上野耕平(うえの こうへい)さんは、今、日本のクラシック音楽界で最も注目されているサクソフォン奏者の一人です。
その圧倒的なテクニックと表現力豊かな音楽で、国内外の聴衆を魅了し続けています。
テレビ番組「題名のない音楽会」や「情熱大陸」への出演でご存知の方も多いかもしれませんね。若くして数々の権威あるコンクールを制し、ソリストとしてだけでなく、サクソフォンカルテットや吹奏楽団のコンサートマスターとしても活躍の場を広げています。
この記事では、そんな上野耕平さんの詳しいプロフィールや経歴、輝かしい受賞歴、気になる結婚について、そして最新のコンサート情報まで、その魅力を徹底的にリサーチしました。
音楽への情熱はもちろん、意外な素顔にも迫ります。
素敵な演奏動画も、ぜひご視聴ください!
上野耕平さんのプロフィールと輝かしい経歴
出典:YouTube
グラズノフ作曲「アルト・サクソフォン協奏曲」
まずは、いつものように日本を代表するサクソフォン奏者、上野耕平さんの基本的なプロフィールと、プロの音楽家になるまでの道のりを見ていきましょう。
上野耕平さんのプロフィール
項目 | 内容 |
名前 | 上野 耕平(うえの こうへい) |
生年月日 | 1992年7月10日 |
年齢 | 33歳(2025年時点) |
出身地 | 茨城県水戸市生まれ、那珂郡東海村育ち |
学歴 | 東京藝術大学 音楽学部器楽科 卒業 |
職業 | サクソフォン奏者 |
所属事務所 | イープラス |
師事 | 須川展也、鶴飼奈民、原博巳の各氏 |
趣味 | 鉄道、車 |
音楽との出会いとプロへの決意
上野さんの音楽人生の始まりは8歳の時。
小学校の始業式で聴いた吹奏楽部の演奏に心を奪われ、「自分も演奏したい!」と入部を決意したのがきっかけでした。
当初はトランペットを希望していましたが、顧問の先生の「君はサックスだ」という一言で、アルトサクソフォンを手にすることになります。この偶然の出会いが、後の運命を大きく左右しました。
小学4年生の時には、地元で開かれたリサイタルで、後に生涯の師と仰ぐことになるサクソフォン奏者・須川展也氏の演奏に衝撃を受けます。
そして小学6年生になる頃には、オーケストラの魅力に完全に引き込まれ、「プロの演奏家になる」という固い決意を胸に抱くのでした。
上野耕平さんの学歴!出身小学校から大学まで
若き天才はどのような環境で音楽的才能を育んでいったのでしょうか。上野耕平さんの出身校を小学校から順にご紹介します。
- 東海村立舟石川小学校
- 東海村立南中学校
- 茨城県立中央高等学校
- 東京藝術大学 音楽学部器楽科
地元の小中学校で音楽の基礎を築き、茨城県立中央高等学校に進学。
この頃から上野さんの才能は全国レベルで注目されるようになります。
高校1年生でジュニアサクソフォンコンクールに優勝すると、2011年、東京藝術大学在学中の19歳で、第28回日本管打楽器コンクールサクソフォン部門において、史上最年少での第1位という快挙を成し遂げます。
同時に、内閣総理大臣賞、文部科学大臣賞、東京都知事賞を含む特別大賞も受賞し、クラシック界にその名を轟かせました。
ちなみに、か〜な〜りの鉄道好きとしても知られています!
出典:YouTube
輝かしい受賞歴の数々!
出典:YouTube
上野さんのキャリアは、まさに「賞」で彩られています。その中でも特に国内外で高く評価された受賞歴を見てみましょう。
- 2006年 第7回日本ジュニア管打楽器コンクール サクソフォーン部門 金賞(中学1年生)
- 2009年 第12回ジュニアサクソフォンコンクール 優勝(高校1年生)
- 2011年 第28回日本管打楽器コンクールサクソフォン部門 第1位(史上最年少)、特別大賞
- 2014年 第6回アドルフ・サックス国際コンクール(ベルギー)第2位
- 2017年 第28回出光音楽賞 受賞
- 2018年 第9回岩谷時子音楽賞奨励賞 受賞
特筆すべきは、サクソフォンの母国ベルギーで開かれる、世界で最も権威あるコンクールの一つ「アドルフ・サックス国際コンクール」での第2位入賞です。
これにより、上野さんは世界中のサクソフォン奏者やファンに知れ渡ることとなりました。
上野耕平さんは結婚してる?お相手は?
その端正なルックスと誠実な人柄で多くのファンを持つ上野耕平さんですが、ご結婚はされているのでしょうか。
調査しましたが、2025年現在、上野耕平さんが結婚しているという公式な情報は見つかりませんでした。
プライベートは大切にされているようで、素晴らしい音楽活動に集中されているのかもしれませんね。
上野耕平さんのコンサート情報
出典:YouTube
上野耕平さんの生の演奏を聴きたい!という方のために、2025年9月以降の注目のコンサート情報をいくつか抜粋してご紹介します。
- 2025年9月20日(土)戸田市文化会館
- 第18回戸田音楽祭メインコンサート 上野耕平・村治佳織デュオコンサート
- 2025年10月18日(土)せたがやイーグレットホール
- 上野耕平 サクソフォン・ワールド(デビュー10周年記念)
- 2025年11月9日(日)北九州市立響ホール
- 上野耕平&住谷美帆 サクソフォン デュオ・リサイタル
- 2025年12月28日(日)浜離宮朝日ホール
- The Rev Saxophone Quartet リサイタル 2025
日本を代表するギタリスト・村治佳織さんとのデュオや、デビュー10周年を記念した特別な公演など、魅力的なコンサートが目白押しです。
また、自身が率いる「The Rev Saxophone Quartet」での活動も精力的に行っています。
チケットの入手が困難な公演も多いため、公式サイトでのこまめなチェックをおすすめします。
よければこちらもご一読ください。
多彩な活動内容と演奏家としての特徴
上野さんの活動は、ソリストだけに留まりません。
- ソリストとして:NHK交響楽団、読売日本交響楽団など、日本の主要なオーケストラと多数共演。
- The Rev Saxophone Quartet:サクソフォン四重奏団のメンバーとして、アンサンブルの新たな可能性を追求。
- ぱんだウインドオーケストラ:新進気鋭の若手奏者で構成される吹奏楽団でコンサートマスターを務める。
常に新しいプログラムに挑戦し、クラシックの枠にとらわれない幅広いレパートリーを持つ上野さん。
サクソフォンの可能性を最大限に引き出し、その魅力を多くの人々に伝え続けています。
愛用の楽器(サックス)はヤマハ!セッティングも公開
トッププロがどんな楽器を使っているのかは、とくに楽器経験者にとって気になるところでしょうか。上野さんが愛用しているのはヤマハの875EXGシリーズです。
- ソプラノサクソフォン:ヤマハ YSS-875EXG
- アルトサクソフォン:ヤマハ YAS-875EXG
- テナーサクソフォン:ヤマハ YTS-875EXG
マウスピースはセルマー社の「S90 180」、リードはバンドーレン社の「トラディショナル3.5」を使用しており、王道ともいえるセッティングです。
また、上野さん自身が試奏して選んだ「選定品」が楽器店で販売されることもあり、音色への強いこだわりがうかがえますね!
上野耕平さんの教育者としての一面!後進の育成にも尽力
上野さんは、自身の演奏活動と並行して、次世代の音楽家育成にも非常に熱心に取り組んでいます。
昭和音楽大学の非常勤講師や徳島文理大学の客員教授として大学生を指導する傍ら、全国各地でマスタークラスやセミナーを開催。
とくに中高生の吹奏楽部員への指導には力を入れており、「金賞を目指すだけのコンクール至上主義を変えたい」という強い信念を持っているとのこと。
コンクールのために音楽を窮屈に感じ、卒業後に楽器から離れてしまう若者が多い現状を憂い、音楽が持つ本来の楽しさや表現する喜びを伝えることに情熱を注いでいます。
また、小学生を対象とした「一日限りの音楽授業」といったユニークな活動も。
子どもたちが本物の音楽に触れる貴重な機会を提供しているのも、素敵なところですね!
メディア出演と音楽以外の素顔
上野さんの魅力は、その演奏だけではありません。メディア出演や趣味を通して見せる人間的な魅力にも惹きつけられます。
- 主なテレビ出演:「題名のない音楽会」「情熱大陸」「妄想トレイン」など
- ラジオ:NHK-FM「×(かける)クラシック」で司会を担当
2018年に放送された「情熱大陸」では、上野さんの音楽への真摯な姿勢とともに、中学時代の成績が「オール1」だったという意外な過去も明かされ、大きな話題となりました。
そして、音楽と同じくらい彼が愛してやまないのが鉄道と車です。
生まれて最初に発した言葉が電車の音を真似た「カンカン」だったという逸話があるほどの鉄道ファン。その知識は専門家レベルで、音楽祭で鉄道をテーマにした企画を担当することもあるほどです。
上野耕平さんの経歴・プロフィール:まとめ
今回は、日本を代表するサクソフォン奏者、上野耕平さんの魅力に多角的に迫りました。世界レベルの演奏家でありながら、教育活動やメディア出演、趣味の世界でも輝きを放つ彼の姿は、私たちに多くのインスピレーションを与えてくれます。
- 記事のポイント
- 上野耕平は、史上最年少でのコンクール優勝など輝かしい経歴を持つ、日本トップクラスのサクソフォン奏者。
- 出身高校は茨城県立中央高等学校、大学は東京藝術大学を卒業。
- ソリスト、カルテット、吹奏楽団のコンサートマスターと、多彩なスタイルで演奏活動を展開。
- 「音楽の楽しさを伝えたい」という情熱を持ち、大学講師やセミナーなどで後進の指導にも力を注いでいる。
- 「情熱大陸」への出演や、大の鉄道・車好きといった、親しみやすい素顔も魅力の一つ。
これからもクラシック音楽界のトップランナーとして、私たちに素晴らしい音楽と感動を届けてくれるであろう上野耕平さんの活躍から目が離せません!