この記事では、オーボエ初心者が独学で練習できるのか、どんな人がオーボエに向いているのかについて詳しく解説します。
天から降り注ぐような優しいオーボエの音色、本当に美しいですよね。
そんな美しい音に魅了される方も多いのではないでしょうか。
また、初心者におすすめのアイテムや練習方法についても紹介するので、これからオーボエを始めたい人はぜひ参考にしてください。
オーボエ初心者が独学で練習するのは難しい?

オーボエは「もっとも難しい楽器」と言われることがあるほど、演奏の難易度が高い楽器のひとつ。その大きな理由のひとつが、音程を安定させることの難しさにあります。
たとえばピアノの場合、鍵盤を押せば正しい音が鳴りますが、オーボエはそうはいきません。
リードを通して息をコントロールしなければならず、適切なアンブシュア(口の形)や呼吸法を身につける必要があります。
とはいえ、独学が不可能なわけではありません。
じっくりと取り組めば、初心者でも演奏できるようになりますので安心してください。
オーボエ初心者が独学で習得できる?
結論として、オーボエは独学でも習得できます。
ただし、どのレベルまで到達するかは個人の目標次第。
たとえば、「特定の曲を演奏できるようになりたい」という目標がある場合、独学でも十分に達成可能です。
バッハの「G線上のアリア」や「いつか王子様が」といったクラシックやジャズのスタンダードナンバーも、オーボエで演奏できます。
一方で、吹奏楽部や楽団で本格的に演奏したいと考えるなら、独学だけでは限界があるかも。
オーボエには独特の吹き方(アンブシュア)があり、適切に習得するには日々の練習とフィードバックが欠かせません。
また、リードの調整や楽器のメンテナンスなど、演奏以外にも学ぶべきことが多いのも事実。
初心者レベルを脱し、より高いレベルの演奏を目指すのであれば、音楽教室に通うのもひとつの方法です。
音楽教室を検討されている方に
「独学で頑張ってみたけど、もっと本格的に上達したい!」という方には、音楽教室も選択肢の1つ。
たとえば、島村楽器の音楽教室にはオーボエコースや椿音楽教室でもレッスンを受けることができます。
その場合、それぞれの料金やレッスン内容を比較し、自分に合ったスクールを選ぶことが大切です。レッスン料や楽器の貸し出しの有無、オンラインレッスンなど、教室により異なりますので、一通りチェックしてみましょう。
今回は例として、島村楽器音楽教室、椿音楽教室、EYS音楽教室を紹介します。


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オーボエ初心者が独学するのに役立つアイテム
10万円台の楽器から購入してみる
オーボエの価格は新品で4万円台後半から150万円以上まで幅広く、どのレベルの楽器を選ぶかが重要です。
最初から高価な楽器を購入してしまうと、後悔する可能性も。
初心者の場合、10万円台〜がおすすめです。
樹脂製や木製など、素材やセット内容にも違いがあるため、自分に合ったものを選びましょう。ヤマハ、マリゴ、Jマイケルなど、多くのメーカーがオーボエを販売しています。
基本的な教本を準備する
独学でオーボエを習得するなら、基本的な教則本を準備することも大切です。初心者向けの教則本には、基本的な演奏方法や練習法が詳しく解説されています。楽器の演奏は最初の基礎が重要であり、自己流の練習では悪いクセがついてしまうこともあります。
たとえば、オーボエ初心者向けの教則本を活用することで、基本からしっかりと学ぶことができます。自己流で練習してしまうと、後からクセを修正するのが大変なので、じっくり時間をかけて練習することが大切です。
動画で学ぶのもアリ
動画を活用するのも、オーボエの独学に役立ちます。教則本では分かりづらい音の出し方や技術的なポイントも、動画なら視覚的に理解しやすくなります。
DVD付きの教則本やYouTubeでプロの演奏を参考にするのもよい方法です。
中学生〜高校生の吹奏楽部で使用するオーボエの価格帯
吹奏楽部などで使用されるオーボエの価格帯は、一般的に60万円以上(島村楽器オンラインストア調べ)とのこと。しかしメーカーや素材、モデルによって価格は大きく異なります。
また、中古楽器を選ぶ際には、楽器の状態や経年劣化をしっかりと確認しましょう。耐久性やメンテナンスの方法も重要なポイントです。
オーボエに向いている人は?
「自分はオーボエに向いているのか?」と気になる人もいるかもしれません。
楽器には不思議と相性があり、人によって向き不向きが異なります。
とはいえ、最も大切なのは「オーボエを吹けるようになりたい!」という気持ちです。
以下ではオーボエに向いている人の特徴を紹介します。
職人気質であること
冒頭でもお伝えしたように、オーボエは「もっとも難しい楽器」の1つ。
そのため、コツコツと一歩ずつ練習を積み重ねていく、職人気質の人に向いています。
もちろん、これはどの楽器にも当てはまります。
でも、「きちんとした音を出すことさえ難しい楽器」であることを考えると、忍耐強さや粘り強さが求められます。
どんな楽器も習慣化が上達の鍵です。
楽器メンテナンスが苦にならない人
メンテナンスが苦にならないのも、オーボエに向いている人です。
オーボエは構造が複雑かつ、リードを頻繁に掃除する必要があります。
メンテナンスを怠ると、本来のパフォーマンスが発揮できないことも・・・。
たとえば、リードは天然の「葦の茎」で作られているデリケートな部品。
湿度や気温の変化にとても敏感です。メンテナンスを怠ると、音色にダイレクトに影響します。
また、リード1本の寿命は一般に2〜4週間程度と言われています。
そのため、複数のリードを準備してローテーションで使うなど、メンテナンスが苦にならない人におすすめです。
でもメンテは最初は難しくても、道具を揃えればできるようになるので、あまり心配する必要はないかもしれません。
度胸がある人
オーボエ奏者には度胸も大切。
弦楽器などの場合、ソロパートはそれほど多くはありません。
でもオーボエは別。誰もが知っている作品やさまざまな曲でソロパートで演奏されます。
たとえば、チャイコフスキーの『白鳥の湖第2幕「情景」』は冒頭からオーボエのソロです。
こんなシーンがオーボエ奏者には結構あります。
出典:YouTube
肝心の見せ場でミスしたら・・・。と考えるとドキッとしますよね。
なので、「ソロパートどんと来い!」と思えるようなメンタルがあると良いかもしれません。
「じゃあ向いてない人はダメなのか?」って不安になる人もいるかもしれませんが「向いていなくても練習次第で克服できる」からOKです
オーボエが印象的な名曲3選
オーボエソロパートが映える曲3選を紹介します。
どの曲もテーマが抜群なものばかりです。
まさにオーボエの音色、本領発揮という感じです。
動画1:ボロディン『イーゴリ公より「ダッタン人の踊り」』
出典:YouTube
あまりにも有名なメロディ。
オーボエの旋律が、作品に奥行きを与えますね。
1:07〜。
動画2:アーノルド『第六の幸福をもたらす宿』
出典:YouTube
近代イギリスを代表する作曲家マルコム・アーノルドの作品です。
吹奏楽の名曲として有名ですね。
動画3:スター・ウォーズ エピソード2「愛のテーマ」
出典:YouTube
映画音楽でもオーボエが大活躍しています。
オーボエ初心者のための解説動画(YouTube)
最後にYouTubedで公開されている、オーボエ解説動画を紹介します。
教則本での基礎練習にプラスで参考にすると、より上達が早まるはずです。
オーボエ初心者のための動画1:オーボエの構造から詳しく解説してくれています
出典:YouTube
まずは、楽器の構造や性質を知るのも、上達のポイントです。
「知ること」から始めてみましょう。
オーボエ初心者のための動画2:演奏に関するお悩みに答えてくれています(本間州さん)
出典:YouTube
誰しもぶつかる壁について、わかりやすく、具体的に解説してくれています。
本間州さんは2016年、J.パカルニス国際管打楽器コンクールで特別賞を受賞された注目の演奏家です。
オーボエ初心者のための動画3:洗足音楽大学の佐藤亮一先生による解説です
出典:YouTube
↓こちらの教材で解説されている先生です↓