日本のクラシック音楽界に新たな1ページを刻んだ若きマエストロ、米田覚士(よねだ さとし)さん。
なんと、2025年9月、若手指揮者の登竜門として知られる「ブザンソン国際若手指揮者コンクール」でグランプリを受賞。
かつて小澤征爾さんや佐渡裕さんも制したこのコンクールでの優勝は、日本のクラシック界に新たなスターの誕生を告げるものとなりました!
その輝かしい経歴に注目が集まる一方で、米田覚士さんのプライベート、とくに「結婚はしているの?」といった関心や、人気シンガーソングライター藤井風さんとの意外な関係性も話題となっています(詳しくは後述します)。
この記事では、世界が注目する指揮者・米田覚士さんの経歴や詳しいプロフィール、結婚や家族について、そして藤井風さんと育んだ高校時代のエピソードまでリサーチしてお届けします。
これまでの演奏動画も紹介しますので、ぜひそちらもご視聴ください!
米田覚士さんのプロフィールを経歴とともに紹介!
出典:YouTube
チャイコフスキー作曲「幻想的序曲「ロメオとジュリエット」」
若手指揮者とは思えない、奥深い指揮が印象的です。
まずは、いつものように、指揮者・米田覚士さんの基本的なプロフィールと、これまでの経歴を見ていきましょう。
プロフィール
項目 | 内容 |
氏名 | 米田 覚士(よねだ さとし) |
生年月日 | 1996年 |
年齢 | 29歳(2025年時点) |
出身地 | 岡山県岡山市 |
学歴 | 岡山県立岡山城東高等学校 音楽学類 卒業東京藝術大学 音楽学部 指揮科 卒業(2020年) |
職業 | 指揮者 |
師事 | 指揮法: 小田野宏之、高関健ピアノ: 長瀬賢弘 |
主な受賞歴 | 平成30年度(2018年)安宅賞第19回東京国際音楽コンクール<指揮> 奨励賞(2021年) 第59回ブザンソン国際若手指揮者コンクール 優勝(2025年) |
音楽との出会いから世界へ
出典:YouTube
マーラー作曲「交響曲第1番「巨人」」
米田覚士さんの音楽の原点は、故郷・岡山にあります。
これまでの米田さんの経歴を時代ごとに見ていきましょう!
幼少期~中学時代:指揮者への夢を育む
幼い頃からピアノを学び始めた米田さんは、地元の「桃太郎少年合唱団」や「岡山市ジュニアオーケストラ」に所属し、音楽に親しむ日々を送ります。
オーケストラでは打楽器を担当していましたが、やがて、さまざまな楽器の音を一つにまとめ上げ、音楽を創り上げていく「指揮者」という存在に次第に心を奪われていくように。
その後、中学生になる頃には、指揮者になることを決意していたそうです。
高校・大学時代:才能の開花
指揮者への夢を胸に、岡山県立岡山城東高等学校の音楽学類へ進学。
ここではピアノを専攻し、音楽の基礎を徹底的に学びます。
そして2016年、日本の音楽教育の最高峰である東京藝術大学音楽学部の指揮科に現役で入学。
大学ではさらに才能を開花させ、在学中の2018年には「平成30年度安宅賞」を受賞するなど、早くから頭角を現します。
また、世界的な指揮者であるパーヴォ・ヤルヴィ氏や山田和樹氏のマスタークラスを受講する機会にも恵まれ、国際的な視野と技術を吸収していきました。
参考までにこちらもご一読ください。
プロとしてのキャリア:ジャンルを超えた活躍
2020年に大学を卒業後、本格的にプロの揮者としての活動を開始した米田さん。
国内の主要なオーケストラに客演指揮者として招かれるなど、着実にキャリアを積み重ねていきます。
2021年には、第19回東京国際音楽コンクール<指揮>で入選し、日本人最高位となる奨励賞を受賞。
この受賞により、国内のクラシック界でその名は広く知られるようになりました。
その他、フジテレビ主催の「ノイタミナpresentsシネマティック・オーケストラコンサート」で指揮を務めたり、人気アーティストGACKTさんのオーケストラコンサートでタクトを振ったりと、ジャンルの垣根を越えた多彩な活動で、音楽の新たな可能性を切り拓いています。
コンクール中は願掛けのため、大好きなお米を我慢していたそうです!
米田覚士さんがブザンソン国際指揮者コンクールで優勝という快挙!
出典:YouTube
米田覚士さんの名を一躍世界に轟かせたのが、2025年9月の「ブザンソン国際若手指揮者コンクール」での優勝です!!
このコンクールは1951年に創設され、過去に小澤征爾さん(1959年優勝)や佐渡裕さん(1989年優勝)をはじめ、数々の世界的なマエストロを輩出してきた、まさに若手指揮者の登竜門。
その権威と歴史から、世界中の若き才能が目標とするコンクールの一つです。
2025年の大会には、世界中から271人もの応募が殺到。
その中から厳しい審査を経て選ばれた13カ国・20人の精鋭が本選に臨みました。
米田さんは見事に勝ち抜き、ファイナリスト3名のうちの一人に選ばれます。
決勝で米田さんが指揮したのは、プロコフィエフのバレエ音楽「ロミオとジュリエット(抜粋)」など。
国際審査員団から満場一致の高い評価を受け、見事グランプリの栄冠に輝きました。
日本人の優勝は、2019年の沖澤のどかさん以来6年ぶり、史上11人目となる快挙です!
米田覚士さんは結婚してる?彼女や家族構成は?
輝かしいキャリアを歩む米田覚士さんですが、プライベートはベールに包まれている部分が多く、「結婚しているの?」「彼女はいるの?」と気になる方も多いようです。
結論から言うと、2025年10月現在、米田覚士さんは結婚しておらず独身です。
配偶者やお子さんに関する公的な情報や報道は一切なく、ご自身のSNSなどでも私生活に関する発信はほとんど見られません。
ブザンソンでのコンクール優勝を機に、今は音楽活動に全力を注いでいる時期なのかもしれませんね!。
一方で、家族については心温まるこんなエピソードが。
ブザンソンでの優勝後、父親の米田一喜さん(61歳・2025年時点)がNHKの取材に応じ、「よかった、お疲れさまということを伝えたい。お世話になった方々への感謝の気持ちを忘れず、ありがたみをかみしめてほしい」と、息子への愛情と喜びあふれるコメントを寄せていました。
温かく見守る家族の支えがあったことが伺えるエピソードですね!
公式Instagramにもたくさんの喜びの声が届いています!
米田覚士さんと藤井風さんの関係は高校の先輩後輩!
出典:YouTube:藤井風さんオフィシャルチャンネルより
米田覚士さんを語る上で、もう一つ欠かせないのが、今や世界的な人気を誇るシンガーソングライター・藤井風さんとの関係です。
実はこの二人、岡山県立岡山城東高等学校音楽学類の先輩・後輩という間柄。
米田さんが1学年先輩にあたります。
同じ学び舎で、同じように音楽家を夢見て過ごした二人。
そこには、互いの才能を認め合い、高め合った青春の日々がありました。
アンサンブル教室での「ピアノ遊び」
二人が在籍していた岡山城東高校の音楽学類には、ピアノが2台置かれた「アンサンブル教室」がありました。
当時の恩師である森野啓司先生によると、音楽科の男子生徒は少なかったこともあり、学年の垣根を越えてこの教室に集まり、一緒にピアノを弾いて「遊ぶ」のが日常だったとのこと。
米田さんも藤井さんも、共にピアノ専攻で入学した実力者。
二人が並んでピアノを弾き始めれば、それは単なる遊びではなく、互いの感性が火花を散らすハイレベルなセッションとなっていたことが想像できますね。
森野先生は、二人が「お互いに刺激しあっていた」と当時の様子を振り返っています。
昼休みの即興セッション
さらにエピソードを証言してくれたのが、米田さんの同級生で、現在はユーチューバーピアニスト「フォルテ」として活躍する渡辺光貴さん。
渡辺さんによると、昼休みになるとアンサンブル教室で、藤井さんが弾き、次に米田さんが弾き、そして渡辺さん自身が弾く…といったように、自然発生的に即興のセッションが繰り広げられていたとのこと。
時にはクラスの男子チェリストも加わり、チャイムが鳴るのも忘れるほど音楽に没頭していたそうですよ!
恩師の森野先生は、米田さんについて「音楽で遊びすぎて授業をすっぽかすこともあった」と笑いながら明かし、「好きであることは最大の才能」と、その音楽への純粋な情熱を高く評価しています。
岡山という地で、同じ師の元、同じ教室で音楽的才能を刺激し合った米田覚士さんと藤井風さん。指揮者とシンガーソングライター、進む道は異なれど、その音楽の根底には、共に過ごした青春時代の情熱が息づいているのかもしれませんね!
米田覚士の経歴・プロフィール:まとめ
最後に、この記事のポイントをまとめますね。
ブザンソン国際指揮者コンクール優勝という快挙を成し遂げ、世界への扉を開いた指揮者・米田覚士さん。
その音楽性の背景には、故郷・岡山での素晴らしい環境と、藤井風さんをはじめとする仲間たちとの切磋琢磨の日々がありました。
これから世界の舞台でどんな音楽を聴かせてくれるのか、若きマエストロの未来に期待は高まるばかりです!
- ポイント1: 米田覚士は岡山県岡山市出身、1996年生まれの若手指揮者。
- ポイント2: 2025年、若手指揮者の登竜門「ブザンソン国際指揮者コンクール」でグランプリを受賞。
- ポイント3: 東京藝術大学指揮科を卒業後、クラシックに留まらない多彩な指揮活動を展開。
- ポイント4: 現在は独身で、音楽活動に専念しているとみられる。
- ポイント5: シンガーソングライターの藤井風は、岡山城東高校音楽学類の1学年後輩。
- ポイント6: 高校時代は、昼休みにピアノセッションをするなど、互いに刺激し合う関係だった。