楽器を手放すと決めた方へ。売って後悔しないための買取店選び。ピアノ歴30年の私が伝えたいこと

    この記事では、楽器を手放すかどうかをお悩みの方に執筆しています。

    「いつかまた弾くかも」と思って数年。

    部屋の隅で、埃を被ったままの楽器はありませんか?

    筆者には、小学生の時に両親が内緒で買ってくれた「猫足の茶色のピアノ」があります。

    学校から帰った私を驚かせようと、リビングに置かれていたあの日。

    あの時の木の香り、鍵盤の輝き、そして両親の嬉しそうな顔は、30年経った今でも鮮明に覚えています。

    あれから30年、私は今もそのピアノと一緒に歩んでいます。

    だからこそ、痛いほど分かります。

    楽器を手放すという決断は、単なる「不用品の処分」ではありません。それは、人生の一部を共にした「相棒」との別れであり、同時に楽器を再び輝かせるための「バトンタッチ」でもあります。

    15万PVの音楽ブログを運営し、自身もピアノを愛する筆者が、「ここなら大切な相棒を託せる」と確信した信頼の買取店を厳選しました。

    この記事が、あなたの「納得のいく決断」の助けになれば幸いです。

    その楽器、いま「手放す」のが一番の愛情である理由

    「大切にしているから、手元に置いておきたい」

    その気持ちは、音楽を愛する者として本当によく分かります。

    とはいえ、楽器は奏でられてこそ命が宿るもの。

    誰にも触れられず、暗いケースの中で静かに朽ちていくのを待つのは、楽器にとってもあなたにとっても、一番悲しいことかもしれません。

    とくに木管楽器や弦楽器、そしてピアノ。

    これらは湿気や乾燥に弱く、弾かない期間が長くなるほど、音が出なくなったり、木部が歪んだりしてしまいます。

    この記事に辿り着いたあなたは、きっと「このままではいけない」という直感を感じているはずです。

    なので、その直感を「次の奏者へ繋ぐ」という形に変えてみませんか?

    あなたが手放した楽器が、どこかの街で誰かの心を癒やす音色を奏でる。そのきっかけを作ることは、素晴らしい音楽活動の延長線上にあるのです。

    実は多い、楽器を手放す「3つの隠れた理由」

    「高く売りたい」という希望の裏側には、人それぞれの切実な事情があります。

    あなたは、どのタイプに当てはまるでしょうか?

    おもな3つの理由を挙げます。

    楽器を手放す理由1. 「遺品・生前整理」としての決断

    「親が大切にしていたバイオリンだけど、自分は弾けない」
    「実家を片付けることになったけれど、ピアノだけがどうしても動かせない」
    というお話をよく耳にします。

    捨てるには忍びない、でも置いておく場所もない。

    そんな時、「価値を分かる人に引き継いでもらう」という選択は、ご家族の思い出を汚さない、一番優しい供養の形になるのではないでしょうか。

    楽器を手放す理由2. 「夢のアップグレード」のための資金作り

    中級者、上級者とレベルが上がるにつれ、「もっと表現力の高い楽器が欲しい」と思うのは自然なことです。

    しかし、プロ仕様の楽器は高価。

    今の楽器を正当な価格で手放すことは、次の夢へ進むための「投資」です。

    思い出を新しい相棒に託し、あなたの音楽人生を次のステージへ進めるための前向きな一歩です。

    楽器を手放す理由3. 「放置への罪悪感」からの解放

    真面目な方ほど「全然弾いてあげられていない」と心の重荷になりがちに・・・。

    ケースを見るたびに感じる小さなチクりとした痛みを、プロに託すことで「感謝」に変えてしまいましょう(ピアノの場合もそうですが)。

    後悔しないために知っておきたい「3つの買取方法」

    楽器を手放す際、どこで売るのがベストなのか。

    それぞれのメリットとデメリットを、音楽好きの視点で整理しました。

    ① フリマアプリ・ネットオークション(メルカリ等)

    • メリット: 自分で価格を決められる。
    • デメリット: 梱包が非常に大変。とくに大型楽器や繊細な管楽器は、配送中のトラブルやクレームのリスクが常に付きまといます。

    ② 近所のリサイクルショップ

    • メリット: 即日で現金化でき、持ち込みが楽。
    • デメリット: 楽器の専門家がいない場合が多く、希少価値やメンテナンス状態を無視して「重さ」や「型番」だけで安く買い叩かれるリスクがあります。

    ③ 楽器専門の買取業者(おすすめ)

    • メリット: 楽器の価値を正確に見抜くプロが査定する。搬出や梱包もプロが担当してくれる。
    • デメリット: 業者選びに迷う。

    大切な楽器だからこそ、筆者は「③ 楽器専門の買取業者」を強くおすすめします。

    というのも、そこには「モノ」としてではなく「楽器」として扱ってくれるプロの敬意があるからです。

    【目的別】後悔しないための「納得」できる買取店5選

    筆者が実際にサービス内容や口コミ、企業姿勢をリサーチし、「ここなら私のピアノも預けられる」と感じた5社を紹介します。

    1. イシバシ楽器:老舗の誇りと「RE:CONNECT」の精神

    「思い出が詰まった楽器だから、事務的に扱われたくない」方へ

    創業1938年。日本を代表する老舗楽器店です。

    最大の魅力は、「RE:CONNECT(人と楽器を再び繋ぐ)」という理念。

    単に買い取るだけでなく、自社のリペア部門で最高の状態に整え、次のオーナーへ繋いでくれます。

    80年以上の歴史に裏打ちされた確かな鑑定眼に守られ、「安く買い叩かれたらどうしよう」という不安は、いつの間にか「ここなら安心だ」という確信に変わります。

    2. イケベリユース:プロが認める「こだわり」の正当評価

    「カスタムした楽器や、マニアックな機材の価値を分かってほしい」方へ

    プロミュージシャン御用達のイケベ楽器が運営するリユース部門です。

    専門スタッフの知識が驚くほど深く、一般的な店では見落とされがちな「レアなパーツ」や「こだわりの調整」までも、価値として拾い上げてくれます。

    3. ピアノの買取屋さん:巨大な「家族の記憶」を軽やかに整理

    「重くて古い、調律もしていないピアノをどうにかしたい」方へ

    ピアノ買取のスペシャリストです。自社工房で再生させる技術があるため、30年前の古いモデルや、音が出なくなったピアノにも再び「価値」を見出してくれます。

    部屋に驚くほどの光とスペースが戻ってくる解放感は、何物にも代えがたいはずです。

    4. 楽器の買取屋さん:1分1秒でも早く「スッキリ」したいなら

    「引越しや整理で、大量の機材をまとめて片付けたい」方へ

    最短30分の出張査定が売りの、スピード感溢れる専門店です。

    電話一本で玄関まで駆けつけてくれ、その場で現金化。「梱包も運搬も面倒」というストレスから、一瞬で解放されますよ!

    5. 福ちゃん:女性の一人暮らしや、実家の遺品整理に

    「知らない人を家に入れる不安を解消したい」方へ

    丁寧な接客で定評のある総合買取大手です。

    とくにありがたいのは、女性スタッフが対応してくれる「レディースプラン」。

    出張買取は便利だけど、知らない男性が来るのは少し怖い……という女性の不安に真摯に寄り添ってくれます。

    6.バイセル(BUYSELL):圧倒的な安心感と「スピード」

    「上場企業の信頼がほしい。今日、家まで来てほしい」方へ

    CMでもおなじみの買取大手です。楽器専門店ではありませんが、「出張買取のクオリティ」。

    最短即日のスピード対応に加え、法令遵守(コンプライアンス)が徹底されており、無理な勧誘や押し買いが一切ありません。

    「家に見知らぬ人を上げるのが不安」という方でも、上場企業の教育を受けた査定員なら安心。査定後のフォローコール(決済確認)まである徹底ぶりです。

    楽器以外にも、使わなくなった貴金属やブランド品もまとめて見てもらいたい時にも助かります。

    査定前にやっておきたい「相棒への最後のお礼」

    少しでも良い状態で送り出すために、以下の3点をチェックしてみてください。

    1. 軽く汚れを拭き取る表面の指紋や埃をクロスで拭くだけでも、「大切に扱われてきた楽器だ」という印象が査定員に伝わります。
    2. 付属品を揃えるケース、保証書、マウスピース、予備の弦、鍵など。付属品が揃っていると、次の奏者がすぐに演奏を始められるため、プラス査定に繋がりやすいです。
    3. 楽器のエピソードを伝える「実は30年前に親からもらって…」といった背景は、専門店のスタッフなら大切に聞いてくれます。

    査定額は、相棒からの「最後のギフト」

    楽器を手放すと決めたとき、少しだけ寂しさを感じるかもしれません。

    でも、提示された査定額は、あなたがこれまでその楽器を大切に扱ってきたことへの、相棒からの「最後の贈り物」です。

    その贈り物を使って、今の自分にぴったりの新しい趣味を始めたり、お気に入りの椅子を買って部屋を心地よくしたり。

    何より、「ずっと放置してしまっている」という小さな罪悪感から解き放たれ、心がふっと軽くなる。

    楽器は、再び誰かに奏でられることで輝きを取り戻します。

    そしてあなたも、過去の思い出を「重荷」にするのではなく、「美しい記憶」として胸に刻み、新しい一歩を踏み出すことができるはずです!

    まとめ:納得のいく楽器の「バトンタッチ」を

    「楽器 手放す」という言葉でこの記事に辿り着いたあなたは、もう十分に楽器と向き合ってこられたはずです。

    迷っているなら、まずは一社だけでいい。今の相棒の「価値」を聞いてみてください。

    その数字を知ることで、「やはり手元に置いておこう」と思い直すのも、「よし、送り出そう」と決心するのも、どちらも正しい答えです。

    それは決して「裏切り」ではありません。

    音楽を愛するあなただからこそできる、最も愛情深い、未来への選択かもしれませんよ。

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