佐久間聡一さんは、コンサートマスター、ソリスト、そして室内楽の名手として絶大な人気を集めるヴァイオリニストです。
広島交響楽団のコンサートマスターを長年務めた輝かしい経歴を持ち、現在は人気弦楽アンサンブル「石田組」のメンバーとしても全国を飛び回っています。
さらに、教育者や人気YouTuberとしての一面も持ち、その多才ぶりで多くのファンを魅了し続けています。
この記事では、そんな引く手あまたのヴァイオリニスト、佐久間聡一さんの輝かしい経歴から、気になるプライベート、愛用する楽器を紹介。
記事の後半では、2025年の最新コンサート情報までリサーチし、詳しく解説していきます!
ヴァイオリニスト佐久間聡一さんの経歴とプロフィール
出典:YouTube:佐久間聡一の愉快なヴァイオリン教室様より
まずは、日本のオーケストラ界を牽引してきた佐久間聡一さんの、基本的なプロフィールと輝かしい経歴をご紹介します。
プロフィール
- 氏名: 佐久間 聡一(さくま そういち)
- 生年月日: 1982年9月2日
- 年齢: 42歳(2025年時点)
- 出身地: 山形県山形市
- 学歴:
- 山形県立山形東高等学校
- 桐朋学園大学
- 師事: 木村恭子、藤原浜雄、上野裕佳里、菊池恭江、野村謙介、ウルフ・シュナイダーの各氏
- 現在の主な活動:
- ソリスト、客演コンサートマスター
- 室内楽奏者(石田組、エレメンツ・ストリング・クァルテットなど)
- 洗足学園音楽大学 非常勤講師
- YouTuber(愉快なヴァイオリン教室〈サロン・フリッツ〉)
天才少年、オーケストラのリーダーへ
佐久間聡一さんは4歳でヴァイオリンを始め、幼少期からその才能を開花させます。
「桐朋学園子供のための音楽教室」仙台分室で学び、10代の頃からすでにソリストや室内楽奏者として演奏活動を開始。
日本青少年オーケストラや、名門・桐朋学園オーケストラではコンサートマスターを務めるなど、早くからオーケストラを率いるリーダーとしての頭角を現していました。
大学在学中には、NHK-FMの番組で現代音楽の難曲であるイザイや武満徹の作品を演奏。
その模様が放送されるなど、若くして大きな注目を集めていたことがわかりますね!
大学卒業後は、さらに演奏技術に磨きをかけるためドイツ・ハノーファーへ渡り、名教師ウルフ・シュナイダー氏に師事。国際的な視野と高度な技術を身につけ、プロの音楽家としてのキャリアを本格的にスタートさせました。
日本の主要オーケストラを渡り歩いた輝かしいキャリア
佐久間聡一さんは、これまで日本の名だたるプロ・オーケストラで要職を歴任しています。
- 2005年~2006年: 新日本フィルハーモニー交響楽団(契約団員)
- 2007年~2012年: 大阪フィルハーモニー交響楽団(第二ヴァイオリン首席奏者)
- 2014年~2022年: 広島交響楽団(第一コンサートマスター)
20代半ばで大阪フィルの首席奏者に、そして30代前半で広島交響楽団の「オケの顔」ともいえる第一コンサートマスターに就任するという経歴は、演奏技術とリーダーシップがいかに高く評価されていたかを物語っていますね。
特に、8年間にわたって務めた広島交響楽団のコンサートマスター時代には、オーケストラのサウンドを牽引し、多くの聴衆に感動を与えました。
2013年には、世界的な古楽オーケストラであるドイツ室内フィルハーモニー・ブレーメンに客演するなど、その活躍は国内にとどまりません。
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佐久間聡一さんは結婚している?気になる家族構成をリサーチ
出典:YouTube
輝かしいキャリアを誇る佐久間聡一さんですが、そのプライベートはあまり公にされていません。
しかし、リサーチしたところ、佐久間さんは家庭を大切にする一人の父親でもあります。
- 結婚: 2008年頃
- お相手: 一般女性(氏名などは非公表)
- 家族: 3人のお子さん(長女を含む)
2008年というと、佐久間さんが26歳で、大阪フィルハーモニー交響楽団の首席奏者として活躍していた頃です。
2025年で結婚17周年を迎えることになり、仕事のパートナーであると共に、人生の良きパートナーに支えられながらキャリアを築いてきたことが想像できます。
全国を飛び回る多忙な演奏活動の傍ら、三児の父として家庭を守る姿は、彼の人間的な温かさや音楽の深みにも繋がっているのかもしれません。
佐久間聡一さんの使用楽器は名器「C.G.テストーレ」
出典:YouTube
ヴァイオリニストを語る上で欠かせないのが、その分身ともいえる「使用楽器」です。佐久間聡一さんがメインで使用しているのは、歴史的な価値を持つ非常に貴重なヴァイオリンです。
使用楽器: C.G.テストーレ 1703年製 “ex ヴィルヘルミ”
C.G.テストーレ(Carlo Giuseppe Testore)は、17世紀末から18世紀初頭にかけてイタリア・ミラノで活躍した名工です。
ストラディバリウスやグァルネリウスが製作されたクレモナ派とは少し異なる、力強く輝かしい音色が特徴で、「ミラノ派」の代表的な製作者として知られています。
1703年製ということは、今から実に300年以上も前に作られた楽器ということになりますね。長い年月、多くの演奏家の手を渡りながら歌い継がれてきた歴史そのものが、楽器の音色に深い奥行きを与えています。
また、楽器の名前についている「ex ヴィルヘルミ」の「ex」は「元~の所有」を意味し、かつて著名なヴァイオリニスト、アウグスト・ヴィルヘルミ(ワーグナーやリストとも親交があった19世紀の巨匠)が所有していたことを示唆しています。
佐久間聡一さんの奏でる情熱的かつ知的な音色は、この歴史的な名器との出会いによって、さらにその輝きを増していると言えるでしょう。
佐久間聡一さんの多彩な活動|教育者・YouTuberとしての一面も
オーケストラを退団した後の佐久間聡一さんは、特定の団体に所属せず、ソリスト、客演コンサートマスター、そして室内楽奏者として、さらに活動の幅を広げています。その活躍は、演奏活動だけにとどまりません。
① 室内楽の名手として(石田組への参加)
現在、佐久間さんの活動で特に注目されているのが、ヴァイオリニスト石田泰尚さんが率いる弦楽アンサンブル「石田組」のメンバーとしての活動です。
クラシックの枠にとらわれないプログラムと、カリスマ的な演奏家たちの共演が人気を博し、全国のコンサートホールを熱狂させています。その中で、佐久間さんは中心メンバーとしてアンサンブルを支えています。
② 教育者として(後進の育成)
豊富な経験を次世代に伝えるため、教育活動にも非常に熱心です。2023年からは洗足学園音楽大学の非常勤講師に就任し、プロを目指す若者たちの指導にあたっています。また、乳幼児向けの音楽体験プロジェクトに参加するなど、クラシック音楽の裾野を広げる活動にも力を注いでいます。
③ YouTuberとして(新たなファン層の開拓)
出典:YouTube
佐久間聡一さんのユニークな活動が、上述したYouTubeチャンネル「愉快なヴァイオリン教室〈サロン・フリッツ〉」の運営です。
このチャンネルでは、ヴァイオリンの具体的な演奏テクニックや練習方法はもちろん、プロの音楽家としてのメンタルケア、音楽理論などを、専門的かつユーモアたっぷりに解説しています。
「巨匠研究家」として往年の名ヴァイオリニストの奏法を模倣・解説したり、ホロスコープ鑑定士の資格を活かしたユニークな企画を行ったりと、その内容は実に多彩。クラシックファンだけでなく、多くの音楽愛好家から支持され、チャンネル登録者数は約1万4千人に達しています。
佐久間聡一さんの最新コンサート情報【2025年版】
ソリスト、室内楽奏者として全国的に活躍する佐久間聡一さん。2025年8月以降の主な出演予定コンサートをまとめました。特に「石田組」のツアーメンバーとして、多くの公演に出演が予定されています。
日時 | 公演名・会場 | 共演・出演者 |
---|---|---|
8月10日(日) 18:00 | 石田組コンサートツアー2025<サントリーホール(東京) | 石田泰尚 他 |
8月22日(金) 18:45 | 石田組コンサートツアー2025<愛知県芸術劇場(名古屋) | 石田組メンバー |
8月23日(土) 22:00 | Classic Garden東松山市民文化センター(埼玉) | 石田泰尚、生野正樹ほか |
8月24日(日) 14:00 | Classic Garden東松山市民文化センター(埼玉) | 石田泰尚、生野正樹、奥泉貴圭 |
9月7日(日) | 石田組コンサートツアー2025<府中の森芸術劇場(東京) | 石田組メンバー |
9月15日(月祝) | 石田組コンサートツアー2025<大阪フェスティバルホール | 石田組メンバー |
9月(詳細日程不明) | ヨコハマ・ネクストコンサート2025 Meets 戸塚区 | ゲストコンサートマスターとして出演 |
9月21日(日) | 神奈川オペラフェスティバル25 オペラ・ガラ神奈川県立音楽堂 | – |
10月3日(金) | 石田組コンサートツアー2025<東京エレクトロンホール宮城(仙台) | 石田組メンバー |
10月5日(日) | 石田組コンサートツアー2025<石川県立音楽堂 | 石田組メンバー |
10月13日(月祝) | ピアノ四重奏コンサート福島白河文化交流館コミネス | – |
11月3日(月祝) | 石田組コンサートツアー2025<岐阜可児市文化創造センター | 石田組メンバー |
12月24日(水) | 石田組コンサートツアー2025<ミューザ川崎シンフォニーホール | 石田組メンバー |
※ご注意
- 上記は主な公演であり、この他にも多数の出演が予定されています。
- スケジュールや出演者は変更になる可能性があります。
- チケットの購入や最新情報については、「石田組公式サイト」や各ホールの公式サイト、佐久間聡一さんご本人のSNSなどを必ずご確認ください。
佐久間聡一さんの経歴・プロフィール:まとめ
今回は、ヴァイオリニストの佐久間聡一さんについて、その輝かしい経歴からプライベート、そして多彩な現在の活動までを詳しくご紹介しました。
日本のトップオーケストラでリーダーとして活躍してきた卓越した技術と経験を基盤に、現在は室内楽、ソリスト、教育、そして情報発信と、あらゆる方面でクラシック音楽の魅力を伝え続ける現代的なアーティスト、それが佐久間聡一さんです。
最後に、この記事のポイントを振り返ってみましょう。
- 輝かしいオーケストラ経歴: 大阪フィル首席、広島交響楽団の第一コンサートマスターなどを歴任した、日本を代表するオーケストラ・リーダーの一人。
- プライベート: 2008年頃に一般女性と結婚し、3人のお子さんを持つ父親でもある。
- 愛器は歴史的名器: メインの使用楽器は、300年以上前に製作された「C.G.テストーレ 1703 “ex ヴィルヘルミ”」。
- 多彩な現在の活動: 人気アンサンブル「石田組」での演奏のほか、洗足学園音楽大学で教鞭をとり、YouTuberとしても人気を博している。
- コンサート情報: 2025年も「石田組」を中心に、全国各地で多数のコンサートに出演予定。
その知性と情熱、そしてユーモアあふれる人柄で、これからも佐久間聡一さんは多くの音楽ファンを魅了し続けてくれることでしょう。