ピアニストの川口成彦(かわぐち なるひこ)さんをご存知でしょうか。
川口さんは、現代ピアノだけでなく、「フォルテピアノ」や「チェンバロ」といった歴史的な鍵盤楽器(ピリオド楽器)の演奏において、今、世界中から最も注目を集めている日本人音楽家の一人。
2018年の「第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール」で第2位という快挙を成し遂げ、一躍その名を世界に轟かせました。
その繊細かつ情熱的な演奏は、作曲家が生きていた時代の響きを現代に蘇らせ、多くの聴衆を魅了し続けています。
しかし、その輝かしい経歴の裏で、プライベートな側面、例えば結婚しているのか、ご両親はどんな方なのか、といった情報はあまり知られていません。
この記事では、そんな川口成彦さんの詳細なプロフィールや経歴、学歴、そして気になる結婚やご家族に関する情報、さらには最新のコンサート情報までリサーチして紹介します!
素敵な演奏動画も紹介しますので、ぜひご視聴ください!
また、記事の後半ではコンサートに便利な旅行情報もお届けしています。
川口成彦さんのプロフィールを表で紹介
毎度のことながら、まずは川口成彦さんの基本的なプロフィールを表にまとめました。
| 項目 | 詳細 |
| 氏名 | 川口 成彦 (かわぐち なるひこ) |
| 生年月日 | 1989年4月29日 |
| 年齢 | 36歳(2025年11月現在) |
| 出身地 | 岩手県盛岡市生まれ、神奈川県横浜市育ち |
| 居住地 | オランダ・ヒルフェルスム |
| 学歴 | 聖光学院中学校・高等学校 卒業東京藝術大学 音楽学部楽理科 卒業東京藝術大学大学院 修士課程古楽科 首席修了(大学院アカンサス賞受賞)アムステルダム音楽院 古楽科修士課程 首席修了(特別栄誉賞付き) |
| 専門楽器 | フォルテピアノ、ピアノ、チェンバロ、クラヴィコード |
| 主な師事 | 【フォルテピアノ】小倉貴久子、リチャード・エガー【ピアノ】小池園美、林今日子、東誠三【クラヴィコード】Menno van Delft |
川口成彦さん経歴と学歴
出典:YouTube
ショパン作曲「バラード第3番」
川口成彦さんの経歴は、他の多くのピアニストとは一線を画す、ユニークで学究的なものです。
どのようにしてフォルテピアノという楽器に出会い、世界的な評価を得るに至ったのか、その軌跡を紹介します!
川口成彦さんの学歴:楽理科から古楽の道へ
川口成彦さんの出身校は、神奈川県屈指の進学校である聖光学院中学校・高等学校です。
この進学校時代、十分なピアノの練習時間を確保することが難しかった中でも、音楽への情熱を諦めきれませんでした。
そこで、ご両親が見つけてくれた※という東京藝術大学音楽学部の「楽理科」への進学を決意します。
楽理科とは、演奏実技中心のピアノ科とは異なり、音楽の歴史や理論を学問として深く探求する学科のこと。
この選択が、川口さんの将来を決定づける大きな転機となりました。
大学在学中、先輩の勧めで古楽器に触れた川口さん。
なかでも、フォルテピアノでハイドンやモーツァルトを演奏した際、それまでモダンピアノで感じていた疑問や違和感が氷解するような体験をし、本格的に古楽の世界へと足を踏み入れました。
その後、東京藝術大学の大学院では修士課程古楽科に進学。
見事、首席で修了し「大学院アカンサス賞」を受賞します。
さらにアムステルダム音楽院の古楽科修士課程でも研鑽を積み、「特別栄誉賞付きの首席」という成績で修了しています。
川口成彦さんの主な受賞歴:ショパン・ピリオド楽器コンクール第2位の快挙
名前が世界的に知られるようになったきっかけは、上述の通り、2018年にポーランド・ワルシャワで開催された「第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール」です。
ショパンが生きた時代の楽器(ピリオド楽器)だけを使って演奏技術を競う、非常に注目度の高いコンクールでした。
この記念すべき第1回大会で、川口さんは見事第2位に入賞。
この快挙はNHKのドキュメンタリー番組でも取り上げられ、日本におけるフォルテピアノへの関心を一気に高めました。
その他、川口さんの受賞歴は以下の通りです。
- 2009年:第2回青少年のためのスペイン音楽ピアノコンクール 第1位
- 2013年:第1回ローマ・フォルテピアノ国際コンクール〈M. クレメンティ賞〉 第1位
- 2016年:ブルージュ国際古楽コンクール(ベルギー) フォルテピアノ部門 最高位(1位なしの第2位)
- 2019年:第46回日本ショパン協会賞
- 2021年:第31回日本製鉄音楽賞 フレッシュアーティスト賞
これを見れば、川口さんが古楽器演奏の分野において(もちろんピアニストとしてもですが)、世界トップクラスの実力を持つアーティストであることがわかりますね!
川口成彦さんの演奏家としての特徴と活動
川口さんの活動は「昔の楽器を弾くピアニスト」という枠には収まりません。
演奏活動はヨーロッパ全土に及んでおり、フィレンツェ五月音楽祭やワルシャワの「ショパンと彼のヨーロッパ」音楽祭など、権威ある音楽祭に多数出演。
18世紀オーケストラのような著名な古楽オーケストラともたびたび共演しています。
また、「スペイン音楽」への造詣も深い川口さん。
フォルテピアノによるスペイン音楽の研究や日本初演に積極的に取り組んでおり、自主レーベル「MUSIS」を立ち上げ、『ゴヤの生きたスペインより』といった意欲的なCDをリリース。これらの活動は専門各誌で「特選盤」に選ばれるなど、高い評価を受けています。
2025年の大阪万博でも、その素晴らしい演奏を披露してくれました!
川口成彦さんは結婚してる?妻や両親・家族についてもリサーチ
出典:YouTube
ショパン作曲「ピアノ協奏曲」
当時の人々が聴いていた音楽は、このような感じだったのでしょうね!
これほどまでに世界的な活躍を続ける川口成彦さんですが、その私生活、とくに結婚や家族については、ほとんど情報が公開されていません。
一体どのようなプライベートを送っているのでしょうか。
結婚・妻に関する情報
まず、結論から言うと、2025年11月現在、川口成彦さんが結婚しているという確かな公開情報は見つかりませんでした。
1989年生まれの彼は現在36歳。年齢を考えれば、結婚していても、あるいはパートナーがいても全く不思議ではありませんよね。
しかし、X(旧Twitter)などのSNS、あるいはメディアでのインタビューを見ても、演奏活動や音楽に関する投稿、発言が中心です。私生活を垣間見せるような内容は極めて少なく、結婚や交際相手の存在を公表するようなことは今のところありませんでした。
世界中を飛び回る多忙な生活の中で、プライベートな情報をあえて表に出さないという姿勢を貫いているのかもしれません。ミステリアスな部分も、彼のアーティストとしての魅力の一つかもしれませんね!
公式Xも要チェックです!
川口成彦さんの両親や家族構成
結婚と同様に、川口成彦さんのご両親や兄弟といった家族構成に関する詳細な情報も公開されていません。
しかし。音楽の道に進むきっかけについて、いくつかの微笑ましいエピソードが残っています。
- 前述の通り、聖光学院時代に練習時間が取れない中で、音楽研究の道として東京藝術大学の「楽理科」の存在を見つけてくれたのはご両親。
- また、SNSの過去の投稿では、父親の実家の伯母がトラックを運転して駅まで送ってくれた、といった心温まるエピソードも紹介されたことがあるようです。
断片的な情報ではありますが、ご家族が川口さんの音楽活動を温かくサポートし、良好な関係を築いていることがうかがえます。
しかし、ご両親の職業や、他に兄弟がいるのかといった具体的なプロフィールは分かりませんでした。
コンサート情報(2025年12月以降)
出典:YouTube
最後にコンサート情報をお伝えして終わりにしたいと思います。
川口さんの演奏を生で聴いてみたい、という方も多いのではないでしょうか。
オランダを拠点としつつ、日本でも精力的に演奏活動を行っています。
ここでは、2025年12月以降に予定されている注目のコンサート情報を4つピックアップしてご紹介します。(※情報は2025年11月現在のものです。詳細は必ず公式サイト等でご確認ください。)
川口成彦 ピアノリサイタル「10代の肖像」
- 日時:2025年12月13日(土)17:00開演
- 会場:習志野市民ホール(プラッツ習志野)(千葉県)
- 特徴:バッハ、モーツァルト、ショパン、ラフマニノフなど
フォルテピアノリサイタルシリーズ2025~10代の肖像〈哀しみと喜びと…〉
- 日時:2025年12月20日(土)15:00開演
- 会場:フェニーチェ堺 小ホール(大阪府)
川口成彦フォルテピアノ・リサイタル「ショパンと仲間たち」
- 日時:2026年1月18日(日)15:00開演
- 会場:練馬文化センター 小ホール(つつじホール)(東京都)
びわ湖の午後69 川口成彦ピアノ・リサイタル
- 日時:2026年3月14日(土)14:00開演
- 会場:滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 小ホール(滋賀県)
この他にも多数の公演が予定されています。
チケットは完売することも多いため、気になる公演があれば早めにチェックすることをおすすめします!
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川口成彦さんの経歴・プロフィール:まとめ
今回は、世界的に活躍するフォルテピアノ奏者、川口成彦さんについて、経歴やプロフィール、プライベートな側面、そして最新のコンサート情報まで紹介しました。
川口さんの魅力は、深い学識と卓越した演奏技術に裏打ちされた、歴史的楽器の響きを最大限に引き出す音楽性にあります。
楽理科出身というユニークな経歴だからこそ、作曲家が生きた時代の音を深く理解し、現代に蘇らせることができるのではないでしょうか。
最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。
- 川口成彦は1989年生まれ、岩手県盛岡市出身のフォルテピアノ奏者。
- 聖光学院から東京藝大楽理科、同大学院(首席)、アムステルダム音楽院(首席)という学究的な経歴を持つ。
- 2018年「第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール」第2位という快挙で世界的に注目された。
- 結婚や妻、両親や家族構成に関する公開情報はなく、プライベートを非常に大切にしている。
- スペイン音楽の研究にも熱心で、自主レーベルからCDもリリースしている。
- 2025年12月以降も「10代の肖像」シリーズなど、日本国内で意欲的なコンサートが多数予定されている。
古楽器の世界に新たな光を当て、その魅力を発信し続ける川口成彦さん。
次にどんな音色を聴かせてくれるのか、この後の活躍も楽しみですね!


