奥井紫麻の経歴・プロフィール!両親や高校、コンサート情報もリサーチ!

    世界的なピアニストとしてその名を轟かせつつある奥井紫麻(おくい しお)さん

    幼少期から「天才」と称され、わずか12歳でロシアへ渡った奥井さんは、現在スイス・ジュネーヴを拠点に活躍する若きヴィルトゥオーゾです。

    「奥井紫麻さんの演奏を生で聴きたい」
    「どのような教育を受けてきたのか?」

    そんな疑問を持つ方のために、本記事では、奥井さんの経歴や学歴、知られざるご両親のサポート、そしてコンサート情報までリサーチしました。

    ロシア・ピアニズムの正統な継承者であり、エフゲニー・キーシンも絶賛したという奥井さんの魅力に迫ります!

    その他、記事内では素晴らしい演奏動画も紹介していますので、ぜひご視聴くださいね!

    奥井紫麻さんのWiki風プロフィール

    出典:YouTube
    公式チャンネルより引用
    サン=サーンス作曲「ピアノ協奏曲第2番」

    まずは、毎度のことながら奥井紫麻さんの基本情報を整理しました。
    ほかのピアニストの方とはちょっと違った経歴の持ち主です。

    氏名奥井 紫麻(おくい しお)
    生年月日2004年5月(2025年現在 21歳)
    出身地東京都(月島出身との情報あり)
    現在の拠点スイス・ジュネーヴ / ロシア・モスクワ
    師事(現在)ネルソン・ゲルナー(ジュネーヴ高等音楽院)タチアナ・ゼリクマン(グネーシン音楽大学)
    過去の師事故エレーナ・アシュケナージヴァレリー・ピャセツキー
    大学ジュネーヴ高等音楽院グネーシン音楽大学
    出身高校グネーシン特別音楽学校(首席卒業)
    好きな作曲家ショパンリストラフマニノフスクリャービン

    奥井紫麻さんの経歴|3歳でバレエ、12歳でロシアへ

    出典:YouTube
    スクリャービン作曲「ワルツ」
    スクリャービン

    奥井さんの経歴は、一言で言うと、まさに「神童」。

    しかし、それは単なる才能だけでなく、圧倒的な努力と環境選びによって築かれたものでもあります。

    バレエのリズム感から始まったピアノ人生

    ピアノを始めたのは5歳半の頃。

    もともと3歳からバレエを習っていた奥井さんに、母親が「音楽を知ることでバレエの表現が深まる」と考え勧めたのがきっかけでした。

    しかし、いざ初めてみると、ピアノそのものの魅力に没頭しまた奥井さん。

    とくに「譜読み」が好きで※、新しい曲の構造を知ることに喜びを感じる子供だったといいます。

    幼稚園の年長ですでに1回2時間のレッスンをこなし、自分から10曲以上を予習していくなど、並外れた熱意を見せていました。

    ※参考|CLASSICNAVI|ロシアで学んだ俊英が、ショパン、リスト、ラフマニノフを披露する注目の若手ピアニスト 奥井 紫麻

    7歳での運命的な出会いと決意

    奥井さんの人生を決定づけたのは7歳の時でした。

    モスクワで開催されたチャイコフスキー国際コンクールのファイナルを現地で鑑賞し、優勝したダニール・トリフォノフの演奏に衝撃を受けます※。

    「プロのピアニストになりたい」と強く決意した瞬間とのこと。

    その後、ウラディーミル・アシュケナージの妹である故エレーナ・アシュケナージ氏に師事。

    徹底的な基礎指導を受け、8歳にしてウクライナ国立交響楽団とハイドンのピアノ協奏曲で共演するという驚異的なデビューを果たします。

    ※参考|Bnkamura|note|ロシア・ピアニズムに魅せられて/奥井紫麻さんインタビュー

    12歳で単身モスクワへ移住

    日本の小学校を卒業する直前の2月、まだ12歳だった奥井紫麻さんは大きな決断を下します※。音楽の本場、ロシア・モスクワへの移住です。

    モスクワ音楽院付属中央音楽学校に編入した当初は、音楽だけでなく数学や歴史といった一般教養の授業もすべてロシア語で受ける必要があったとのこと(当たり前ですが)。

    しかし、奥井さんはは持ち前の適応力で言語の壁を乗り越え、ロシア・ピアニズムの神髄を吸収していきました。

    巨匠エフゲニー・キーシンが奥井さんの演奏を聴いた際、「この年齢でこれほど音楽を理解し、楽器を自由に操れるとは」と驚嘆したそうですよ!

    ※個人的な話ですが、ロシア語は本当に難しいです・・・(筆者は挫折しました)

    ※参考|Bnkamura|note|ロシア・ピアニズムに魅せられて/奥井紫麻さんインタビュー

    奥井紫麻さんの学歴(高校・大学)|モスクワからジュネーヴへ

    出典:YouTube
    ショパン作曲「幻想ポロネーズ」
    ショパン全集

    奥井紫麻さんが歩んできた教育の道は、日本の一般的な音大生とは大きく異なります。

    ここでは、奥井さんの海外での学歴について紹介します。

    出身高校:グネーシン特別音楽学校を首席で卒業

    モスクワに渡った当初は「モスクワ音楽院付属中央音楽学校」に入学た奥井さん。

    恩師エレーナ・アシュケナージ氏の逝去に伴い、「グネーシン特別音楽学校」へ編入しました。

    この学校は、エフゲニー・キーシンらを輩出した名門中の名門校。

    ここで奥井さんは名教師タチアナ・ゼリクマンに師事。
    8年間にわたり「音の響かせ方」や「歌うような演奏」を徹底的に叩き込まれたそうです。

    2023年6月、ピアノ科を特別表彰を受け首席で卒業するという快挙を成し遂げています。

    グネーシン特別音楽学校:出典Wikipedia

    現在の大学:スイスとロシアのダブルスクール

    2023年9月からは、活動の拠点をスイスに移し、「ジュネーヴ高等音楽院」に入学
    ショパン弾きとして名高いネルソン・ゲルナー氏に師事し、より自然な身体の使い方や、どんなピアノでも理想の音を出す技術を学んでいます。


    国際情勢が不安定な中、拠点をスイスに移しつつも、恩師ゼリクマン氏との関係を維持し続けていることから、奥井さんのロシア音楽への深い敬意がうかがえますね!

    奥井さん曰く、ゲルなー氏は「心優しく親切で色々なことを教えてくださる方」とのことです※

    ※参考|CLASSICNAVI|ロシアで学んだ俊英が、ショパン、リスト、ラフマニノフを披露する注目の若手ピアニスト 奥井 紫麻

    奥井紫麻さんの両親(父・母)は音楽家?

    出典:YouTube
    ショパン作曲「スケルツォ第2番」

    若くして海外へ渡った天才少女を支えたご両親は、どのような方なのでしょうか。

    母親の献身的なサポートと文化的影響

    現在公開されている情報をリサーチした限りでは、父親に関する詳細(職業や音楽経験など)はわかりませんでした。

    しかし、母親については少し情報がありましたので、紹介しますね。

    • ロシア文化への造詣: 奥井さんのお母様はロシアバレエの熱心な愛好家とのこと。この影響で、娘にも3歳からバレエを習わせたようです。とはいえ、ここまでロシアと深い関わりになるとは・・・。
    • 海外生活の支え: 12歳でのモスクワ留学の際も、お母様のサポートあってのこと。

    一人っ子という情報もあり、ご両親、とくにお母様が素晴らしい才能を開花させたと言えるのかもしれません。

    奥井紫麻さんのコンクール受賞歴と国際的評価

    奥井さんの実績は、ジュニア時代から世界レベルでした。
    以下にこれまでの主な受賞歴をまとめます。

    • 2013年(9歳): 第14回「若い音楽家のための国際TVコンテスト」ピアノ部門第2位・総合聴衆賞
    • 2015年(11歳): 第1回クライネフ・モスクワ国際ピアノコンクール ジュニア部門 最年少第1位
    • 2016年(12歳): モスクワ国際グランドピアノコンクール 最年少受賞
    • 2022年(18歳): パデレフスキ国際ピアノ・コンクール 入賞・名誉賞
    • 2025年(20歳): ベルン国際ピアノコンクール 第2位
    • 2025年(21歳): ブゾーニ国際ピアノコンクール セミファイナリスト

    なかでもスゴいのは、ワレリー・ゲルギエフウラディーミル・スピヴァコフといった、ロシアの巨匠指揮者たちから継続的に共演指名を受けている点。

    現役のトップ・プロフェッショナルたちから「共演したいピアニスト」と評価されています!

    奥井紫麻さんのコンサート情報

    最後に、今後コンサート情報を紹介して終わりにします。

    2026年には、指揮者・高関健氏とのタッグで、超難曲として知られるプロコフィエフの「ピアノ協奏曲第3番」を演奏する予定が組まれています(ちょっと先ですが)。

    仙台フィルハーモニー管弦楽団 第394回定期演奏会

    • 日時: 2026年10月16日(金)19:00 / 17日(土)15:00
    • 会場: 日立システムズホール仙台 コンサートホール
    • 曲目: プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番

    最新のコンサート情報については、公式SNS等でもぜひチェックしてみてください!
    奥井さん公式Instagram👇

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    奥井紫麻さんの経歴・プロフィール:まとめ

    2025年現在、スイスとロシア、そして日本を股にかけて活躍する奥井紫麻さん。

    「元・天才少女」ではなく、ロシア文学や古代史への深い教養に裏打ちされた、独自の芸術性を放つ大人のピアニストへと変貌を遂げています。

    最後に、本記事のポイントをまとめますね。

    • 年齢と経歴: 2004年生まれ、3歳でバレエ、5歳でピアノを始め、12歳でロシアへ移住。
    • エリート教育: ロシアの名門グネーシン特別音楽学校を首席で卒業し、現在はジュネーヴ高等音楽院に在籍。
    • 家族の支え: バレエ・ロシア文化愛好家の母親の影響が大きく、留学にも帯同。
    • 評価: ゲルギエフら世界的指揮者と10代から共演。キーシンも絶賛する才能。
    • 演奏スタイル: ロシア・ピアニズムを継承する「歌うような」濃厚な響きと、強靭なテクニック。
    • 今後の予定: 2026年10月に仙台フィル・東京シティフィルとプロコフィエフでの共演が決定済み。

    まだ20代前半。

    これからの成長と活躍が最も楽しみな日本人ピアニストの一人、奥井紫麻さんから目が離せません!

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