黒木雪音(くろき ゆきね)さんは、数々の権威ある国際コンクールで優勝・入賞を果たし、世界中から注目を集める若手実力派ピアニスト。
「リストの生まれ変わり」
「ピアノの魔術師」
とも称されるその圧倒的な実力と、聴衆を惹きつけてやまない魅力はどこから来るのでしょうか。
この記事では、そんな黒木雪音さんの経歴やプロフィール、専門家や聴衆からの評判、そして芸術的感性の源泉ともいえるご家族の影響について掘り下げます。
さらに、ファン待望の最新コンサート情報まで、黒木さんの魅力をお届けします!
素敵な演奏動画も紹介していますので、ぜひそちらもご視聴ください!
黒木雪音さんのプロフィールと経歴を紹介!
出典:YouTube
リスト作曲「メフィスト・ワルツ第1番」
まずは、毎度のことながら、黒木雪音さんのプロフィールと、経歴を紹介します。
黒木雪音さんのプロフィール
項目 | 内容 |
名前 | 黒木 雪音(くろき ゆきね) |
生年月日 | 1998年12月12日 |
出身地 | 千葉県館山市(千葉市育ち) |
学歴 | 千葉県立千城台高等学校昭和音楽大学 音楽芸術表現学科 ピアノ演奏家コース 卒業昭和音楽大学大学院 音楽研究科 修士課程 修了 |
現職 | 昭和音楽大学附属ピアノアートアカデミー在籍昭和音楽大学および同短期大学部 講師(2025年4月~) |
師事 | 江口文子、大友聖子 各氏 |
特技 | 書道(師範免許取得) |
黒木雪音さんの経歴:幼少期から現在まで
ピアノ教師であるお母様のもと、黒木雪音さんは3歳でピアノを開始。
物心ついた頃にはピアノを弾くのが日常だったそうで、早くからその非凡な才能を開花させ、わずか7歳でオーケストラとの共演を果たします。
中学進学時の12歳からは、日本を代表するピアノ指導者である江口文子氏に師事するため、週末のたびに千葉の自宅から神奈川のレッスン室まで、片道2時間もの道のりを通い続けたとのこと。
大雪の日ですらレッスンを休むことはなかったというエピソードから、黒木さんのピアノへの並外れた探求心と情熱が伝わってきますね!
千葉県立千城代高校を経て、昭和音楽大学へ進学。
大学、大学院と研鑽を積み、在学中から数々のコンクールで頭角を現し、2022年から2023年にかけて、世界のピアノ界にその名を轟かせる快挙を成し遂げました。
現在は母校の昭和音楽大学で講師もされています
黒木雪音さんの主な国際コンクール受賞歴
出典:YouTube
プロコフィエフ作曲「ピアノ協奏曲第3番」
黒木雪音さんの実力を語る上で欠かせないのが、数々の受賞歴です。
とくに2022年から2023年にかけての活躍は目覚ましく、世界のトップコンクールを席巻しました。
今回は、その一部を以下に紹介します。
- 2022年 第12回ダブリン国際ピアノコンクール:第1位(日本人初)
- 世界的に権威あるコンクールでの日本人初の優勝という歴史的快挙となりました。
- 2022年 リスト・ユトレヒト(オランダ):第1位
- フランツ・リスト作品の最も優れた解釈者を決めるコンクールで頂点に。
- 2023年 第17回アルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノコンクール:第3位、古典協奏曲賞
- 世界三大ピアノコンクールに比肩するとも言われる難関コンクールで、3位入賞を獲得しています。
この短期間に3つの国際コンクールで連続して上位入賞することは異例で、どれだけ黒木さんスゴイピアニストであるかがわかりますね!
その他にも、国内外で数多くの賞を獲得しています。
- ピティナ・ピアノコンペティション:G級金賞(2017年)、特級銀賞(2019年)
- ショパン国際ピアノコンクール in ASIA:プロフェッショナル部門金賞(2018年)
- ハノイ国際ピアノコンクール:第1位
- ドヴァリョーナス国際青少年コンクール:グランプリ及び全部門総合優勝
特定の作曲家やジャンルにとどまらない、自在な演奏スタイルが、黒木さんの魅力の1つでもあります。
黒木雪音さんの実力や評判は?
出典:YouTube
シューマン(リスト編):「春の夜」他
黒木雪音さんの演奏は、なぜ多くの人々を魅了するのでしょうか。
その実力と、各方面から寄せられる評判に迫ってみましょう。
超絶技巧と剛柔併せ持つ表現力
出典:YouTube
リスト作曲「超絶技巧練習曲」より「鬼火」👉激ムズです!
黒木さんの演奏を聴いて驚くのは、まさに超絶技巧。
神奈川県のニュース番組では「リストの『生まれ変わり』と称される華麗な鍵盤さばき」と報じられれたのが印象的でした。
中学生の頃には既にリストの《超絶技巧練習曲》を全曲練習していたとそうです(凄すぎ)。
「小柄な姿からは想像できないパワフルでダイナミックな演奏」という評価がある一方、「温かみのある音色」「剛と柔を兼ね備えた表情」も持ち合わせているのも魅力の1つ。
カナダの著名なピアニスト、ヤニーナ・フィアルコフスカは黒木さんについて「ピアノの真の詩人であり、たった一つの音で人を泣かせることができる」と絶賛しました。
多彩な音色こそが、自身も長所と認識する最大の武器。
激しいパッセージではホール全体を震わせるような力強い音を響かせ、静かなメロディでは聴く者の心に寄り添うような繊細で温かい音を紡ぎ出す。
この幅広い表現力こそが、黒木さんが「ピアノの魔術師」と呼ばれる所以かもしれません。
各方面からの高い評価
専門家からの評価
音楽評論家の道下京子氏は「この名を多くの人が知る日は遠くない」と早くからその才能を高く評価していました。
コンクールの審査員からは「音が多彩」と評されるなど、専門家筋からもその実力は折り紙付きです。
聴衆からの評判
コンサートに足を運んだ聴衆からは、「余裕ありすぎるパワフルな演奏に飽きることなくずっと目を見開いて聞いてる感じ」「嫌味のないスッキリした演奏で好感が持てる」といった絶賛の声がSNSなどに寄せられています。
メディアでの活躍
黒木さんの名は、クラシックファン以外にも広く知られています。
テレビ朝日の人気番組「関ジャニ∞のTheモーツァルト 音楽王No.1決定戦」で2連覇を達成したことで、一躍お茶の間の人気者となりました。
音楽専門誌「月刊ショパン」の表紙を飾るなど、メディアからの注目度の高さも、黒木さんの実力と人気の証と言えるでしょう。
黒木雪音さんの芸術的感性を育んだ父親の影響
黒木さんのお父様は、自衛隊のヘリコプターパイロットという経歴を持つ一方、なんと書道の師範免許も取得されています。
文武両道を極めたお父様の影響で、黒木さん自身も幼少期から書道を習い始め、現在では、師範の免許を取得しているとのこと。
一見、ピアノと書道は無関係に見えるかもしれませんが、黒木さんの演奏における「線の描き方」や「空間の捉え方」といった表現には、書道で培われた美的感覚が色濃く反映されているのかもしれません。
異なる分野の芸術を修めた経験が、黒木さんの表現力の源と言っても良いでしょう。
コンサート情報(2025年11月以降)
世界を舞台に活躍の場を広げる黒木雪音さん。
日本で黒木さんの生演奏を聴ける機会はとても貴重です。
現在公表されている2025年11月以降の主な公演情報を紹介します。
日程 | 公演名 | 会場 | プログラム・備考 |
2025年11月29日(土) 15:00 | 未来の音シリーズ vol.39 黒木雪音〈ピアノ〉 | めぐろパーシモンホール 小ホール(東京) | ショパン、ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ他。※チケットは予定枚数終了 |
2025年12月5日(金) 19:00 | 三枝成彰プロデュース 第8回 哀しみのモーツァルト | 未定 | 横山幸雄氏との共演。モーツァルトの短調作品を演奏予定。 |
2025年12月27日(土) 14:00 | Up & Coming Artists Series Vol.10 黒木雪音 ピアノ・リサイタル | リーデンローズ(ふくやま芸術文化ホール) | 公演詳細は公式サイト等で要確認。 |
このほか、2024/2025シーズンには、スイスのヴェルビエ音楽祭やロンドンのウィグモアホールでのデビュー。
さらに2025年にはニューヨークのカーネギーホールでのデビューリサイタルも予定されています。
最新の情報や追加公演については、黒木雪音さんの公式SNS等も発表されていますので、ぜひフォローしてチェックしてみてください!
公式Instagramも要チェックです👇
黒木雪音さんの経歴・プロフィール:まとめ
今回は、世界が注目する若きピアニスト、黒木雪音さんの経歴や実力、そして今後の活躍について紹介しました。
圧倒的なテクニックと、聴く者の心を揺さぶる豊かな表現力を兼ね備えた黒木さんの演奏は、これからのクラシック音楽界を牽引していくこと間違いなしです
ぜひ一度、コンサートホールに足を運び、その「ピアノの魔術」を体感してみてはいかがでしょうか。
【この記事のポイント】
- 黒木雪音は、3歳からピアノを始め7歳でオーケストラと共演した早熟の天才。
- ダブリン国際ピアノコンクールで日本人初優勝を飾るなど、世界の権威あるコンクールを次々と制覇。
- 「リストの生まれ変わり」と称される超絶技巧と、「ピアノの魔術師」と評される多彩な表現力を併せ持つ。
- 専門家や聴衆から絶賛の声が相次ぎ、テレビ番組出演でクラシックファン以外にも知名度が高い。
- 父親の影響で書道の師範免許も持ち、その芸術的感性がピアノ演奏にも活かされている。
- 2025年以降も国内外で重要なリサイタルや音楽祭への出演が多数決定しており、今後の活躍も大注目です