古海行子(ふるみ やすこ)さんは、数々の国際ピアノコンクールで輝かしい成績を収め、世界中から注目を集める若手実力派ピアニストです。
2018年の高松国際ピアノコンクールでの日本人初優勝という快挙を達成し、一躍その名を知らしめた古海さん。
その後も2021年に行われた、ショパン国際ピアノコンクールでセミファイナリストに選出されるなど、着実に国際的な評価を確立しています。
この記事では、そんな古海行子さんの経歴やプロフィール、受賞歴、出身高校や大学などの学歴、そして多くの人を惹きつける演奏の評判や人物像に迫るエピソードまでリサーチ。
最新のコンサート情報もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
その他、素晴らしい演奏動画も紹介していますので、ぜひご視聴ください!
古海行子さんのプロフィールを紹介!
出典:YouTube
ラフマニノフ作曲「ピアノ協奏曲第2番」
まずは、いつものように、古海行子さんの基本的なプロフィールをまとめました。
項目 | 内容 |
氏名 | 古海 行子 (ふるみ やすこ) |
生年月日 | 1998年2月5日 |
出身地 | 神奈川県相模原市 |
身長 | 非公表 |
学歴 | 神奈川県立海老名高等学校 卒業昭和音楽大学 ピアノ演奏家コース 卒業昭和音楽大学大学院 音楽研究科修士課程 修了 |
師事 | 江口文子 氏 |
所属レーベル | 日本コロムビア (Opus One) |
古海さんの身長については、公式な発表はなく非公表となっています。
音楽家としての実力や芸術性に注目が集まっており、リサーチしたところ、プライベートな情報はあまり公開されていないようです。
古海行子さんの経歴を時系列で解説
出典:YouTube
シューベルト作曲「ピアノ・ソナタ第21番」
内面の光が美しく反映されてますね!
多くのコンクールで素晴らしい結果を残している古海行子さん。
そんな古海さんは、これまでどのような経歴を歩んできたのでしょうか。
ピアノとの出会いから現在までを時系列で見ていきましょう。
古海行子さんの経歴1:ピアノとの出会いとプロへの決意
古海さんがピアノを始めたのは6歳の時。
その後、中学3年生の時に、古海さんのキャリアを決定づける大きな出会いが。
現在も師事している江口文子氏と出会いです。
この出会いをきっかけに、古海さんはプロのピアニストになることを固く決意しました。
古海行子さんの経歴2:文武両道を貫いた高校時代
プロを目指すことを決めた古海さんですが、進学先に選んだのは音楽科のない進学校、神奈川県立海老名高等学校でした。
そこで、古海さんは学業と高度なピアノの練習を両立させるストイックな日々を送ります。
その努力は高校在学中から実を結び始め、2015年、高校3年生で世界最高峰のコンクールの一つである「第17回ショパン国際ピアノコンクール」に初挑戦し、見事一次予選を通過。
若くしてその才能の片鱗を見せつけたのでした!
古海行子さんの経歴3:才能が開花した大学・大学院時代
高校卒業後は、昭和音楽大学ピアノ演奏家コースに進学。
専門的な環境でさらに才能を磨き上げます。
そして2018年、大学在学中に参加した「第4回高松国際ピアノコンクール」で、日本人として初めての優勝という歴史的な快挙を達成。
これにより、古海さんの名が国内外に知らしめる大きな転機となります。
この快挙を皮切りに、日本コロムビアの若手アーティストを紹介する「Opus One」レーベルよりCDデビューを果たし、本格的な演奏活動をスタート。
その後、同大学大学院を修了し、現在もさらなる高みを目指して研鑽を積んでいます。
同じ昭和音楽大学出身の黒木雪音さんについてもぜひ!
古海行子さんのこれまでの受賞歴(抜粋)
出典:YouTube
ベートーヴェン作曲「ピアノ・ソナタ第7番」
古典派の演奏も素晴らしい!
上述の通り、古海行子さんは、これまで国内外の権威あるコンクールで数多くの賞を受賞しています。
その中から、特に主要な受賞歴を見てみましょう!
- 2016年: 第40回ピティナ・ピアノコンペティション全国決勝大会 G級 金賞
- 2016年: 第20回浜松国際ピアノアカデミーコンクール 第2位
- 2018年: 第4回高松国際ピアノコンクール 優勝 (日本人初)、及び5つの特別賞受賞
- 2019年: 第11回パデレフスキ国際ピアノコンクール 第3位
- 2021年: 第18回ショパン国際ピアノコンクール セミファイナリスト
- 2022年: 第12回ダブリン国際ピアノコンクール 第2位
なかでも、2018年の高松国際ピアノコンクールでの優勝は、キャリアを象徴する受賞と言えるでしょう。
このコンクールで日本人として初めて頂点に立ったことは、日本のクラシック界にとっても大きなニュースとなりました。
その後も、ショパン、パデレフスキ、ダブリンといった歴史ある国際コンクールで次々と入賞を果たし、世界トップレベルとして現在も大活躍中です!
古海行子さんの出身高校や大学はどこ?
出典:YouTube
ラフマニノフ作曲「パガニーニの主題による狂詩曲」
輝かしい経歴を持つ古海さんの学歴も気になるところですよね。
出身高校や大学について詳しく見ていきましょう。
出身高校は進学校の神奈川県立海老名高校
古海さんの出身高校は、神奈川県立海老名高等学校です。
偏差値61(2024年時点)の進学校で、音楽科などはありません。
音楽系の高校に進学する道もあった中で、あえて普通科の進学校を選んだ点に、古海さんの意志の強さがうかがえます。
高校時代は学業とピアノ練習を高いレベルで両立させており、そのストイックな姿勢が、現在の卓越した技術と深い音楽性の基盤となっているのかもしれませんね!
昭和音楽大学で専門性を追求
高校卒業後は、昭和音楽大学ピアノ演奏家コースへ進学。
その後、昭和音楽大学大学院音楽研究科修士課程を修了しています。
大学からは一貫して音楽の専門教育を受け、その才能を大きく開花させました。
恩師である江口文子氏の指導のもと、世界レベルのピアニストへと成長を遂げています。
過去のXポストより引用
古海行子さんの演奏スタイルや評判は?
多くの人々を魅了する古海行子さん.
その音楽性や演奏スタイルについて、専門家や聴衆からの評判を交えてご紹介します。
作曲家と聴衆を繋ぐ「媒介者」
自身の役割を「作曲家と聴衆を繋ぐ『媒介者』」と位置づけている古海さん。
自分が称賛されることよりも、作品そのものが持つメッセージを忠実に聴き手に届けることを最も大切にしているようです。
音楽評論家の飯田有抄氏は、古海さんの演奏を「聴き手を『作品と私』という世界に引き込む力を持つ」と高く評価。
古海さんの知的なアプローチと作品への深いリスペクトが、聴く人の心を直接作品へと結びつけます。
端正な表現と内に秘めた力強さの共存
古海さんの演奏は、技術的な正確性と安定感に裏打ちされた「端正な表現」と評されることが多いです。
しかし、知的で洗練された音楽の中には、聴衆の心を揺さぶる情熱的で力強いエネルギーが感じられます(個人の感想です)
ショパンのポロネーズの演奏評では「男前」「とても力強く、カッコいい」とそのダイナミックさが称賛され、ラフマニノフのソナタでは、生演奏ならではの壮大で美しい迫力が聴衆に強い感動を与えました。
この静と動の絶妙なコントラストが、古海さんの大きな魅力なのではないでしょうか。
古海行子さんの人物像に迫るエピソード
出典:YouTube
2021年開催:ショパン国際ピアノコンクール
音楽に対して非常にストイックな古海さんですが、その素顔はどのような人物なのでしょうか。
人物像がうかがえる興味深いエピソードをいくつかご紹介します。
身長と計算されたドレス戦略
古海さんの身長は公表されていませんが、コンサートでの立ち居振る舞いやドレス姿も注目されています。
とくに、2021年のショパン国際ピアノコンクールでは、予選のステージごとに色違いの同じデザインのドレスを着用し、話題となりました。
これは、音楽だけでなく、見せ方にも意識を向ける聡明さがうかがえるエピソードです。
「食事と就寝時以外は練習」する努力家
インタビューで「食事と就寝時以外は練習」と語ったことがある古海さん。
その言葉通り、卓越した技術は、想像を絶するような練習量に裏打ちあるのは言うまでもありません。
プロを目指す前は練習が苦手だったそうですが、恩師との出会いを機にピアノへの情熱に目覚め、自律的に練習に励むようになったとのこと。
そのひたむきな努力が、世界の舞台で輝く現在の古海さんを作り上げたのでしょうね!
家族や趣味について
古海さんのご両親やご家族についての情報は、公にはされていません。
一方で、趣味やリフレッシュ方法についてはインタビューで語られています。
気分転換になる料理(とくに野菜を切る作業)、コンクール期間中に心を落ち着けるための街歩き、そして音楽と向き合うための読書や室内で静かに過ごす時間を大切にしているそうです。
超一流の音楽家でありながら、私たちと変わらない方法で心身のバランスを保っている姿に親近感を覚えますね!
古海行子さんの最新コンサート情報(2025年11月以降)
今後ますますの活躍が期待される古海行子さん。
2025年11月以降に予定されている注目のコンサート情報(2025年10月21日時点)をまとめました。
公演日 | 公演名/概要 | 会場 | 共演者/曲目など |
2025年11月8日(土) 14:00 | 日本フィルハーモニー交響楽団 第26回相模原定期演奏会 | 相模女子大学グリーンホール 大ホール (神奈川県) | 指揮: 飯森範親管弦楽: 日本フィルハーモニー交響楽団曲目: グリーグ/ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16 |
2025年11月24日(月祝) | ピティナ特級ピアニスト コンサート | 知立リリオ・コンサートホール (愛知県) | ピティナ岡崎支部主催 |
2025年12月14日(日) | ピティナ特級ピアニスト コンサート | 川西市みつなかホール (兵庫県) | ピティナ宝塚支部主催 |
とくに2025年11月8日の公演は、故郷である神奈川県相模原市での凱旋公演となります。
本人にとっても特別な思い入れのあるコンサートになること間違いなしですね!
※上記は記事作成時点の情報です。チケットの販売状況や追加公演など、最新の情報は公式サイトや各プレイガイドでご確認ください。
古海行子さんの経歴・プロフィール:まとめ
ということで。
今回は、世界で活躍する若手実力派ピアニスト、古海行子さんについて、経歴やプロフィール、演奏の評判、人物像まで紹介しました。
古海さんの魅力は、卓越したピアノ技術だけでなく、作品に真摯に向き合う誠実な姿勢、そして聴衆と音楽を繋ごうとするひたむきな想いにあることがお分かりいただけたのではないでしょうか・
最後に、この記事のポイントをまとめますね。
- 世界が認める若手実力派ピアニスト国際コンクールで輝かしい成績を収め、国内外で高い評価を得ている。
- 神奈川県相模原市出身、進学校の海老名高校を卒業音楽科のない高校で学業とピアノを両立させた努力家。
- 高松国際ピアノコンクールで日本人初の優勝という快挙この優勝を機に、一躍トップピアニストの仲間入りを果たした。
- 演奏は「作曲家と聴衆を繋ぐ媒介者」知的で端正な表現と、内に秘めた情熱的な力強さを併せ持つと評判。
- 「食事と就寝時以外は練習」と語るストイックな一面もたゆまぬ努力が彼女の演奏を支えている。
- 2025年11月には地元・相模原での凱旋公演も予定。
これからも古海行子さんは、素晴らしい演奏で世界中の聴衆を魅了し続けてくれることでしょう。今後の活躍にますます期待が高まりますね!