ピアニストの萩原麻未(はぎわら まみ)さん。
世界的なコンクールでの優勝経験を持つ、日本を代表する実力派音楽家です。
その演奏は「シルクのよう」とも評される美しい音色で国内外の聴衆を魅了し続けています。
また、私生活では同じく音楽家である夫と結ばれ、二児の母としての顔も持つなど、そのライフスタイルにも注目が集まっています。
この記事では、そんな萩原麻未さんの経歴やプロフィール、結婚相手である夫・成田達輝さんとの馴れ初めや家族構成、そして多くのファンが待ち望む2025年後半の最新コンサート情報まで、その魅力を余すところなくリサーチしてお届けします!
その他、素敵な演奏動画も紹介していますので、ぜひご視聴ください!
ピアニスト・萩原麻未さんの経歴とプロフィール
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ラヴェル作曲「ピアノ協奏曲」
こんな難しい曲でも、軽やかさがすごい!
世界を舞台に活躍するピアニスト・萩原麻未さんは、どのような道を歩んでこられたのでしょうか。まずは、その華々しい経歴とプロフィールを詳しく見ていきましょう。
萩原麻未さんのプロフィール
項目 | 内容 |
名前 | 萩原 麻未(はぎわら まみ) |
生年月日 | 1986年12月2日 |
年齢 | 38歳(2025年現在) |
出身地 | 広島県 |
学歴 | 広島音楽高等学校パリ国立高等音楽院 及び 同音楽院修士課程(首席修了)パリ地方音楽院室内楽科モーツァルテウム音楽院 |
職業 | ピアニスト、東京藝術大学 音楽学部器楽科 准教授 |
家族構成 | 夫、長女、長男 |
幼少期から世界へ羽ばたくまで
萩原さんがピアノを始めたのは5歳の時。
すぐにその才能は開花し、わずか数ヶ月後にはコンクールで受賞するなど、早くから頭角を現します。
萩原麻未さんが広く知られるきっかけとなったのは、2000年のこと。
イタリアで開催された「パルマドーロ国際コンクール」において、史上最年少となる13歳で第1位に輝くという快挙を成し遂げました。
この受賞は、まさに若き天才ピアニストの登場を鮮烈に印象づける出来事と言えるでしょう。
広島音楽高等学校を卒業後、2005年には文化庁の海外新進芸術家派遣員としてフランスへ留学。
世界中から才能が集まるパリ国立高等音楽院で学び、2010年には修士課程を首席で修了するなど、着実に世界的なピアニストとしてのキャリアを築いていきました。
ジュネーヴ国際音楽コンクールでの歴史的快挙
萩原麻未さんのキャリアにおいて、最も大きな転機となったのが、2010年の「第65回ジュネーヴ国際音楽コンクール」です。
若手音楽家の登竜門として最高峰として知られるこのコンクールは、審査が厳しいことでも知られています。
そのピアノ部門において、萩原さんは見事、日本人として初の優勝を果たしました。
1位不在の年も多いこのコンクールでの8年ぶりの優勝は、世界中の音楽ファンに衝撃を与え、その名声を国際的に不動のものとしました。
これ以降、「10年に1人の逸材」と称されるようになり、ソリストとして、また室内楽奏者として、世界中のオーケストラや著名な指揮者と共演を重ね、今日に至るまで第一線で活躍を続けています。
萩原麻未さんの結婚相手はヴァイオリニストの成田達輝さん!
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第2楽章
萩原麻未さんは、2018年にヴァイオリニストの成田達輝(なりた たつき)さんと結婚されています。公私にわたるパートナーである成田さんとの関係性や、ご家族についてご紹介しますね。
馴れ初めから結婚まで
二人の出会いは2011年、パリの日本大使館で開かれた晩餐会だったとのこと。当時、同じくフランスを拠点に活動していた若き音楽家同士、すぐに意気投合したようです。
その後、2013年のデュオコンサートでの共演をきっかけに親交を深め、音楽を通して互いの才能に強く惹かれ合っていきました。
成田さんは、初めて一緒に演奏した時から「なにか面白いものができそう」という直感があったと語っており、音楽的な相性の良さが二人の絆を強くしたことがうかがえます。
そして、音楽家カップルとして着実に愛を育み、2018年に結婚を発表。多くのファンから祝福の声が寄せられました。
音楽家夫婦の共演と家族
結婚後も、二人は「成田達輝&萩原麻未 デュオ・リサイタル」を数多く開催しており、その親密かつ緊張感あふれるアンサンブルは、夫婦だからこそ成せる唯一無二の化学反応として高い評価を得ています。
家庭でも自然に音楽の話を交わし、互いの演奏について意見を出し合うことで、音楽性を高め合っているそうです。「夫婦だからこそ妥協したくない」という言葉通り、音楽に対して真摯に向き合う二人の姿は、多くの人々に感動を与えています。
そんなお二人の間には、2021年5月に長女、そして2025年3月には長男が誕生し、現在は4人家族です。演奏家、教育者、そして母という複数の役割をこなしながら、その音楽はより一層の深みと温かさを増しています。
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ピアニスト・萩原麻未さんの魅力とは?演奏の評判や人柄
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第3楽章
世界中の聴衆を惹きつける萩原麻未さんの魅力は、どこにあるのでしょうか。その演奏の評価や、音楽に対する姿勢から、人物像に迫ります。
「唯一無二の音色」と絶賛される演奏
萩原さんの演奏評で頻繁に登場するのが、「明晰な色彩感」「フランス的な気品」といった言葉です。
卓越した技巧はもちろんのこと、とくに真骨頂とされているのが、ピアニッシモ(極めて弱い音)の絶妙な表現力です。
聴き手からは「美しいベールに包まれるよう」「シルクのような手触り」と形容されるその繊細な音色は、聴く者の心の奥深くに静かに染み渡ります。
技巧が際立つ難曲でさえ、萩原さんの手にかかれば暴力的な響きになることはなく、あくまで音楽的な美しさが際立つ音色に。
この唯一無二の音色こそが、世界で高く評価される最大の理由と言えるでしょう。
作曲家への深い敬意と謙虚な姿勢
萩原さんの音楽性の根底には、作曲家に対する深いリスペクトがあります。
かつては自身の表現を追求していた時期もあったそうですが、パリでの厳しい指導を通じて、客観的に自分の音を聴き、聴衆にどう届くかを意識するようになったと語っています。
「作曲家に向かう時、自分のスタイルで演奏するのではなく、作曲家によって自分も自由自在に変化していきたい。自分という存在はないくらいの感じで舞台に立ちたい」
この言葉からは、自らを空にして作品に奉仕しようとする、音楽家としての謙虚で真摯な姿勢が伝わってきますね!
被爆3世として平和へのメッセージを発信
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萩原さんは広島県の出身であり、被爆3世です。
幼い頃から平和教育を受け、祖父母から直接戦争の体験を聞いて育った彼女にとって、音楽を通して平和を希求することは、自身のアイデンティティと深く結びついています。
原爆の爆風を受けながらも奇跡的に残された「被爆ピアノ」を演奏する活動や、そのピアノのために書かれた協奏曲の世界初演など、自身の音楽が持つ社会的役割を強く意識した活動を積極的に行っています。その演奏には、平和への切実な祈りが込められており、多くの人々の心を揺さぶっています。
東京藝術大学准教授としての顔
萩原麻未さんは、世界的な演奏家であると同時に、優れた教育者でもあります。
2020年4月から東京藝術大学で後進の指導にあたり、2025年4月には同大学音楽学部の准教授に就任しました。
自身の豊富な国際経験や、音楽に対する深い洞察を次世代の音楽家たちに伝えることに情熱を注いでいます。
日本各地でピアノマスタークラスの講師を務めることも多く、彼女の指導を直接受けたいと願う若いピアニストは後を絶ちません。
演奏活動と教育活動を両立させることで、クラシック音楽界全体の発展に大きく貢献しています。
参考|東京藝術大学より
萩原麻未さんの最新コンサート情報(2025年後半)
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2025年後半も、ソリスト、室内楽奏者、そして教育者として、萩原麻未さんの多彩な活動が予定されています。注目の公演情報をまとめました。
※チケット情報などの詳細は、各公演の公式サイトやSNS等ででご確認ください。
公式Instagramより
2025年10月故郷・広島でのマスタークラス
- 公演名:萩原麻未 ピアノマスタークラス 修了演奏会
- 日時: 2025年10月5日(日) 14:30開演
- 会場: 三原市芸術文化センターポポロ ホール(広島)
- 内容: 萩原さんが講師として指導した受講生たちの成果発表演奏会。萩原さん自身も特別出演し、ドビュッシー「月の光」やラヴェル「ラ・ヴァルス」を演奏予定。
11月:夫・成田達輝とのデュオ・リサイタル
- 公演名:成田達輝&萩原麻未 ヴァイオリン&ピアノ デュオ・リサイタル「ごほうびクラシック」
- 日時: 2025年11月1日(土) 14:00開演
- 会場: 第一生命ホール(東京)
- 内容: 公私ともに最高のパートナーである夫・成田達輝さんとの大人気デュオ公演。ヴィエニャフスキやラヴェル、サラサーテといった華やかな名曲が並びます。
12月:神尾真由子さんとのデュオ・リサイタル
- 公演名:神尾真由子&萩原麻未 デュオ・リサイタル
- 日時: 2025年12月6日(土) 14:00開演
- 会場: 宗次ホール(愛知)
- 内容: 世界的なヴァイオリニスト神尾真由子さんとの共演。グリーグやラフマニノフなど、北欧とロシアのロマンティックな名曲を堪能できます。
萩原麻未さんの経歴・プロフィール:まとめ
この記事では、世界的に活躍するピアニスト・萩原麻未さんの経歴やプライベート、そして今後の活動について詳しくご紹介しました。輝かしい経歴を持ちながらも、常に謙虚に音楽と向き合い、家庭を大切にし、平和へのメッセージを発信する彼女の姿は、多くの人々に感動とインスピレーションを与えています。
最後に、記事のポイントをまとめます。
- 世界最高峰のジュネーヴ国際音楽コンクールで日本人として初優勝した、実力と人気を兼ね備えたピアニスト。
- 夫は同じく世界で活躍するヴァイオリニストの成田達輝さんで、2018年に結婚。
- 2021年に長女、2025年に長男が誕生し、現在は二児の母として家庭と音楽活動を両立させている。
- 夫婦でのデュオ・リサイタルも精力的に行っており、公私ともに最高のパートナーシップを築いている。
- 「シルクのような」と絶賛される繊細なピアニッシモが最大の魅力で、国内外で高い評価を得ている。
- 東京藝術大学准教授として後進の育成にも力を注ぎ、2025年後半も注目のコンサートが数多く予定されている。
これからも、演奏家として、教育者として、そして一人の人間として、ますます円熟味を増していく萩原麻未さんに今後も期待大ですね!