote|特級2025|二次予選進出者紹介 vol.4より
母親はピアノ教師兼「神戸屋」の店主
さらに興味深いことに、稲沢さんの母親は、この「神戸屋」を営む傍ら、本業はピアノの先生でもあるとのこと。
稲沢さん自身も3歳からピアノを始めており、音楽と「食」が共存する温かい家庭環境が、稲沢さんの音楽性を育んだことは想像に難くありません。
愛称「こめちゃん」の由来
稲沢さんの愛称「こめちゃん」は、この実家がご飯屋さん(定食屋)であることに由来しているとのこと。
稲沢さん自身もX(旧Twitter)などで実家のお店を紹介することがあり、手作りの美味しい料理が手頃な価格で提供されている様子が伝わってきます。
また、ご自身も「実家が飲食店をしているので、料理が超得意で大好き」と語っており、音楽以外の特技もお持ちのようです。
香川県三豊市を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください!
多彩な音楽活動と演奏スタイル
出典:YouTube
メンデルスゾーン作曲「幻想曲」
稲沢朋華さんは、コンクールでのソロ演奏の他に、編曲やユニットでも活躍されています。
編曲やデュオ「bouquet」での活動
編曲活動や伴奏にも力を入れている稲沢さん。
その才能はまさに多才そのものです。
とくに、ユーフォニアムとのデュオ「bouquet」としても活動しており、クラシックの枠に収まらない多彩な音楽活動を展開。
大学では副科のユーフォニアムの試験で、自身が編曲した「My Way」を演奏した経験もあるそうで、楽譜が音になる瞬間を「最高に幸せ」とも語っています。
音楽に対する真摯な姿勢も素敵です
ピティナのインタビューでは、「人前で演奏できるということが当たり前のようになってしまっているけれど、ピアノを続けられるということは、自分の中で奇跡の連続が人生の中で起こっているから」「自分の人生を音楽で豊かにしてくれた方々や、音楽自体にもとても感謝していることを届けたい」と語っています。
ステージからお客様の笑顔を見た時が一番幸せで、「ピアノを弾いていてよかった!」と思うという稲沢さん。
「すべての方の心に寄り添い、花を咲かせられるようなこころあたたまる音楽を届けたい」というそのの想いが、あの「三冠」への原動力なのかもしれません。
稲沢朋華さんの最新コンサート情報(2025年12月以降)
ピティナ特級グランプリの受賞に伴い、稲沢朋華さんは2025年12月から2026年にかけて、全国各地で受賞記念リサイタルや入賞者記念コンサートに多数出演する予定です。
以下ではコンサートの一部を紹介します。
稲沢さんの「今」の演奏を聴くことができる絶好の機会です。
お近くの公演をぜひチェックしてみてください!
(※2025年11月時点の情報です。詳細は各主催者の公式サイトでご確認ください。)
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2025年12月のコンサート情報
- 12月5日(金)18:15
- 公演名: 第3回IHIピアノコンサート「世界の名器~FAZIOLIで聴くピティナ・グランプリと未来のピアニスト」
- 会場: 豊洲シビックセンター(東京)
- 曲目: 湯山昭「お菓子の世界」より抜粋, ショパン: スケルツォ第1番, カプースチン: 変奏曲Op.41 他
- 12月12日(金)19:30
- 公演名: Coffret de Noël ホリデーナイトライブ
- 会場: カーサクラシカ(東京)
- 共演: ピアノトリオ・コフレ (髙倉理紗子(Vn.), エンスレン ショーン 陸(Trb.))
- 内容: クラシック、ポップス、ジャズ
- 12月27日(土)
- 公演名: ピティナ入賞者記念コンサート(沖縄支部)
- 会場: 南城市文化センターシュガーホール(沖縄県)
2026年1月のコンサート情報
- 1月9日(金)19:00
- 公演名: 2025ピティナ特級グランプリ受賞記念 稲沢朋華ピアノリサイタル
- 会場: サンポートホール高松(香川県)
- 曲目: ショパン「バラード第2番」、湯山昭「お菓子の世界」より抜粋ほか
- 1月11日(日)
- 公演名: 2025年度ピティナ広島中央支部入賞者記念コンサート
- 会場: エリザベト音楽大学セシリアホール(広島県)
2026年2月のコンサート情報
- 2月8日(日)14:00
- 公演名: 2025ピティナ・ピアノコンペティション特級褒賞公演 稲沢朋華ピアノ・リサイタル
- 会場: すばるホール2Fホール(大阪府富田林市)
- 曲目: 湯山昭「お菓子の世界」より抜粋、ショパン「バラード第2番」、ブラームス「ピアノソナタ第3番ヘ短調Op.5」
- 2月11日(水)14:00
- 公演名: 特級ガラコンサート「THE LAST SONATAS」
- 会場: J:COM浦安音楽ホール(東京)
- 曲目: ブラームス「ピアノソナタ第3番ヘ短調Op.5」
- 共演: 高見真智人, 加藤皓介, 津野
2026年3月のコンサート情報
- 3月21日(土)①13:00、②18:00
- 公演名: 第49回ピティナ・ピアノコンペティション ソロ・デュオ部門入賞者記念コンサート
- 会場: 第一生命ホール(東京)
稲沢朋華さんの経歴・プロフィール:まとめ
今回は、2025年のピティナ・ピアノコンペティション特級で「三冠」という鮮烈なデビューを飾ったピアニスト、稲沢朋華さんについて深掘りしました。
香川県の温かい家庭(飲食店「神戸屋」)で育ち、地元の高校で音楽仲間と切磋琢磨し、桐朋学園大学でその才能を磨き上げた稲沢さん。
その演奏は、確かなテクニックと「聴衆に感謝を届けたい」という真摯な想いに裏打ちされています。
稲沢さんの「こころあたたまる音楽」は、これから日本中、そして世界中へと羽ばたいていくことでしょう。今後の活躍もますます期待大ですね!
【この記事のポイント】
- 稲沢朋華は2025年「ピティナ特級グランプリ」に加え「聴衆賞」「オンライン聴衆賞」の三冠を達成した。
- 出身は香川県三豊市。愛称は「こめちゃん」。
- 学歴は香川県立坂出高校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部4年次に在学中(2025年現在)。
- 実家は香川県三豊市にある飲食店「神戸屋(ごうどや)」で、母親はピアノ教師でもある。
- ソロ演奏のほか、編曲活動やユーフォニアムピアノデュオ「bouquet」としても活動している。
- 2025年12月以降、グランプリ受賞記念として全国各地や海外でのコンサートが多数予定されている。






















