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クラシック音楽のおすすめ曲と聴き方ガイド【初心者必見!】

オーケストラ

クラシック音楽に興味があるけど、
作曲家や作品が多すぎてどこから聴き始めたら良いか迷っている方が多いのではないでしょうか。

バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパン・・・。
クラシックの世界には有名作曲家が数多くおり、
作風もさまざまです。

そんな「これからクラシック音楽を聴いてみたい!」という方のために、
今回はおすすめの曲と聴き方のガイドをお届けします。

クラシック音楽の世界は奥深く、多様な魅力が満載です。
まずは、ご自身のお気に入りの作曲家を見つけて、
クラシック音楽への第一歩を踏み出してみてください!

クラシック音楽の基本的な聴き方

これからクラシック音楽を聴いてみようと思っても、
意外に「ハードルが高そう」と思っている方も多いようです。

しかし、実際はそんなことはまったくなく、
いつでも、どこでも音楽を楽しめますし、
日本の多くの場所で毎日コンサートが開かれているほど、私たちの生活に身近なものです。

これから聴き始める方がどんなことに着目すればより音楽が楽しくなるのか、
そのポイントをいくつか見てみましょう。

楽器や曲の構成に注目する

クラシック音楽の大きな特徴いえば、多彩な楽器が織りなすハーモニー
オーケストラなどで、さまざまな楽器が登場するのを皆さんも見たことがあると思います。

ヴァイオリンやチェロといった弦楽器、トランペットやフルートなどの管楽器、ティンパニやドラムなどの打楽器。これらの楽器が一つの作品を奏でるのもクラシック音楽の魅力です。

その他、ソロ演奏や声楽(歌)、室内楽、オペラ、宗教音楽など・・・。
一口にクラシック音楽と言っても多くの表現方法があります。

また、作品が「どのように作られているか」を知ることも醍醐味の1つ。
作曲家が作品に込めた意図や物語を知ることで、さらに奥深さの発見にもつながりますよ!

ストーリーや背景を知る

曲が作られた背景や作曲家のエピソードを知ることで、音楽の理解が深まります。

たとえば、ベートーヴェンの『交響曲第5番』はなぜ「運命」と言われているのでしょうか。
作品の由来やタイトルの経緯を知ることで、作曲家が当時どのような生活をしていたかを知るきっかけになりますし、意外なエピソードやこぼれ話でクスッとしてしまうなんてこともあるかもしれません。

ちなみにベートーヴェンの『交響曲第5番』を「運命」と言っているのは、
日本だけです。

ベートーヴェンについてより知りたい方はこちらの記事も併せてご一読ください👇

リラックスして聴く

難しく考えず、まずはリラックスして聴いてみましょう。
BGMとして流すだけでも、徐々にクラシック音楽の魅力が感じられるようになりますよ。
作業中や通勤・通学中に聴くのも良いかもしれません。

また、寝る前のリラックスタイムにクラシック音楽を流すのも、
気持ちが休まってよいかもしれません。
なお、その際はなるべく落ち着ける作品を流してください。

寝る前にビゼーの『カルメン』などを聴いたら、逆にテンションが上がってしまいますよ!

クラシック・ベスト200

初心者向けのクラシック音楽名曲10選

ここでは、作曲家10人の中から筆者が独断と偏見で選んだ「まずはこの10曲」を紹介します。

まぁ、本当は20曲でも50曲でもよいのですが、ひとまず10曲くらいなら聴きやすいと思うので・・・。

作曲家の名前は知らなくても、
間違いなく「どこかで一度は聴いた」作品ばかりです。
最初は「超有名曲」から聴き始めることで、馴染みやすさが格段に上がります。

モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク

ゲヴァントハウス弦楽四重奏団&シュテファン・アデルマン(コントラバス)

1曲目は、人類史上最高の音楽の天才モーツァルトの作品から。
本作「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」は軽快で親しみやすい旋律が特徴的です。
ちなみに作品の意味は「小さな夜の音楽」

聴いてるだけで心が弾み、爽快な気分にさせてくれますよ!

なお、2023年に新たにモーツァルトの新作が発見され、
「ガンツ・クライネ・ナハトムジーク(Ganz kleine Nachtmusik、とてもささやかな夜の音楽」として登録されました。

ちなみに10歳から13歳頃の作品らしいですよ!

ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」

冒頭の「ジャジャジャジャ〜ン」があまりにも有名な作品。
こちらは、ベートーヴェンが作曲した5曲目の交響曲です。

力強い最初ののフレーズは一度は耳にしたことがあるでしょう。
悲劇的な冒頭ではありますが、楽章を進むにつれ、
生きる希望に満たされという展開も魅力です。

歴史的名盤も数多く録音されているので、
聴く比べなんかも楽しいですよ!

バッハ:G線上のアリア

髙木凜々子

穏やかで美しい旋律が心に染みるヨハン・セバスチャン・バッハの名曲です。
「音楽の父」としても知られるバッハは、ドイツ各地を転々としながら、
さまざまな優れた作品を残しました。

とってもユニークな人物で、
若かりし頃にケンカをして、牢屋に閉じ込められたこともあったのだとか。
当時は今のように人気がなかったというのも意外ですね。

メンデルスゾーンの再発見により、
バッハの作品は再び日の目を見ることとなりました。

ショパン:ノクターン第2番

NobuyukiTsujii 

続いては「ピアノの詩人」とも言われるフレデリック・ショパンから。
ショパンの作品は、どの作品も表現豊か。そして華麗にして繊細。
ピアノからショパンの言葉が聴こえてくるような感覚さえ覚えます。
今回は数あるショパンの名曲からピアノ曲『ノクターン2番』を聴いてみましょう。

ノクターンは日本語で「夜想曲」とも呼ばれ、ロマンチックな雰囲気が漂います。決まった形式がなく「物憂げな感じ」がノクターンの特徴です(本当に)。

ヴィヴァルディ:四季「春」

ヴィヴァルディ:四季 (Orquesta Reino de Aragón)

音楽の授業で必ず出てくるのがヴィヴァルディの「四季」だと思います。
正式には「和声と創意の試み」というタイトルで、
特に「春」は明るく爽やかなメロディーが特徴的です。

とはいえ、「夏」「秋」「冬」もそれぞれ素晴らしいです。
「冬」は多くのメディアミックスで登場しますね。

バッハと同じく、ヴィヴァルディもバロック音楽を代表する作曲家です。

ドビュッシー:月の光

ドビュッシー-月の光/CANACANA familyより

幻想的で柔らかな音色が魅力のクロード・ドビュッシー
ドビュッシーは「印象派」と言われる音楽形式を取り入れたフランスを代表する作曲家です。

といっても、本人は印象派と言われるのが嫌いだったようですが・・・。
光が反射するような、キラキラした作風が印象派の特徴です。

この「月の光」も、淡い月の光が窓のカーテン越しに降り注ぐようなイメージで、
なんとも暖かい作品となっています。

シューベルト:アヴェ・マリア

André Rieu & Mirusia – Ave Maria

神聖で美しい旋律が心に響くシューベルトの「アヴェ・マリア」。
シューベルトは歌曲「魔王」や「鱒(ます)」などの作品が有名ですね。

きっと音楽の授業で聴いて、真似したことがある人もいるはずです(笑)
でも、シューベルトは「ロマン派音楽」の先駆者であり、
ベートーヴェン以降の最高の作曲家の1人でもあります。

非常に個性的な人物で「自分で作曲した曲を演奏会で弾けずに逆ギレした」という面白いエピソードも残されていますよ。

ちなみに「アヴェ・マリア」とは「こんにちは、マリア様」「おめでとう、マリア様」という意味です。

チャイコフスキー:白鳥の湖

チャイコフスキー/「白鳥の湖」~情景/4羽の白鳥の踊り

ロシアの作曲家にはメロディー・メーカー(美しいメロディーを作る人物のこと)が多く、
チャイコフスキーはその代表格の1人です。

バレエ『くるみ割り人形』や本作『白鳥の湖』などは、そんなチャイコフスキーの才能が爆発した作品と言えるでしょう。

個人的には交響曲や序曲、『弦楽セレナーデ』などがおすすめです。

ラヴェル:ボレロ

モーリス・ラヴェル:ボレロ|アロンドラ・デ・ラ・パーラ|WDR交響楽団

同じ旋律が徐々に盛り上がる独特の構成が魅力。
『ボレロ』はフランスの作曲家モーリス・ラヴェルが作曲したバレエ曲です。

上述したドビュッシーと同様に「印象派」は代表する作曲家で、
20世紀の音楽に多大な影響を及ぼしました。

アメリカの作曲家ガーシュインの憧れの人物だったことでも有名ですね。
ピアノ曲から交響曲、バレエなど多岐にわたるジャンルで傑作を残したラヴェルですが、
晩年は言語障害や記憶障害を発症し、楽譜が書けない状態となってしまいました。

エルガー:威風堂々

イギリス最大の作曲家の1人、エドワード・エルガー
彼の代表作といえば、なんといっても『威風堂々』ですね。

その優れた作風により、本作はイギリス第2の愛国歌として現在でも親しまれています。

また、毎年夏に開かれるイギリスのクラシック音楽フェス「BBCプロムス」では、
本作が合唱付きで歌われるのが定番です。

合唱付きの場合は「希望と栄光の国」というタイトルなので、
こちらも覚えておくとよいでしょう。

ちなみに、本作「威風堂々」は遺作を含む6作品あるうちの「第1番」です。

初心者におすすめのクラシック音楽の楽しみ方

ここではクラシック音楽を楽しむためのポイントを紹介します。

といっても、聴き方なんて自由です。
聴きたい作品を、聴きたいシーンごとに選ぶもよし。
一人の作曲家や時代ごとに集中して聴くのも、もちろんOKです。

自分が楽しめるように楽しんで聴いてみてください!

プレイリストの活用

現代では、YouTubeやSpotifyなどの音楽配信サービスでは、
初心者向けのクラシック音楽プレイリストが多数公開されています。

なので、これらを活用することで、手軽に名曲に触れることができますよ。

たとえばyoutubeで配信されている、こんな感じの動画をBGMとして流すのも楽しみ方の1つ。

【誰もが聴いたことのあるクラシック定番名曲集】BGM集Part1

その他、作業用クラシックなんかも聴きやすいです。

【作業用BGM】勉強や仕事がはかどるクラシック名曲集55(6時間)

映画やアニメで使われたクラシック音楽を聴く

映画やアニメで使用されたクラシック音楽は、親しみやすいものが多いです。
例えば、映画「アマデウス」ではモーツァルトの名曲が多数登場します。

また最近では、tiktokやyoutubeのショート動画なんかでも頻繁にクラシック音楽が使われていますね。それをきっかけに聴いてみるのも良いかと。

オッフェンバックの『天国と地獄』(正確には「地獄のオルフェ序曲」と言います)なんか、耳にする機会が多い気がします。

Offenbach – Orpheus in the Underworld Overture 6:57~

あとは、ロッシーニの「ウィリアム・テル序曲」なんかも有名です。

ロッシーニ/歌劇「ウィリアム・テル」序曲

クラシック音楽のコンサートに足を運ぶ

生演奏の迫力は格別です。地元のオーケストラやコンサート情報をチェックして、
実際に足を運んでみてはいかがでしょうか。

小中学校や高等学校の課外授業でコンサートに行かれた方も多いと思います。
youtubeなどの配信で聴くのももちろんOKですが、コンサートでの演奏はまた違った感動がありますよ!

「チケット代は?」と心配される方もいるかもですが、
数千円からでも楽しめるコンサートがたくさんああるので、
思い切って聴きにいってみましょう。

クラシックコンサート検索サイトも充実しているので、
利用する価値ありです👉ぶらあぽONLINEコンサート検索

書籍から勉強するのも有益

クラシック音楽を体系的知りたい場合。
もしくは、とりあえず有名作曲家だけでもという方には、書籍もオススメです。

本によるメリットとして、例えば、
・専門家や研究者の見解を学べる
・作曲家の関連性がわかりやすい
・著者独自の視点が得られる
・CDなどの特典付きがある
・初心者向けの本も多い

などなど。

読書により理解が深まりますよ!

オススメのクラシック関連本👇

ゼロから分かる! 図解クラシック音楽

クラシック作曲家列伝 バッハからラヴェルまで12人の天才たちの愉快な素顔
1冊でわかるポケット教養シリーズ 1日1曲 365日のクラシック

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クラシック音楽のジャンルや作曲家別の入門ガイド

クラシック音楽は時代や作曲家によって多様なスタイルがあります。
よく聴かれるのは以下の3つの時代の音楽です。

年代は覚えなくて大丈夫。
なんとなく知っているだけでも、雰囲気でわかります(笑)

バロック時代(1600年頃~1750年頃)

バッハやヴィヴァルディが代表的な作曲家。
複雑な旋律と華やかな装飾音が特徴です。
ひとまず、こんな人たち👇を知っておけばOK。

古典派(1730年頃~1820年頃)

モーツァルトやハイドンが活躍した時代で、形式美と均整の取れた構成になります。
「ソナタ形式」なんて形式もこの時代に大きく発展しました。

ロマン派(19世紀初頭~20世紀初頭)

ベートーヴェンやショパン、シューベルトなどが代表的。
感情豊かな表現と多彩な旋律が登場し、作品に「タイトル」が付けられるようになる。
こういうのを「標題音楽」っていうのですが、のちに大論争になるという・・・。

ロマン派にはたくさんの作曲家いますが、こんな人たち👇からおさえましょう。

まだまだいますが、それは別記事で紹介します。

楽譜を探している方のために(おまけ)

この記事を読まれている方の中には、
ピアノに限らず楽器を習い始めた方もおられるかもしれません。

演奏したい曲があって、少しずつ練習するのは本当に楽しいですよね。
とはいえ、演奏したい曲の楽譜がなかなか見つからないというケースも多いようです。

また、弾きたい作品があっても他の作品と一緒になっていて、
持ち運びに困るなんてこともあると思います。

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クラシック音楽:まとめ

ということで今回はここまで。

クラシック音楽は、初心者でも気軽に楽しむことができますし、
日常のBGMや、集中したいときなど、さまざまなシーンで活用できます。
まずはこの記事をきっかけに、クラシック音楽の世界を探求してみてはいかがでしょうか。

このサイトでは作曲家の人物紹介をおもにアップしてきました。
でもこれからはクラシックの楽しみ方や面白さも伝えられる記事を書いていきますので、
次回もぜひお楽しみに!

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