「MARO(マロ)」の愛称で親しまれ、クラシック音楽界を牽引してきたヴァイオリニスト、篠崎史紀さん。
NHK交響楽団(N響)の“顔”として、その情熱的な演奏とカリスマ性で多くの聴衆を魅了し続けてきました(2025年3月特別コンサートマスターを退任)。
また、ソリストとしての活動だけでなく、後進の育成にも情熱を注ぐ教育者としての一面も持ち合わせています。
この記事では、そんな日本を代表するマエストロ、篠崎史紀さんの輝かしい経歴やプロフィール、気になる家族(結婚相手や音楽家の息子さん)、愛用する伝説の名器、そして最新のコンサート情報まで、その魅力を徹底的にリサーチしました。
ぜひ最後までご一読ください!
ヴァイオリニスト篠崎史紀さんの経歴・プロフィール
出典:YouTube
まずは、篠崎史紀さんがどのような音楽人生を歩んでこられたのか、その輝かしい経歴とプロフィールから見ていきましょう。
篠崎史紀さんのプロフィール
項目 | 内容 |
名前 | 篠崎 史紀(しのざき ふみのり) |
愛称 | MARO(マロ) |
生年月日 | 1963年1月18日 |
出身地 | 福岡県北九州市 |
学歴 | ウィーン市立音楽院 卒業 |
主な師事者 | 篠崎永育(父) |
主な経歴 | ・群馬交響楽団 コンサートマスター・読売日本交響楽団 コンサートマスター・NHK交響楽団 第1コンサートマスター(1997年~2025年)・NHK交響楽団 特別コンサートマスター(2023年~2025年3月退団) |
教育活動 | 桐朋学園大学 非常勤講師、東京藝術大学 非常勤講師、昭和音楽大学 客員教授、「マロ塾」主宰など |
音楽一家に生まれ、神童と呼ばれた少年時代
篠崎史紀さんの音楽人生は、3歳の時に始まりました。
ヴァイオリン指導者であり、自身も北九州交響楽団のコンサートマスターを務めた父・篠崎永育氏から直接手ほどきを受け、その才能は幼い頃から開花します。
高校1年生だった1978年には、音楽家の登竜門である「第32回全日本学生音楽コンクール全国大会」の高校生の部で見事第1位を獲得。
翌1979年には、史上最年少で北九州市民文化賞を受賞するなど、まさに「神童」として早くから地元で注目を集める存在でした。
ちなみに、愛称の「マロ」とは、東洲斎写楽の浮世絵に似ていてからとのこと。小学生時代のあだ名だったそうですよ!
ウィーンへの留学と国際舞台での活躍
国内でその才能を認められた篠崎史紀さんは、1981年にクラシック音楽の本場であるウィーン市立音楽院へ留学。
翌年にはウィーン・コンツェルトハウスで華々しいコンサートデビューを飾りました。
ヨーロッパを拠点に、ヴィオッティ国際音楽コンクールやボルドー国際音楽コンクールなど、数々の権威あるコンクールで入賞。ソリストとして、また室内楽奏者として着実に国際的なキャリアを積み上げていきます。
「N響の顔」へ。日本を代表するコンサートマスター
1988年に帰国した後は、群馬交響楽団、読売日本交響楽団という国内の主要オーケストラでコンサートマスターを歴任。
そして1997年、ついに日本最高峰のオーケストラであるNHK交響楽団のコンサートマスターに就任します。
以来、四半世紀以上にわたって「N響の顔」としてオーケストラを牽引。
その情熱的で人間味あふれる演奏スタイルと、聴衆を惹きつけるカリスマ性で、N響のサウンドを支え続けました。
2023年4月からは特別コンサートマスターに就任し、2025年3月に多くのファンに惜しまれながらN響を退団するまで、その重責を全うしました。
現在はソリストとしての活動のほか、桐朋学園大学や東京藝術大学などで教鞭をとり、自身の私塾「マロ塾」を主宰するなど、情熱的な指導者として次世代の音楽家育成にも力を注いでいます。
2025年4月からは長原幸太さんが、新たに第1コンサートマスターに就任されています。
篠崎史紀さんの愛器はストラディバリウス!その価値と音色とは?
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篠崎史紀さんの演奏を語る上で欠かせないのが、奏でるヴァイオリンそのものです。
長年愛用しているのは、ヴァイオリンの最高峰として知られるアントニオ・ストラディバリが製作した名器。
このヴァイオリンは、「真珠を転がすような丸く鮮やかな音色」と評され、広いコンサートホールの隅々まで豊かに響き渡る力強さを持っています。
篠崎史紀さん自身は、このストラディバリウスを「気分屋さんで、一筋縄ではいかない女性のような存在」と表現しています。
まるで楽器と対話するように、その日のコンディションや性格を感じ取りながら演奏している様子がうかがえ、この名器が篠崎さんにとって単なる道具ではなく、かけがえのない音楽的パートナーであることが分かりますね!
聴衆へのサービス精神も旺盛です!!👆
篠崎史紀さんの家族構成!結婚や息子について
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音楽界のトップを走り続ける篠崎史紀さんですが、そのプライベートはあまり公にされていません。ここでは、音楽のルーツともいえる家族構成や、気になる結婚、息子さんについてリサーチした情報をご紹介します。
音楽一家「篠崎ファミリー」
篠崎史紀さんは、音楽一家に生まれ育ちました。
- 父:篠崎 永育(しのざき えいいく)さん:最初の師であり、ヴァイオリン指導者。自身も北九州交響楽団でコンサートマスターを務めた音楽家でした。
- 弟:篠崎 由紀(しのざき ゆうき)さん:チェロ奏者として活躍されており、篠崎ミュージックアカデミー東京校の代表も務めています。
まさに家族全員が音楽に深く関わるサラブレッド一家であり、幼い頃から音楽が身近にある環境が、現在の篠崎史紀さんを形作ったと言えるでしょう。
結婚相手(妻)や息子は?
結婚に関する詳細は公表されていませんが、これだけ音楽に囲まれた環境であることから、奥様も音楽関係者である可能性が高いと推測されています。
また、息子さんがいらっしゃることも分かっています。
複数いらっしゃる息子さんの一人、篠崎史門(しのざき しもん)さんは、神奈川フィルハーモニーにて打楽器奏者(ティンパニ)として活動されていますよ!
父は弦楽器、息子は打楽器と、分野は違えど同じ音楽の道を歩んでいるというのは素敵なことですね!ティンパニにダイブしてます(そう言う曲なんです)
ちなみに、神奈川フィルハーモニーのコンサート・マスターは石田組でお馴染みの、石田泰尚さんです。
篠崎史紀さんの最新コンサート情報【2025年】
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N響を退団された後も、篠崎史紀さんの演奏活動はますます精力的に行われています。ここでは、2025年に予定されている注目のコンサート情報をいくつかご紹介します。
日程 | 公演名・内容 | 会場 | 主な曲目 |
2025年11月15日(土) | 篠崎“まろ”史紀&N響メンバーによるウィーン音楽とその魅力 | 未定 | ウィーンゆかりの楽曲 |
2025年12月12日(金) | 浜離宮ランチタイムコンサート Vol.254 | 浜離宮朝日ホール | ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」、ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」など |
※上記は2025年8月時点での情報です。チケットの販売状況やプログラムの詳細、追加公演などについては、各ホールの公式サイトやプレイガイドで最新情報をご確認ください。
篠崎史紀さんの経歴・プロフィール:まとめ
今回は、日本を代表するヴァイオリニスト「MARO」こと、篠崎史紀さんについて、その輝かしいキャリアから、家族、愛用の名器、そして今後の活動までを詳しくご紹介しました。
- 音楽一家に生まれ、幼少期から天才として注目を集める
- ウィーンで学び、国際舞台で活躍後、「N響の顔」として長年君臨
- 愛器は数億円の価値を持つ1727年製ストラディバリウス
- 父、弟も音楽家。息子の一人は打楽器奏者として活動
- N響退団後も、ソリスト、教育者として精力的に活動中
その圧倒的な演奏技術と、音楽への深い愛情、そして人々を惹きつける人間的魅力で、これからも日本のクラシック音楽界を照らし続けてくれることでしょう。今後の篠崎史紀さんの活躍から、ますます目が離せません!