シリーズ化しつつある演奏家紹介。今回はヴァイオリニスト辻彩奈さんを紹介します。
3歳からヴァイオリンを始めた辻さんは、わずか11歳でオーケストラと共演。
現在は国内外を問わず多方面で活躍しています。
音楽番組「題名のない音楽会」にも多数出演しているため、
演奏する姿を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
若く、才能あふれるヴァイオリニスト辻彩奈さんとはどのような人物なのでしょうか。
ヴァイオリニスト・辻彩奈のプロフィール
ヴァイオリニスト・辻彩奈の経歴
辻彩奈さんの経歴について紹介します。
辻さんは1997年12月7日、岐阜県の大垣市に生まれました。
大垣市といえば、「水まんじゅう」や「薬膳列車」などが有名ですね。
ヴァイオリンを習い始めたのは3歳の頃からで、幼い頃からスズキメソッドで鍛えられたそうです。
スズキメソッドといえば「ピアノ」のメソッドと思いがちですが、ヴァイオリンにも使われています。
また、父の昌弘さんもヴァイオリニストとして活躍しており、辻さんにヴァイオリンの手ほどきを行っていました。
小さい頃から、人前で演奏するのが好きだったという辻さん。
小学校4年生(10歳)でスズキメソッドのテンチルドレンに選出され、早くから才能を開花させます。
11歳で名古屋フィルハーモニー交響楽団と共演。その後、多くのオーケストラと共演し話題となりました。
また、室内楽では12歳で初リサイタルを開催し、徐々にプロの音楽家として生きる事を意識し始めたそうです。
2009年には全日本学生音楽コンクール小学生の部で第1位を獲得し、併せて東儀賞(とうぎ)、兎束賞(うづか)を受賞しています。
さらに高校1年(15歳)の時、出場資格最年少で第82回日本音楽コンクール第2位を獲得すると、2016年にはモントリオール国際音楽コンクールで見事グランプリに輝き、国際的な評価を得るようになりました。
出身校や家族は?
出身高校や学歴なども気になるところですよね。
そこでさまざまな情報を元にまとめてみました。
ヴァイオリンの才能はもちろんのこと、学業の分野でも非常に優秀なようです。
・小学校までは地元の学校
・名古屋の椙山女学園中学校
・東京音楽大学付属高校
・東京音楽大学卒(特別特待奨学生)
・東京音楽大学アーティストディプロマコースに特別特待奨学生
家族について
天才ヴァイオリニスト辻彩奈さんのご家族についても調べてみました。
お母様については詳しいことは分かりませんでした。
しかし、上述したお父様の辻昌宏さんは幼少時代からスズキメソッドでヴァイオリンを習っていたそうで、現在は大垣市室内管弦楽団のコンサートマスターを歴任しているとのこと。
その他、会社経営や進学塾、ヴァイオリン販売など多方面にわたりご活躍のようです。
辻さんのヴァイオリンの才能はお父様から受け継いだのかもしれませんね。
コンクール受賞歴について
3歳でヴァイオリンを始めた辻。
これまで数多くのコンクールで素晴らしい成績を残しています。
なかでも2016年に出場したモントリオール国際音楽コンクールでは、見事グランプリに輝き、大きな注目を集めました。
そんな辻さんの受賞歴をまとめました。
・全日本学生音楽コンクール小学校の部にて全国第1位、東儀賞(とうぎ)、兎束(うづか)賞を受賞(2009年)
・モントリオール国際音楽コンクール第1位。その他バッハ賞、パガニーニ賞、カナダ人賞、ソナタ賞、セミファイナルベストリサイタル賞の5つの賞を受賞(2016年)
・岐阜県芸術文化奨励(2017年)
・第28回出光音楽賞(2018年)
・ホテルオークラ音楽賞(2023年)
辻彩奈の実力や評判は?
世界的コンクールで優勝したことから、辻さんの実力は十分わかりますよね。
さらに辻さんは国内外の多数のオーケストラと共演しているため、その実力は折り紙つきと言えるでしょう。
これまで共演したオーケストラの一例として、
・モントリオール交響楽団
・スイス・ロマンド管弦楽団
・コンチェルト・ブタペスト
・チェコフィルハーモニー室内合奏団
などのヨーロッパ各地のオーケストラのほか、
・札幌交響楽団
・山形交響楽団
・仙台フィルハーモニー管弦楽団
・群馬交響楽団
・NHK交響楽団
など、多くの日本のオーケストラとも共演しています。
阪田知樹さんとデュオ・リサイタルを開催
2022年7月からは、ピアニストの阪田知樹さんとデュオ・リサイタルを行い、全国10箇所で開かれたコンサートはいずれも大好評をおさめました。
若いお二人のエネルギッシュな活動がこれかも楽しみですね!
阪田知樹さんについてはこちらから。
使用ヴァイオリンは?
ヴァイオリニストにとって、ヴァイオリンは命の次に大切なもの。
そのため、辻さんの使用しているヴァイオリンも気になりますよね。
調べてみたところ、現在使用しているヴァイオリンは、
1748年に制作されたジョヴァンニ・バティスタ・ガダニーニである箏が分かりました。
ヴァイオリンといえば、ストラディヴァリウスやグァルネリが有名ですが、ジョヴァンニ・バティスタ・ガダニーニも18世紀中盤から後半に活躍した重要な人物です。
しかし、詳しい生涯については現在もわかっておらず、現在も研究が進められているそうですよ。
演奏動画の紹介
最後に辻彩奈さんの演奏動画を紹介します。
この記事を機会にぜひ素晴らしいヴァイオリンの音色をお楽しみください。
ヴァイオリニスト・辻彩奈のまとめ
ソロ活動やオーケストラ共演、メディア出演など多方面で活躍する辻彩奈さん。
現在は、フランスと日本の2拠点で生活されているようです。
・名前・・・辻彩奈(つじあやな)
・生年月日・・・1997年12月7日
・出身地・・・岐阜県大垣市
・担当・・・ヴァイオリン
・職業・・・ヴァイオリニスト
・レーベル・・・ワーナークラシックス
・公式HPはこちら