ヴァイオリニスト庄司紗矢香の経歴やプロフィール。受賞歴や家族は?実力や評判、使用ヴァイオリンは?

    この記事ではヴァイオリニスト・庄司紗矢香さんについて解説します。
    パガニーニ国際ヴァイオリンコンクールで、見事日本人初となるグランプリに輝いた庄司さんとはどのような人物なのでしょうか。

    今回は庄司さんの経歴やプロフィール、受賞歴や使用楽器までわかりやすく解説します。

    最後に演奏動画も載せていますので、ぜひ素晴らしい演奏もお楽しみください。

    ベートーヴェン&シベリウス:ヴァイオリン協奏曲

    ヴァイオリニスト・庄司紗矢香のプロフィール

    ・生年月日・・・1983年1月30日(水瓶座)

    ・出身地・・・東京都国分寺市

    ・職業・・・ヴァイオリニスト

    ・楽器・・・ヴァイオリン

    ・レーベル・・・ドイツ・グラモフォン

    ・公式HPはこちらから!

    庄司紗矢香の経歴は?

    庄司紗矢香さんは、1983年に東京都国分寺市に生まれました。

    画家であるお母様の影響で3歳からイタリアのシエーナに渡り、およそ2年間を同地で過ごします。

    シエーナといえば、「シエーナ歴史地区」として世界遺産にも登録された観光地ですね。歴史深い街で、幼いころの庄司さんはどのような生活を送っていたのでしょうか・・・。

    今でこそ世界的ヴァイオリニストとして知られる庄司さんですが、最初に習った楽器はピアノだったそうです。

    また幼少期はオペラやカンツォーネなどの声楽が好きで、声楽家になることが夢だったといいます。

    しかし自分の声が「声楽家向きでない」と思い、夢を諦めたそうです。

    そして5歳からヴァイオリンを習い始めます。
    地元国分寺市内の小学校に通いながらヴァイオリンを続けた庄司さん。

    小学校6年生の時に全日本学生音楽コンクール東京大会および、全国大会で1位を獲得し、「天才少女」として注目を集めました。

    14歳でリビンスキ・ヴィエニヤフスキ国際コンクールジュニア部門で優勝すると、ルツェルンで開かれた音楽祭にソリストとして招かれるなど、庄司さんは世界的にも知られるようになりました。

    その後1998年からドイツのケルン音楽大学に入学。
    ザハール・ブロン氏にヴァイオリンを師事し、その才能を大きく開花させます。

    ちなみに、このとき庄司さんは15歳
    音楽大学には飛び級で入学したということですね。

    さらに1999年、パガニーニ国際ヴァイオリンコンクールにおいて史上最年少でグランプリを獲得し、これ以降は世界的ヴァイオリニストとして活躍しています。

    2004年にケルン音楽大学を卒業し、
    2023年現在はパリを拠点に活動中です。

    受賞歴や家族は?

    庄司さんのこれまでの受賞歴をまとめてみました。

    小学生で全校大会で優勝するのは、本当に凄まじい才能です。

    ・全日本学生音楽コンクール小学生の部 全国大会1位(1994年)

    ・プレミオ・モーツァルト賞(1995年)

    ・リビンスキ・ヴィエニヤフスキ国際コンクール<17歳までの部門> 第1位(1997年)

    ・ヴィオッティ・ヴァルセジア コンクール 第1位(1999年)

    ・第46回パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール第1位、あわせてマリオ・ルミネッリ賞とレナート・デ・バルビエリ賞(1999年)

    ・出光音楽賞(2000年)

    ・芸術選奨新人賞(2010年)

    ・毎日芸術賞(2016年)

    家族について

    家族構成について調べてみましたが、詳しいことはわかりませんでした。

    ただ、お父様はコンピュータ関連に勤務し、お母様は画家をされているようです。

    そのため、芸術的感性はお母様から受け継いだのかもしれませんね!

    庄司さん自身も、上述のように絵を描くのが趣味で、ヴァイオリンの練習を終えて余力のあるときに絵画制作に取り組んでいるそうです。

    音楽を通して映像をイメージする「共感覚」にも関心があるとのこと。
    演奏家としての活躍はもちろん、画家としての作品にも注目です!

    庄司紗矢香の実力や評判は?

    史上最年少でパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールに優勝したことからも分かるとおり、庄司さんの実力は世界的なものであるのは言うまでもありません。

    ドイツの音楽雑誌グラモフォン誌においてもその実力が認められ「絶大なスタミナと何事にもひるまない精神、希有な音楽家」と高く評されています。

    同コンクールでグランプリを獲得以降、
    2000年に指揮者ズービン・メータとの共演を果たしたほか、ロリン・マゼールウラディミール・アシュケナージといった世界的指揮者とも演奏を共にし話題となりました。

    とくにロリン・マゼールとの共演は、庄司さんがニューヨーク・デビューを飾る演奏会だったこともあり、庄司さんにとってきっと印象深いステージだったでしょうね。

    また、世界の音楽祭にも多数出場しており、2013年にはプラハ音楽祭に初出演。そのほか、ヴェルビエ、アヌシー、ラヴェンナ、キジアーナ、ボン・ベートーヴェン、エヴィアン音楽祭に出演するなど、現在も世界中からオファーが絶えないようです。

    室内楽の活動にも意欲的に取り組んでおり、国内外で演奏会を開いています。

    庄司さんの最新の活動やコンサート情報については、
    UNIVERSAL MUSIC JAPAN」のホームページをご覧ください。

    使用しているヴァイオリンは?

    「ヴァイオリンはすべてを分かち合える親友であり、瞬時に別の世界に連れていってくれる大切な存在」と語る庄司さん。

    多い時で1日13時間練習するそうですが、練習から逃げ出したくなったことや、ヴァイオリンを辞めたいと思ったことは1度もないと語っています。

    そんな庄司さんの分身とも言えるヴァイオリンですが、
    どんな銘柄を使っているのか気になりますよね。

    調べてみたところ、庄司さん使用ヴァイオリンは、

    2001年4月から2009年6月までが、日本音楽財団から貸与された1715年製ストラディバリウス「ヨアヒム」

    そして現在使用しているのは1729年製ストラディバリウス「レカミエ」

    となっています。

    庄司紗矢香の演奏動画

    最後に、庄司さんの演奏動画を紹介します。
    繊細でありながら、力強さを感じる演奏はまさに圧巻の一言につきます。

    シベリウス『ヴァイオリン協奏曲」
    チャイコフスキー『ヴァイオリン協奏曲第1番』
    ブラームス『ヴァイオリン協奏曲」
    モーツァルト『ヴァイオリンソナタ』、インタビュー付き

    まとめ

    日本を代表するヴァイオリニスト・庄司紗矢香さんを紹介しました。

    庄司さんの演奏には聴く人の心を動かす力強さがあります。
    この記事を機会に、ぜひ他の演奏も聴いてみてください。

    きっと、素晴らしい時間が過ごせると思いますよ!

    前回の記事を読み忘れた方はこちらから。

    👉庄司紗矢香のCD一覧はこちら!!