日本を代表する実力派チェリスト、遠藤真理(えんどう まり)さん。
読売日本交響楽団のソロ・チェロ奏者としても活躍し、その深く豊かな音色で多くのクラシックファンを魅了し続けています。
そんな遠藤さんの圧倒的なテクニックと表現力は、どのような経歴によって培われてきたのでしょうか?
また、第一線で活躍しながら、プライベートでは結婚しているのか、お子さんはいるのか、その素顔も気になるところ。
この記事では、チェリスト・遠藤真理さんの輝かしい経歴やプロフィールを紹介します!
遠藤ファン必見の最新コンサート情報もありますので、お見逃しなく!
そのほか、素晴らしい演奏動画も紹介していますので、ぜひご視聴ください!
遠藤真理さんのプロフィールを紹介!
出典:YouTube
ラヴェル作曲「亡き王女のためのパヴァーヌ」
まずは、いつものように、遠藤真理さんの基本的なプロフィールをまとめました!
| 項目 | 内容 |
| 名前 | 遠藤 真理(えんどう まり) |
| 生年月日 | 1982年5月19日 |
| 年齢 | 43歳(2025年11月現在) |
| 出身地 | 神奈川県横浜市 |
| 職業 | チェリスト |
| 所属 | 読売日本交響楽団 ソロ・チェロ奏者(2017年4月~) |
| 最終学歴 | ザルツブルク・モーツァルテウム大学 マギスター課程修了 |
遠藤真理さんの経歴とチェリストへの道
出典:YouTube
アザラシヴィリ作曲「無言歌」
語りかけるような演奏が素晴らしいと思います!
まさに「エリート」という言葉がふさわしい遠藤真理さんの経歴。
とはいえ、それは偶然の出会いから始まったようです。
遠藤真理さんの経歴①:きっかけはヴァイオリニストの兄
遠藤真理さんがチェロを始めたのは3歳の時。
当時、2歳年上のお兄さんがヴァイオリンを習っており、その教室に一緒に連れて行かれたことがきっかけでした。
最初はお兄さんと同じヴァイオリンを希望していたそうですが、教室の先生から「兄弟で同じ楽器ではない方がいい」と勧められ、チェロを手にすることになったとのこと。
この何気ない先生の一言が、後の日本を代表するチェリストを生み出す第一歩となったわけですね!。
遠藤真理さんの経歴②:東京藝大首席からザルツブルクへ
幼少期からチェロの才能を開花させた遠藤真理さん。
その後、東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校に進学します。
そして2005年に東京芸術大学音楽学部を首席で卒業。
大学在学中からその才能はずば抜けており、福島賞、安宅賞、アカンサス音楽賞、NTTドコモ賞といった数々の賞を受賞しています。
大学卒業後は、さらに研鑽を積むためオーストリアへ留学。
世界的な音楽の殿堂であるザルツブルク・モーツァルテウム大学に入学し、2007年にマギスター課程を「満場一致の最高点」で卒業するという、驚異的な成績を収めました。
師事した世界的な先生方
遠藤真理さんの卓越した技術と音楽性は、もちろんご本人の努力と才能によるものですが、素晴らしい指導者たちとの出会いによって磨かれたものでもあります。
これまでに、臼井洋治氏、河野文昭氏、山崎伸子氏、藤森亮一氏といった日本のチェロ界を牽引する名だたる教授陣に師事。
さらにザルツブルクでは、世界的な名手であり、アルバン・ベルク弦楽四重奏団のメンバーとしても知られるクレメンス・ハーゲン氏に師事。
その音楽性に多大な影響を受けたそうです。
遠藤真理さんの主な受賞歴とソリストとしての活躍
遠藤真理さんの実力は、国内外の権威あるコンクールでの受賞歴をみれば一目瞭然です!
上述の「ザルツブルク・モーツァルテウム大学を主席で卒業」というだけでも、十分凄すぎるのが伝わると思います。
以下では、受賞歴の一部を紹介します。
国内外のコンクールでの快挙
- 2003年:第72回日本音楽コンクール 第1位・徳永賞
- 日本の若手音楽家の登竜門である日本音楽コンクールで、第1位に。
- 2006年:「プラハの春」国際音楽コンクール 第3位(1位なし)
- 世界的なコンクールである「プラハの春」では、1位なしの中での第3位という快挙を成し遂げ、国際的な評価を確立。
- 2008年:エンリコ・マイナルディ国際コンクール 第2位
- イタリアで開催されるこのコンクールでも第2位を受賞し、ヨーロッパでの評価を不動のものとします。
これら以外にも、2007年に「第56回神奈川文化賞未来賞」、2009年に「齋藤秀雄メモリアル基金賞」を受賞するなど、その功績は多方面から高く評価されています。
読売日本交響楽団ソロ・チェロ奏者としての顔
2006年9月に紀尾井ホールでリサイタルデビューを果たして以来、ソリストとして国内外の主要オーケストラと数多く共演。
小林研一郎氏、井上道義氏、山田和樹氏といった著名な指揮者たちからも厚い信頼を寄せられています。
そして2017年4月、遠藤真理さんは日本のトップオーケストラの一つである読売日本交響楽団(読響)のソロ・チェロ奏者に就任。
オーケストラの「顔」とも言える重要なポジションであり、ソリストとしての活動と並行して、オーケストラ全体を牽引する役割を担っています。
遠藤真理さんは結婚してる?夫や子供、家族について
出典:YouTube
記事のタイトルにもある通り、遠藤真理さんが結婚されているのか気になる方も多いでしょう。
ここでは、遠藤さんんおプライベートな側面にも少しだけ迫ります。
2010年に結婚!夫はどんな人?
遠藤真理さんは、2010年に結婚されています。
ご本人曰く、お相手は一般企業に勤める会社員の男性とのこと※。
音楽家同士ではなく、異なる分野で活躍する方と人生を共に歩むことを選ばれたのですね。
夫に関する詳細な情報は公表されていませんが、遠藤真理さんが世界を舞台に活躍し続けられる背景には、夫の理解とサポートが大きな支えとなっていることは間違いないでしょう。
※遠藤真理さんオフィシャルブログより引用
二児の母として育児と演奏活動を両立
遠藤真理さんは、結婚後、二人の女の子に恵まれています。
- 2013年2月:第一子(女児)出産
- 2015年10月:第二子(女児)出産
現在は二児の母として、育児と多忙な演奏活動を両立させる日々を送っています。
あるインタビューでは、家族との時間を非常に大切にしていると語っています。
旦那さんが一般の仕事をしているため、週末や夜は家族で過ごせるよう、演奏旅行も可能な限り日帰りで行うように調整しているそうですよ!
また、出産を経験したことでご自身の音色にも変化があったようで、出産前よりも、より豊かで深みのある音が出るようになったと感じているとのこと。
メディアでも活躍!「龍馬伝」や「きらクラ!」
遠藤真理さんの活躍の場は、コンサートホールだけにとどまりません。
大河ドラマの音楽やラジオ・パーソナリティ、YouTubeなど、多方面で活躍されています!
NHK大河ドラマ「龍馬伝」の音楽を担当
2010年に放送され、大きな話題となったNHK大河ドラマ「龍馬伝」。
遠藤真理さんはこの作品で、「龍馬伝紀行」(第三部)のテーマ曲の演奏を担当されています。
ドラマの感動的なシーンと共に流れるチェロの音色に、感動した方も多いのではないでしょうか!
NHK-FM「きらクラ!」で8年間パーソナリティ
出典:YouTube
遠藤さん公式チャンネルより引用
2012年4月から2020年3月までの8年間、タレントのふかわりょうさんとNHK-FMのクラシック音楽番組「きらクラ!」のパーソナリティを務めました。
演奏技術はもちろんですが、明るく親しみやすい語り口も人気を博し、クラシック音楽の魅力を多くのリスナーに届ける伝道師としての役割も果たしました(筆者もよく聴いてました)。
リリースしたアルバム
エイベックス・クラシックスからソロ・アルバムをリリースしているほか、室内楽奏者としても積極的に活動し、トリオ・アルバムなども複数リリースしています。
ソリストとして、オーケストラ奏者として、そして室内楽奏者として、多岐にわたる活動で日本のクラシック音楽界に貢献し続けています。
遠藤真理さんの最新コンサート情報(2025年〜2026年)
出典:YouTube
最後に、遠藤真理さんの生の演奏を聴きたい方のために、2025年12月以降の最新コンサート情報をご紹介します。
※2025年11月時点の情報です。詳細は必ず公式サイト等でご確認ください!
公式Instagramでも最新情報をチェック!
窪田健志 打楽器リサイタルvol.6(2025年11月)
打楽器奏者・窪田健志さんのリサイタルにゲストとして出演されます。「愛知との繋がり」をテーマにした現代音楽のプログラムで、二重奏を披露予定です
- 東京公演
- 日程: 2025年11月18日(火)19:00開演
- 会場: ムジカーザ
- 演目: 山川あをい作《UTA XIII for marimba and violoncello》(二重奏)ほか
- 料金: 一般 3,500円 / 学生 1,500円(当日各500円増)
新日本フィルハーモニー交響楽団 feat.YAMATO Players(2025年12月)
遠藤真理さんの地元・神奈川県大和市ゆかりのアーティストが集結する豪華なコンサートです。遠藤さんは、チェロ協奏曲の中でも特に人気の高いドヴォルザークの「チェロ協奏曲」を演奏します。
- 日程: 2025年12月27日(土)
- 時間: 15:00開演(14:30開場)
- 会場: 大和市文化創造拠点シリウス 1階芸術文化ホール メインホール(神奈川県大和市)
近藤薫プロデュース リヴァラン弦楽四重奏団 #5 +1(プラス・ワン)
年明けの2026年1月にも公演が予定されています。
- 日程: 2026年1月17日(土)
- 会場: 長野市芸術館 リサイタルホール(長野県)
- 詳細:モーツァルト:ディヴェルティメント ヘ長調 K.138
V.ウルマン:弦楽四重奏曲 第3番 Op.46
シューベルト: 弦楽五重奏曲 ハ長調 Op.163, D956
精力的にコンサート活動を続けられている遠藤真理さん。
お近くの方は、ぜひ会場でその圧巻の演奏に触れてみてはいかがでしょうか。
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遠藤真理さんの経歴・プロフィール:まとめ
今回は、日本を代表するチェリスト・遠藤真理さんについて、経歴やプライベートなご家族の情報、最新のコンサート情報を紹介しました。
3歳での偶然の出会いからチェロの道を歩み始め、東京藝術大学を首席で卒業。
ザルツブルクで最高点を叩き出すなど、まさに音楽のエリート街道を突き進んできた遠藤さん。
一方、2010年に一般男性と結婚し、二児の母として家庭と仕事を大切に両立させる姿は、多くの人にとってのロールモデルとも言えるでしょう。
読売日本交響楽団のソロ・チェロ奏者として、また一人のソリストとして、遠藤さんが奏でる音楽は、確かな技術と、人間的な深みや温かさによって、これからも多くのファンを魅了しくれるはずです!
【この記事のポイント】
- 遠藤真理は日本を代表するチェリストで、2017年から読響ソロ・チェロ奏者を務める。
- 3歳でチェロを始め、東京藝大首席卒業、ザルツブルクで最高点修了という華麗な経歴を持つ。
- 日本音楽コンクール第1位、「プラハの春」第3位など、国内外の主要コンクールで多数の受賞歴がある。
- 2010年に一般男性と結婚し、二児の母として育児と演奏活動を両立させている。
- NHK大河ドラマ「龍馬伝」の音楽担当や、NHK-FM「きらクラ!」のパーソナリティを8年間務めるなど、メディアでも幅広く活躍。
- 2025年〜2026年にかけても、リサイタルやオーケストラ共演など精力的にコンサート活動を予定している。



















