日本が世界に誇るバンドネオン奏者、小松亮太さん。
情熱的かつ哀愁を帯びた音色とインパクトは、一度聴いたら忘れられないほどのエネルギーです。
TBS系『THE世界遺産』のオープニング曲「風の詩」の作曲・演奏者としても広く知られる小松亮太さんですが、経歴の裏には、どのような努力や家族の支えがあったのでしょうか。
また、インターネット上で情報が錯綜している「お子さん」の存在や、奥様との関係についても気になるところです。
今回は、デビュー25周年を超え、さらに円熟味を増す小松亮太さんのプロフィールや経歴、ご家族のこと、そして2026年の最新コンサート情報までリサーチしてまとめました。
素晴らしい演奏動画も紹介しますので、ぜひご視聴ください!
小松亮太さんのプロフィール
出典:YouTube:SONY MUSICチャンネル様より引用
まずは、小松亮太さんの基本的なプロフィールをいつものようにまとめました。
日本タンゴ界のサラブレッドとも言えるその背景をご覧ください。
| 項目 | 内容 |
| 氏名 | 小松 亮太(こまつ りょうた) |
| 生年月日 | 1973年10月30日 |
| 出身地 | 東京都足立区 |
| 担当楽器 | バンドネオン |
| デビュー | 1998年7月(アルバム『ブエノスアイレスの夏』) |
| 所属レーベル | ソニー・ミュージック |
| 所属事務所 | ビクターミュージックアーツ |
| 家族 | 妻(ヴァイオリニスト・近藤久美子)、子供あり(後述) |
| 現職 | 洗足学園音楽大学客員教授、東京バンドネオン倶楽部顧問 |
小松亮太さんは、ご両親ともがタンゴ奏者という音楽一家に生まれました。
とくにお母様は著名なタンゴ・ピアニストである小松真知子さんです。
幼い頃から日常的に音楽が流れる環境で育ったことが、現在の小松さんの音楽的基盤を築いたのかもしれません。
小松亮太さんの経歴|カーネギーホールへの軌跡
出典:YouTube
ピアソラ作曲「リベルタンゴ」
めちゃくちゃカッコいいです!
経歴を紐解くと、その才能の早熟さと、飽くなき探究心に驚かされます。
「蛇腹楽器」とも呼ばれ、演奏が非常に難しいとされるバンドネオンをどのように習得し、世界へ羽ばたいていったのでしょうか。
14歳での目覚めと高校生プロデビュー
音楽的な環境には恵まれていたものの、小松亮太さんが本格的にバンドネオンを始めたのは14歳の時。
驚くべきは、当初は「独学」で楽器を扱い始めたという点。
その後、16歳からはカーチョ・ジャンニーニ氏に師事し、本格的な演奏技法を学びました。
また、音楽理論については桐朋学園大学教授の岡部守弘氏の下で研鑽を積んでいます。
その才能が開花するのに、時間はかかりませんでした。
なんと高校在学中からプロの演奏家としてのキャリアをスタート。
なかでも1991年、小松さんがまた18歳だった頃のエピソードです。
伝説的なタンゴ歌手である藤沢嵐子さんの「ラスト・ステージ」において、バンドネオン・ソロの伴奏者として大抜擢されます。
10代にして巨匠の引退の花道を飾るという重責を果たしたことは、当時のタンゴ界に大きな衝撃を与えました。
藤沢さんへの想いは、小松さんご自身のブログからも伺い知れます※。
衝撃のメジャーデビューと世界進出
そして1998年7月、小松亮太さんはソニー・ミュージックよりアルバム『ブエノスアイレスの夏』でメジャーデビュー。
小松さんのデビューは単なる新人登場にとどまらず、日本におけるタンゴ・ブーム再燃の火付け役ともなりました。
そして、わずか1年後の1999年には、ニューヨークの音楽の殿堂「カーネギー・ホール」での演奏を実現させ、全米デビューも果たしています。
日本の若きバンドネオン奏者が、本場のアーティストたちと渡り合い、耳の肥えたニューヨークの聴衆を唸らせました(凄すぎる!)。
その後も、タンゴの本場であるアルゼンチン・ブエノスアイレスでの公演を成功させ、2003年にはアルゼンチン演奏家協会(AADI)やブエノスアイレス市音楽文化管理局から表彰を受けるなど、その実力は「本場のお墨付き」となりました※。
※参考|ソニーミュージック・オフィシャルサイトより
小松亮太さんの多彩な活動|作曲家・著述家としての顔
出典:YouTube
バンドネオン奏者としての活動にとどまらず、小松亮太さんは作曲家やプロデューサー、そして著述家としても多才ぶりを発揮しています。
誰もが一度は聴いたことのある「あの曲」
小松亮太さんの名前を意識していなくても、小松さんの音楽を耳にしている方は非常に多いはずです。
最も有名なのは、TBS系ドキュメンタリー番組『THE世界遺産』のオープニングテーマ曲「風の詩」でしょう(2010年4月から2015年9月まで)。
雄大で美しい旋律は、小松さんの作曲・演奏によるものです。
また、アニメファンにはフジテレビ系『モノノ怪』のオープニング曲「下弦の月」の作曲者としても知られています。
そのほか、映画『グスコーブドリの伝記』や『体脂肪計タニタの社員食堂』、NHKドラマ『ご縁ハンター』など、数多くのサウンドトラックを手がけており、映像作品の世界観を深める作曲能力も高く評価されています。
ジャンルを超えたコラボレーション
タンゴの枠組みを超え、ポップスやクラシック、ジャズなど多ジャンルで活躍する小松亮太さん。
これまでに共演したアーティストは、葉加瀬太郎さん、小曽根真さん、石井竜也さん、沢田研二さん、佐渡裕さんなど、錚々たる顔ぶれです。
とくに、2015年に大貫妙子さんとコラボレーションしたアルバム『Tint』は、第57回輝く!日本レコード大賞の「優秀アルバム賞」を受賞しました※。
※ソニーミュージック・オフィシャルサイトより
また、ニューエイジ・ミュージックの祭典とも言えるコンサートツアー「live image」には初回から参加し続けており、イ・ムジチ合奏団やミッシェル・ルグランといった海外の巨匠たちとも共演を重ねています。
タンゴの真実を伝える執筆活動
演奏だけでなく「言葉」でタンゴの魅力を伝えることにも意欲的な小松さん。
2021年に出版された著書『タンゴの真実』(旬報社)は、430ページにも及ぶ大著です。
タンゴの歴史や現状、そして未来への提言が綴られており、単なるタレント本ではなく、音楽史における貴重な資料としても評価されています。
NHK-FMでの「今日は一日タンゴ三昧」「今日は一日ピアソラ三昧」といった長時間番組でのパーソナリティとしての活躍も、彼の豊富な知識と軽妙な語り口があってこそでしょう。
小松亮太さんは結婚してる?妻はヴァイオリニストの近藤久美子さん
出典:YouTube
プライベートな側面、とくに結婚についてはどうなのでしょうか。
結論から言うと、小松亮太さんはご結婚されています。
お相手は、ヴァイオリン奏者の近藤久美子(こんどう くみこ)さんです。
妻・近藤久美子さんのプロフィール
奥様である近藤久美子さんもまた、第一線で活躍するプロの音楽家です。
東京音楽大学を卒業後、タンゴ・ヴァイオリンを神野肇氏やフェルナンド・スアレス・パス氏に師事。
そのの演奏は「美しいだけでなく、五線譜の上を自在に泳ぐかのよう」と評されており、歌手のミルバやマリア・グラーニャなど、世界的なアーティストとも共演経験があります。
馴れ初めと夫婦での共演
近藤久美子さんは、長年にわたり小松亮太さんが率いる楽団(小松亮太キンテートなど)の主要メンバーとして活動。
「ユニットのリーダーとメンバー」という信頼関係から交際へと発展し、ゴールインされたようです。
現在も公私ともにパートナーとして支え合っており、夫婦で同じステージに立つことも珍しくありません。
小松亮太さんの2026年コンサート情報!
出典:YouTube:Charan Po Rantan official様公式チャンネルより引用
デビュー25周年を超えてもなお、精力的にステージに立ち続ける小松亮太さん。
2026年もすでに注目のコンサートが決まっています。
ここでは、公式サイト等で発表されている主要な公演情報をピックアップしてご紹介します。
公式Xでも最新情報をチェックしてみましょう!
2026年注目の公演スケジュール
- Billboard Live公演(横浜・大阪)大人の空間でタンゴを堪能できるライブです。奥様の近藤久美子さんもメンバーに含まれる「タンゴ五重奏」での出演です。
- 横浜公演: 2026年1月29日(木) @Billboard Live YOKOHAMA
- 大阪公演: 2026年2月2日(月) @Billboard Live OSAKA
- メンバー:小松亮太(bn)、松本圭司(pf)、近藤久美子(vn)、田中伸司(cb)、鬼怒無月(gt)
- live image BEST長年参加している人気コンサートシリーズ。豪華アーティストとの共演も楽しみですね!
- 日時: 2026年2月8日(日)・9日(月)
- 会場: 東京国際フォーラム ホールA
- 共演:羽毛田丈史、加古隆、鳥山雄司、葉加瀬太郎、宮本笑里 ほか
- 宝くじ文化公演 スクリーンミュージックコンサート地方公演も予定されています。映像と音楽のコラボレーションが楽しめる企画です。
- 日時: 2026年3月7日(土)・8日(日)
- 会場: 香川県・三豊市文化会館 / 源内音楽ホール
※チケット情報や開演時間の詳細は、必ず小松亮太さんの公式サイトで最新情報をご確認ください。
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小松亮太さんのコンサートの魅力
小松亮太さんのコンサートは、タンゴの古典からピアソラの前衛的な楽曲、そして親しみやすいオリジナル曲まで、幅広い選曲が魅力です。
また、曲間のMC(トーク)も好評で、タンゴの歴史や楽器の解説などを交えながら、初心者でも楽しめる構成になっています。
とくに「タンゴ五重奏」は、長年苦楽を共にしたメンバー(奥様含む)との息の合ったアンサンブルが楽しめるため、初めての方にも大変おすすめです!
小松亮太さんの経歴・プロフィールまとめ
今回は、日本を代表するバンドネオン奏者、小松亮太さんについてリサーチしました。
記事のポイントをまとめます。
- 小松亮太さんは14歳から独学でバンドネオンを始め、1998年にメジャーデビューした日本タンゴ界の第一人者。
- デビュー翌年にカーネギーホール公演を成功させるなど、世界的な評価を受けている。
- 『THE世界遺産』のテーマ曲「風の詩」の作曲者としても有名。
- 妻は同じ楽団のメンバーでヴァイオリニストの近藤久美子さん。公私ともにパートナーである。
- 2026年もビルボードライブや国際フォーラムなど、大規模なコンサート活動が予定されている。
音楽一家に生まれ、若くして才能を開花させた小松亮太さんですが、そのキャリアは決して親の七光りではなく、ストイックな努力と情熱によって切り拓かれたものでした。
2026年のコンサートでも、その魂を揺さぶるバンドネオンの音色で、私たちをブエノスアイレスの風の中へ連れて行ってくれることでしょう。
ぜひ一度、生演奏でその迫力を体感してみてはいかがでしょうか。




















