ピアニストの北村朋幹さん。
人気ピアニストなだけに、
と気になっているひとも多いかもしれません。
北村朋幹さんは、クラシック音楽の伝統を深く探求しながら、現代音楽にもチャレンジする、今最も注目されているピアニストの一人。
その演奏は「哲学的」とまで評され、多くの聴衆を魅了しています。
この記事では、そんな北村朋幹さんの輝かしい経歴やプロフィール、そして気になる結婚やお子さんの有無、音楽家としてのルーツを探るべくご両親の情報まで、徹底的にリサーチしました。
この記事を読めば、北村朋幹さんの音楽家としての一面だけでなく、プライベートな魅力にも触れることができるはずです!
ピアニスト北村朋幹さんのプロフィールを経歴とともに紹介!
出典:YouTube
グリーグ作曲「抒情小曲集」より
まずは、ピアニスト北村朋幹さんの基本的なプロフィールと経歴を紹介します。
北村さんはモダンピアノだけでなく、作曲された時代の響きを再現する古楽器「フォルテピアノ」の演奏家としても世界的に高い評価を得ています。
項目 | 内容 |
名前 | 北村 朋幹(きたむら ともき) |
生年月日 | 1991年 |
出身地 | 愛知県 |
活動拠点 | ドイツ・ベルリン |
学歴 | 愛知県立明和高等学校 音楽科、東京藝術大学、ベルリン芸術大学 ピアノ科(最優秀の成績で卒業)、フランクフルト音楽・舞台芸術大学(歴史的奏法を研究) |
師事 | 伊藤恵、エヴァ・ポブウォツカ、ライナー・ベッカー、イェスパー・クリステンセン |
専門楽器 | モダンピアノ、フォルテピアノ |
公式サイト | オフィシャルサイト |
3歳からピアノを始め、若くしてその才能を開花させた北村さん。
日本の最高学府である東京藝術大学を経て、クラシック音楽の本場ドイツへ渡りました。
ベルリン芸術大学を最優秀の成績で卒業後も、フランクフルトで古楽器の研究に取り組むなど、その探究心はとどまるところを知りません。
フォルテ・ピアノ:出典:Wikipedia
北村朋幹の経歴!幼少期から現在まで
出典:YouTube
武満徹などの現代音楽にも取り組む北村さん
ここでは、北村朋幹さんが世界的なピアニストになるまでの道のりを、もう少し詳しく見ていきましょう。
3歳でピアノを始め、数々のコンクールを制覇
北村さんのピアノとの出会いは3歳の時。
父親の仕事の都合で、幼少期は静岡県浜松市で過ごし、その後、出身地である愛知県に戻ります。本人は今でも「故郷は浜松」と語るほど、浜松での時間は印象深いようです。
早くから才能を示し、10代の頃から国内外の権威あるコンクールで次々と優秀な成績を収めます。ここでは、その一部を紹介します。
まさに天才です!
- 2003年 (12歳): 第57回全日本学生音楽コンクール 名古屋大会ピアノ部門 第1位
- 2005年 (14歳): 第3回東京音楽コンクール ピアノ部門 第1位・審査員大賞
- 2006年 (15歳): 第6回浜松国際ピアノコンクール 第3位
- 2008年 (17歳): シドニー国際ピアノコンクール 第5位および3つの特別賞
- 2015年 (24歳): 第18回リーズ国際ピアノコンクール 第5位
- 2017年 (26歳): 第7回ボン・テレコム・ベートーヴェン国際ピアノコンクール 第2位
とくに、浜松国際ピアノコンクールでの15歳での入賞は、北村さんの名を一躍世に知らしめるきっかけとなりました。これらのコンクールでの活躍は、北村さんの卓越した技術と深い音楽性のなせる結果と言えるでしょう!
東京藝術大学からベルリンへ!世界を舞台に学ぶ
愛知県立明和高等学校音楽科から、東京藝術大学へと進学した北村さん。
日本で音楽の基礎を固め、その後も学びの情熱は消えず、海外へと目を向けます。
そして2011年、さらなる研鑽を積むために、ベルリン芸術大学ピアノ科に入学。
ここで北村さんは才能をさらに開花させ、最優秀の成績で卒業するという快挙を成し遂げたのでした。
その後も彼の探求は続き、フランクフルト音楽・舞台芸術大学で歴史的奏法、つまりフォルテピアノの研究に没頭します。この経験が、彼の音楽にさらなる深みと独自性を与え、モダンピアノと古楽器の双方を自在に弾きこなす現在のスタイルを確立させました。
現在はベルリンを拠点に多岐にわたる演奏活動を展開
現在、北村さんは、日本とヨーロッパを中心に世界中で演奏活動を行っています。
その活動は非常に幅広く、読売日本交響楽団や東京交響楽団といった一流オーケストラとの共演、自身が企画・演出するリサイタルシリーズ「Real-time」の開催、そしてチェリストの上野通明さんをはじめとする演奏家との室内楽など、多岐にわたります。
また、現代作曲家からの信頼も厚く、世界初演に携わることも少なくありません。
2024年にはアルディッティ弦楽四重奏団とピアノ五重奏曲2曲を世界初演するなど、常に音楽の最前線で活動しています。
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北村朋幹さんの演奏スタイルと評価は?
出典:YouTube
ベートーヴェン作曲「ピアノ協奏曲第2番」
北村朋幹さんの演奏は、多くの評論家や音楽家から絶賛されています。
彼の音楽は一体どのように評価されているのでしょうか。
「哲学的叡智」と評される詩的な音楽
彼の演奏を聴いた人々は、その豊かな音色と、楽譜の奥深くまで読み解く精緻な解釈を高く評価しています。
- パヴェル・ギリロフ氏(ピアニスト): 「類稀なる時間の感覚。まるで素晴らしい指揮者によるオーケストラの演奏を聴いているよう」
- 濱田滋郎氏(音楽評論家): 「卓抜な詩的感性、そして哲学的叡智を具えた芸術家」
これらの言葉からも、北村さんの演奏が単なる技術の披露ではなく、深い知性と感性に裏打ちされた芸術であることがわかりますね!
北村さんのピアノは、聴く者を物語の世界へと誘うような、詩的で思索的な印象を受けます。
古典から現代音楽までを網羅する探究心
北村さんのもう一つの大きな特徴は、レパートリーの広さ。
バッハやベートーヴェンといった古典派はもちろん、20世紀アメリカの作曲家ジョン・ケージが特殊な奏法のためにピアノの弦に異物を挟んで音色を変化させた「プリペアド・ピアノ」※の演奏にも積極的に取り組んでいます。
2021年にリリースしたアルバム『ケージ プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード』は、令和3年度文化庁芸術祭賞でレコード部門優秀賞を受賞。
さらに、この作品を含む「ジョン・ケージと20世紀の邦人ピアノ作品」をテーマとした公演で、第22回佐治敬三賞を受賞しました。
作曲された当時の響きを追求するフォルテピアノでの演奏と、前衛的な現代音楽への挑戦。
この両極を探求する姿勢こそが、北村朋幹という音楽家の尽きることのない魅力の源泉といえるでしょう。
受賞歴がすごい!北村朋幹が獲得した主要な賞
出典:YouTube:文化庁公式チャンネルより
受賞者インタビュー~北村朋幹様~令和6年度芸術選奨 文部科学大臣新人賞音楽部門受賞
北村朋幹さんは、前述の国際コンクール以外にも、その音楽活動全体が高く評価され、数々の栄誉ある賞を受賞しています。一部紹介します。
- 令和3年度(2021年度)文化庁芸術祭賞 レコード部門優秀賞
- 受賞作:CD『ケージ プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード』
- 第22回(2022年度)佐治敬三賞
- 受賞対象:公演「北村朋幹ピアノ・リサイタル―ジョン・ケージと20世紀の邦人ピアノ作品―」
- 令和6年度芸術選奨 文部科学大臣新人賞音楽部門受賞
これらの賞は、特定のコンクールでの一過性の評価ではなく、CDリリースやリサイタルといった継続的な芸術活動全体が、日本の音楽界において極めて高く評価されていることを示しています。
北村朋幹は結婚してる?お相手や子供について
世界を舞台に活躍する北村朋幹さんですが、プライベートはどのようなものなのでしょうか。
とくに結婚しているのか、お子さんはいるのか、気になる方も多いと思います。
リサーチしたところ、北村朋幹さんの結婚に関する情報は見当たりませんでした。そのため、子供さんの情報もありません。
新しい情報が入り次第、この記事に追記します!
北村朋幹の両親はどんな人?音楽一家なの?
これほどの才能を持つ北村朋幹さんですから、「きっとご両親も音楽家に違いない」と思われるかもしれません。
しかし、リサーチしたところの、北村さんのご両親は二人とも音楽家ではありません。
音楽家のサラブレッドではなく、ごく一般的な家庭で育ったようです。
父親の仕事の関係で幼少期を浜松で過ごしたという情報以外、ご両親の職業や詳しい人物像は公表されていません。
音楽一家ではない環境から、自らの才能と努力で道を切り開き、世界的なピアニストにまでなったという事実は、彼の非凡さをより一層際立たせていますね!
北村朋幹さんのコンサート情報もチェック!
出典:YouTube
最後に、北村朋幹さんの今後の活動や、彼の音楽に触れるための方法を紹介します。
コンサート・公演情報
北村さんの生演奏を聴きたい方は、オフィシャルサイトや各ホールの情報をチェックしましょう。以下は予定されている公演の一部です。
- 2025年5月27日(火): 北村朋幹ピアノ・リサイタル “Real-time Vol.7” (会場:ムジカーザ)
- 2025年10月5日(日): 北村朋幹 ピアノ・リサイタル (会場:武蔵野市民文化館 小ホール)
- 2025年10月15日(水): 第47回読響アンサンブル・シリーズ〈北村朋幹プロデュース〉 (会場:TOPPANホール)
※最新情報については、オフィシャルまたは各種チケットサイトでご確認ください。
>>ぶらあぼのコンサート情報検索も便利ですよ!(クリックでリンクに飛びます)
ディスコグラフィ(CD情報)
自宅でじっくり彼の音楽を楽しみたい方には、CDがおすすめです。
数々のアルバムがリリースされており、特に受賞歴のある『ケージ プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード』や、最新作の『リスト 巡礼の年』は必聴です!
Apple MusicやSpotifyなどのストリーミングサービスでも配信されていますので、ぜひ聴いてみてください!
北村朋幹さんの経歴・プロフィール:まとめ
今回は、世界的に活躍するピアニスト、北村朋幹さんについて、その経歴やプライベートな側面に至るまで詳しく紹介しました。
北村朋幹さんは、卓越した技術はもちろんのこと、深い知性と尽きることのない探究心で、クラシック音楽の新たな可能性を切り拓くアーティストです。古楽器への深い理解と、現代音楽への果敢な挑戦という両輪で、これからも私たちに素晴らしい音楽を届けてくれることでしょう。
最後に、この記事のポイントをまとめます。
- 北村朋幹は1991年愛知県生まれ、ベルリン在住のピアニスト。
- 浜松国際など数々の国際コンクールで入賞した輝かしい経歴を持つ。
- モダンピアノと古楽器フォルテピアノの双方を弾きこなす稀有な存在。
- ジョン・ケージなど現代音楽にも精通し、文化庁芸術祭賞などを受賞している。
- 両親は音楽家ではなく、一般家庭の出身。
この記事が、北村朋幹さんという素晴らしいピアニストをより深く知るきっかけになれば幸いです。
ぜひコンサートホールやCDで、彼の音楽に触れてみてください!