今回はヴィオリスト・中恵菜(なか めぐな)さんの紹介です。
近年、クラシック界のみならず、テレビやジャズシーンでもその名前を聞く機会が多い、中恵菜さん。
「カルテット・アマービレ」での世界的な活動や、チケットが入手困難なことで知られる「石田組」への参加など、その活躍はますます注目されています。
今回は、そんな今もっとも注目すべきヴィオリスト中恵菜さんについて、気になる経歴やプロフィール、結婚相手、そして使用されている名器や2026年の最新コンサート情報まで紹介します!
今回も、素敵な演奏動画も紹介しますので、そちらもぜひご視聴ください!
中恵菜さんのプロフィールと年齢・出身地
出典:YouTube
カルテット・アマービレでも活躍する、中さん
まずは、いつものように、中恵菜さんの基本的なプロフィールを整理しました。
若くして日本のトップ奏者の一人として数えられる中さんですが、現在はどのようなステータスで活動されているのでしょうか。
中恵菜さんのプロフィール一覧
| 名前 | 中 恵菜(なか めぐな) |
| 英語表記 | Meguna Naka |
| 生年月日 | 1993年5月6日 |
| 年齢 | 32歳(2025年12月現在) |
| 出身地 | 京都府京都市 |
| 学歴 | 桐朋女子高等学校音楽科 桐朋学園大学音楽学部卒業 ハンス・アイスラー音楽大学ベルリン(修士課程修了) |
| 所属 | カルテット・アマービレ(Quartet Amabile) 石田組(2024年7月〜) |
| 元所属 | 新日本フィルハーモニー交響楽団 首席ヴィオラ奏者(2024年3月退団) |
| 使用楽器 | Montagnana(宗次コレクションより貸与)※ |
| 趣味 | 料理、お菓子作り、写真整理 |
| 好きな食べ物 | 牡蠣 |
※一部のウェブ上の情報では「新日本フィルハーモニー交響楽団首席」と記載されている場合がありますが、中恵菜さんは2021年に入団し、2024年3月をもって同楽団を退団されています。現在はソリストおよび室内楽奏者としてフリーランスで活動の幅を広げています。
※参考|TOPPAN HALLオフィシャルサイトより
人柄と魅力
中恵菜さんは、演奏のストイックさとは裏腹に、プライベートでは「美味しいものを求めて友人と食事に行くのが好き」と語る気さくな一面も。
とくに牡蠣がお好きだそうで、料理やお菓子作りも得意とのこと。
また、所属する「カルテット・アマービレ」のメンバーとは家族同然の付き合いをしており、その温かい人間性がアンサンブルの調和にも表れているといえるでしょう。
ちなみに、メンバーは気鋭の演奏家4名で構成されています!
中恵菜さんの経歴|ヴァイオリンからヴィオラへの転向
出典:YouTube
中さんのキャリアを語る上で欠かせないのが、「ヴァイオリンからヴィオラへの転向」というエピソードと、世界的なコンクールでの快挙です。
順に見ていきましょう。
21歳での大きな決断
中恵菜さんは4歳からヴァイオリンを開始。
名門・桐朋女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学へ進学しました。
多くのヴィオラ奏者が学生時代に転向することは珍しくありませんが、中さんの場合、21歳の大学在学中にヴァイオリンからヴィオラへ転向したことが大きな転機となっています。
※「16歳で転向」という情報もありますが、ご本人の経歴詳細や大学での専攻履歴に基づくと、本格的な転向は大学3年時の21歳頃(桐朋学園大学在学中)のようです。
高音域のヴァイオリンと低音域のチェロの間で、主役にもなれば縁の下の力持ちにもなる。
その変幻自在な役割に音楽的な美学を見出し、才能を開花させました。
カルテット・アマービレでの世界的評価
ヴィオラ奏者としての評価を一気に高めたのが、上述の弦楽四重奏団「カルテット・アマービレ(Quartet Amabile)」での活動です。
2015年の結成直後から頭角を現し、翌2016年には難関として知られる「第65回ARDミュンヘン国際音楽コンクール」弦楽四重奏部門で第3位に入賞※1。あわせて特別賞も受賞しました。
さらに2019年には、ニューヨークで開催された「ヤング・コンサート・アーティスト国際オーディション」で第1位を獲得※2。
この実績により、中恵菜さんの名前は「世界レベルのヴィオリスト」として知られるようになりました。
評論家からは、「日本のカルテットの中ではおそらく最高レベルの奏者」「世界的な弦楽四重奏団であるアルカントやベルチャの奏者に匹敵する」といった賛辞が送られており、その技術は折り紙付きです!
※参考1|TOPPAN HALLオフィシャルサイトより
※参考2|Office Fuga|中恵菜プロフィールより
中恵菜さんの結婚相手はN響首席チェリスト!
検索キーワードでも非常に関心の高い「結婚」についてですが、中恵菜さんは2020年にご結婚されています。
お相手は、なんとNHK交響楽団の首席チェリスト※、辻本玲(つじもと れい)さんです。
音楽界のビッグカップル
夫の辻本玲さんは、東京藝術大学を首席で卒業し、アメリカでの研鑽を経て日本トップのオーケストラであるN響の首席奏者を務める実力者です。
中恵菜さんも元・新日本フィルの首席奏者であったことから、「在京オーケストラの首席奏者同士(当時)」という、まさに音楽エリート同士のカップルとして話題になりました。
しかし、リサーチによると、2025年12月現在ではお二人は離婚されているという情報が見つかりました。
中恵菜さんの実力が凄い!上原ひろみさんや大河ドラマとも共演
出典:YouTube:UNIVERSAL MUSIC JAPAN公式チャンネル様より
クラシックファン以外にも中恵菜さんの名前が知られるようになった背景には、ジャンルを超えたビッグネームとの共演があります。
上原ひろみ「ザ・ピアノ・クインテット」への参加
なかでも、世界的ジャズピアニスト・上原ひろみさんのプロジェクト「上原ひろみ ザ・ピアノ・クインテット」のメンバーに抜擢されたことです※。
ジャズ特有のグルーヴ感や即興的な要素が求められる現場において、中さんの正確無比なテクニックと、情熱的で線の太い音色は必要不可欠な存在でした。
ブルーノート東京での公演やツアーに参加し、そのアグレッシブな演奏姿は多くの聴衆を魅了しました。
※参考|UNIVERSAL MUSIC JAPAN|上原ひろみより
NHK大河ドラマ『光る君へ』の劇伴
2024年に放送されたNHK大河ドラマ『光る君へ』。
ご覧になられた方も多いのではないでしょうか?
平安の雅な世界観を彩った劇伴音楽(冬野ユミ作曲)のレコーディングにも、中恵菜さんは参加されています。
アコースティック楽器によるセッションとして収録されたその音楽において、中さんの奏でるヴィオラの音色は、ドラマの繊細な感情表現に深みを与えていましたね!
中恵菜さんの愛用楽器は「モンタニャーナ」
中恵菜さんの演奏を聴いた評論家やファンが口を揃えて賞賛するのが、その「太く温かい音色」。
「朗々と鳴る」「厚みと温もりがある」と評されるその音を支えているのが、中さんが使用している名器です。
現在、中恵菜さんが使用している楽器は、ドメニコ・モンタニャーナ(Domenico Montagnana)です※。
- 製作年: 1722年
- 製作者: ドメニコ・モンタニャーナ(ヴェネツィア派の巨匠)
- 貸与元: 宗次(むねつぐ)コレクション
モンタニャーナは「チェロのストラディバリウス」とも例えられるほど、とくに中低音の響きに定評のある製作者です。
ヴィオラにおいてもその特徴は顕著で、深みのある豊かな鳴りは、まさに中さんのプレイスタイルである「歌うようなヴィオラ」に最適と言えるでしょう。
このクラスの楽器は数億円の価値がつくことも珍しくなく、宗次コレクションから貸与されていること自体、中さんが一流の演奏家として認められている証拠ですね!
※参考|TOPPAN HALLオフィシャルサイトより
中恵菜さんの2026年最新コンサート情報
出典:YouTube
最後に、来年2026年に予定されている中恵菜さんのコンサート情報から、注目の公演をピックアップしてご紹介します。
ソリストとして、室内楽奏者として、そして「石田組」の一員として、2026年も多忙な一年になりそうです。
1. カルテット・アマービレ ベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会 Vol.5
中さんのホームグラウンドとも言える「カルテット・アマービレ」の人気シリーズ第5回です。
- 日程: 2026年2月6日(金)
- 会場: 銀座・王子ホール
- 曲目:
- ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第5番 イ長調 Op.18-5
- ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 Op.132
- 見どころ: 難曲揃いのベートーヴェン後期作品に挑む、アマービレの真髄が味わえる公演です。
2. 安達真理&中恵菜 デュオリサイタル
ヴィオラ2本という珍しい編成でのリサイタル。ヴィオラ好きにはたまらない公演です。
- 日程: 2026年2月14日(土)
- 会場: 渋谷美竹サロン
- 見どころ: バレンタインデーに開催される、サロン形式での親密なコンサート。中さんの音色を間近で堪能できるチャンスです。
3. 石田組コンサートツアー2026(市原・札幌)
硬派な男たちの弦楽アンサンブルとして大人気の「石田組」。中さんは2024年から組員(メンバー)として参加しています。
- 市原公演: 2026年3月28日(土)/市原市市民会館 大ホール➡️詳細はこちら
- 札幌公演: 2026年3月29日(日)/札幌コンサートホールKitara➡️詳細はこちら
- 見どころ: クラシックからロックまで幅広いジャンルを演奏する熱狂のステージ。中さんがどのようなパフォーマンスを見せるのか注目です。
※石田組のコンサート情報もこの記事で調べられますよ!
4. 若手育成の指導者として
2026年には演奏活動だけでなく、「Music Dialogue 室内楽塾」の講師を務めることも決定しています(3月13ー16日)➡️現在は募集を終了しています。
その他、3月1日の本公演(Hakuju Hall)では、若手演奏家と共に舞台を作り上げる「指導者・中恵菜」としての姿も見ることができるでしょう➡️詳細はこちら
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中恵菜さんの経歴・プロフィール:まとめ
今回は、日本を代表するヴィオリスト・中恵菜さんについて詳しくご紹介しました。
最後に、本記事のポイントをまとめます。
- プロフィール: 1993年京都生まれの32歳。桐朋学園大、ハンス・アイスラー音楽大卒。
- 経歴: 21歳でヴァイオリンから転向。ミュンヘン国際コンクール3位など輝かしい実績を持つ。
- 結婚: 夫はN響首席チェリストの辻本玲さん。お似合いの音楽家夫婦として知られる。
- 実力: 上原ひろみさんとの共演や大河ドラマ『光る君へ』参加など、ジャンルを超えて評価されている。
- 楽器: 宗次コレクションより貸与された名器「モンタニャーナ」を使用。
- 2026年: カルテット・アマービレや石田組のツアー、後進の指導など、さらに活動の場を広げている。
可憐なルックスからは想像できないほど、太く情熱的な音色を奏でる中恵菜さん。
2026年のコンサート会場で、ぜひその「モンタニャーナ」の響きを生で体感してみてはいかがでしょうか。























第1ヴァイオリン:篠原悠那さん
第2ヴァイオリン:北田千尋さん
ヴィオラ:中恵菜さん
チェロ:笹沼樹さん