實川風さんといえば、今もっとも人気のある若手ピアニストの一人。
3歳からピアノを開始し、東京芸術大学を首席で卒業後、国際的な舞台で活躍を続けています。
現在は東京藝術大学ピアノ科講師としても後進の指導にあたりながら、国内外の著名なオーケストラとの共演や、メディア出演など多岐にわたる活動で人気です。
そんな實川さんとはどのような人物なのでしょうか。
この記事では、最新の情報を交えながら實川さんの魅力に迫ります!
實川風の詳細プロフィール・経歴
出典:YouTube
實川風の基本情報
まずは天才ピアニスト・實川風(じつかわ・かおる)さんの基本情報から見ていきましょう。
- 生年月日: 1989年12月28日生まれ
- 出身地: 千葉県旭市
- 年齢: 35歳(2025年現在6月)
- 現職: 東京藝術大学ピアノ科講師
實川風の学歴・教育背景
實川風さんの音楽的基盤は、幼少期から始まっていたとのこと。
国内と海外でのおもな教育環境は以下の通りです。
まさに、才能のかたまりといった経歴の持ち主ですね。
東京芸術大学への入学は「東大よりも難しい」とも言われています。
海外では、オーストリアのグラーツ国立音楽大学ポストグラデュエイト課程に進学・修了しています。
師事した著名な指導者たち
實川風さんの技術的・芸術的発展において重要な役割を果たしたのは、やはり優れた先生方に恵まれたという点も大きいでしょう。
- 山田千代子氏
- 御木本澄子氏
- 多美智子氏
- 江口玲氏
また海外では、マルクス・シルマー氏(オーストリア)に師事しています。
多様な教育的背景があったからこそ、實川さんの演奏スタイルに深みが増し、国際コンクールでの成功の基盤となったのではないでしょうか。
實川風の輝かしい受賞歴・コンクール実績
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芸高から芸大へ進学した實川さん。
これまでさまざまなコンクールで輝かしい実績を残されています。
なかでも、日本ショパンピアノコンクール2015 第1位とロン=ティボー=クレスパン国際コンクール 第3位(1位なし)の受賞は、實川さんの名が日本や世界に広げるきっかけとなりました。
實川風の主要な国際コンクール受賞歴
日本ショパンピアノコンクール2015 第1位
ロン=ティボー=クレスパン国際コンクール 第3位(1位なし)
- 2008年:第77回日本音楽コンクール 第3位
- 2008年:第4回名古屋国際音楽コンクール 第1位、聴衆賞、ビクター賞、名フィル賞
- 2013年:サザンハイランド国際ピアノ・コンクール(オーストラリア) 第2位
- 2007年:第8回ショパン国際コンクールin ASIA一般部門 金賞
- 2007年:ピティナ・ピアノコンペティション第31回大会 特級銅賞・聴衆賞
實川風さんのコンクール歴は中学生時代から始まり、2002年の第56回日本音楽コンクールピアノ部門中学校の部から本格的なコンクール参加がスタートしました。
實川風の演奏活動と主要オーケストラとの共演実績
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瞬く間に人気ピアニストとなった實川さん。
ソロコンサート以外にも、国内外の主要オーケストラとの共演も果たしています。
以下では、これまでの共演オーケストラ(一部)を紹介しますね。
国内主要オーケストラとの共演
余談ですが、東京交響楽団には、オーボエ奏者・最上峰行さんが所属されています。
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国際音楽祭への招聘
實川風さんは世界各地の音楽祭に招聘されており、文化交流においても重要な役割を果たしています。きっとこれから、さらに世界的なピアニストとして、多くの音楽祭に招待されと思います!
アジア圏での活動:
・上海音楽祭
・ソウル国際音楽祭
ヨーロッパでの活動:
・ノアン・ショパンナイト(フランス)
・アルソノーレ(オーストリア)
ショパン作品への評判
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實川風さんの音楽的特徴として特筆すべきは、ショパン作品に対する深い理解と卓越した演奏技術です。
ショパン演奏の評価
2007年の第8回ショパン国際コンクールin ASIA一般部門で金賞を受賞し、2015年には日本ショパンピアノコンクール2015で第1位を獲得しています。
同年のロン=ティボー=クレスパン国際コンクールでの第3位獲得は、彼の技術的完成度だけでなく、音楽的解釈の深さと表現力の豊かさを国際的に認められるきっけけとなりました。
實川さんの演奏するショパンは、ショパン独特の「憂い」が魅力。
この記事で紹介している、演奏動画もぜひ見てくださいね!
ショパンについてはこちらの記事でも紹介しています。
「ショパンは近づきにくい」と語る實川さん|出典|YAMAHA|Pianist Lounge
實川風の実家・生い立ちについて
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千葉県旭市での幼少期
實川風さんが育った千葉県旭市は、九十九里浜に面する自然豊かな地域です。實川家はこの海に近い田園地帯に位置しており、海風が運ぶ潮騒と田園の静けさが交錯する環境で育ったとのこと。
家庭内の音楽環境
プロの演奏家の場合、ご両親も音楽関係者という家も少なくありません。
しかし、實川さんの場合は、ご両親のどちらも音楽関係ではないとのこと。
ただ、お父様はクラシック音楽に深い造詣があったとのことで、實川さんにとって、クラシック音楽は小さい頃から身近な存在だったのかもしれませんね。
ちなみに、お父様はベートーヴェンやグスタフ・マーラーの交響曲がお好みで、高品質なオーディオ機器とレコード収集に熱心なようですよ!
一方、お母様は友人を通じてピアノ教師を探すなど、子どもの音楽教育に積極的に関与していたとのこと。
当初はヴァイオリンを習わせるつもりだったそうですが、地方では先生を見つけるのが難しかったため、ピアノを習わせることになったのだとか。
ピアノを習いはじめた3歳頃は、30秒も椅子に座っていられないほどだったそうですよ!
實川風の結婚相手は高橋ドレミ?
出典:YouTube
リサーチしていると、「實川風 高橋ドレミ 結婚」というワードがいくつか見つかりました。
そこで調べてみたところ、その主な理由は、實川さんと高橋さんによるピアノデュオでの活動が理由のようです。
しかし、お二人は結婚しておらず、
實川さんは、2022年にヴィオラ奏者の田原綾子さんとご結婚されています。
これに関して、Twitter(現X)にて、お二人ともにファンに報告されています。
東京藝術大学での指導
さまざまな分野で活躍する實川さん。
そんな實川風さんは、現在、東京藝術大学ピアノ科講師として、次世代のピアニストの育成に携わっています。
自身が多様な師匠から学んだ経験をもとに、学生一人ひとりの個性を重視し、国際的に通用する生徒の育成にとくに力を入れているようです。
實川風のプロフィール解説:まとめ
ということで、今回は實川風さんのプロフィールを紹介しました。
實川風さんは、日本のクラシック音楽界において技術的完成度と芸術的深さを兼ね備えた稀有なピアニストとして確固たる地位を築いています。そんな實川さんの、これからのさらなる活躍がとっても楽しみですね!
最後に、今回の記事のポイントをまとめます。
- 国際的な評価: 数々の国際コンクールでの受賞歴
- ショパン演奏の専門性: 特にショパン作品における卓越した解釈
- 幅広い演奏活動: 国内外の主要オーケストラとの共演実績
- 教育者としての貢献: 次世代ピアニストの育成
- メディア展開: クラシック音楽の普及活動
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