ヴァイオリニスト・小林壱成さんは、日本を代表するオーケストラの一つ、東京交響楽団の第1コンサートマスターを務める、今最も注目される若き才能の一人です。
ノーブルで芯の強い音色、アンサンブルを支える職人気質な音楽性、そしてクラシック音楽の未来を見据える広い視野。
小林壱成さんは、ソリストとして、オーケストラのリーダーとして、多彩な顔を持ちながら日本のクラシックシーンを力強く牽引しています。
この記事では、そんな小林壱成さんの音楽との出会いから、東京藝術大学、そしてドイツ・ベルリンへと続く輝かしい経歴、国内外で高く評価される実力、気になるプライベートな一面まで、その魅力を紹介します!
この記事を読めば、現代日本クラシック界のホープ、小林壱成の「現在地」と「これから」がわかりますよ!
小林壱成さんの経歴・プロフィール|音楽との出会いからベルリンへ
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まずは、小林壱成さんの基本的なプロフィールと、彼が世界的ヴァイオリニストになるまでの道のりを見ていきましょう。
項目 | 内容 |
氏名 | 小林 壱成(こばやし いっせい) |
生年月日 | 1994年生まれ |
年齢 | 30歳(2025年7月現在) |
出身地 | 兵庫県伊丹市(3歳より広島県で育つ) |
学歴 | ・東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校 卒業・東京藝術大学音楽学部 卒業(アカンサス音楽賞受賞)・東京藝術大学大学院 修了・ドイツ・ベルリン芸術大学大学院 修士課程修了 |
現職 | 東京交響楽団 第1コンサートマスター |
音楽との出会い〜ベルリンへ
小林さんの音楽との出会いは、6歳の時。家のポストに入っていた一枚のチラシがきっかけでした。
それは、広島交響楽団の元コンサートマスター、小島秀夫先生のヴァイオリン教室のものでした。
ジュニアオーケストラに参加した小林さんは、「ヴァイオリンは隣の友達と全く同じ音を弾くことが新鮮で、皆でひとつの曲を弾いているエネルギーを身体で感じてすごく楽しかった」と語っています。
その才能はすぐに開花し、音楽の名門である東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校に進学。
その後、東京藝術大学、同大学院へと進み、エリートコースを歩みます。
大学卒業時には、成績優秀者に贈られる「アカンサス音楽賞」を受賞するなど、常にトップクラスの成績を収めていました。
その後も探究心は日本にとどまらず、大学院修了後はドイツへ留学。
ベルリン芸術大学大学院の修士課程を修了し、本場の空気の中で自身の音楽にさらなる磨きをかけました。
「小林壱成」の実力と評価|コンマスとしての哲学と受賞歴
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小林壱成さんの実力は、国内外の主要なコンクールでの輝かしい受賞歴によって客観的に証明されています。
年度 | コンクール・賞 |
2009年 | 第63回全日本学生音楽コンクール 全国大会 第2位 |
2014年 | ザルツブルク・モーツァルト国際室内楽コンクール 第2位 |
2015年 | 第84回日本音楽コンクール 第3位 |
2015年 | かさま音楽賞 受賞 |
2018年 | 第28回青山音楽賞 新人賞 |
2019年 | Gyarfas Competition(ベルリン) 最高位 |
これらの実績を携え、彼は2021年9月、20代という若さで東京交響楽団の第1コンサートマスターに就任します。これは、彼の演奏技術はもちろん、オーケストラ全体をまとめるリーダーシップや人間性が高く評価されたことの証です。
彼の演奏は、かつての「ノーブルでしっとりとした音色」から、近年は「芯の強い音」へと進化していると評されています。その根底にあるのが、彼の持つ「職人気質」な演奏哲学にあるようです。
「私たち『音楽再生者』は職人であるべき」と語る小林さん。
オーケストラの一員として演奏する際には「最良の部品」になることを目指しているそうですよ!
「曲は誰かが弾かないと『実体験』にはならない」という彼の言葉から、楽譜に書かれた音楽を、生きた体験として聴衆に届けるという強い使命感が伝わってきますね。
ちなみに、東京交響楽団には人気オーボエ奏者・最上峰行(たかゆき)さんも在籍していますよ!
小林壱成さんのプライベート|結婚はしてる?使用バイオリンは?
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ステージ上では真摯な音楽家としての一面を見せる小林さんですが、そのプライベートはどのようなものなのでしょうか。
結婚している?
ファンが気になる結婚に関する情報ですが、2025年7月現在、小林壱成さんが結婚しているという公式な情報はみあたりませんでした。
同姓同名の別人である、人気ロックバンド「緑黄色社会」のギタリスト・小林壱誓さんが結婚を発表したため、情報が混同されることがありますが、ヴァイオリニストの小林壱成さんについては、プライベートな情報はほとんど公開されていないようです。
音楽活動に真摯に打ち込む姿が、彼の現在のスタイルと言えるでしょう。
使用バイオリンは?
一流の演奏家である彼がどのような楽器を弾いているのかも気になるところです。
詳細なメーカーや製作年などは公表されていませんが、株式会社日本ヴァイオリンより名器の特別貸与を受けていることがわかっています。
これは、彼の将来性と実力が認められ、貴重な銘器を託されていることの証といえるでしょう。
音楽普及への思い
自身の演奏活動だけでなく、クラシック音楽の普及にも強い関心を持つ小林さん。
「公園や大きな広場のある駅などで、放送入りのオーケストラ・コンサートをしてみるのもよい」と提案したり、「0歳のためのコンサート」の拡大に意欲を見せるなど、新しい聴衆に音楽を届けるためのアイデアを常に考えているそうです。
公式Xも要チェック!
>>小林壱成さんの公式X
公式Instagram
小林壱成さんの今後の活動・コンサート情報
若きマエストロの生演奏を聴きたい!という方のために、2025年以降に予定されている注目の公演情報を一部ご紹介します。
日時 | 公演名・内容 | 会場 |
2025年8月29日(木) | 郷古廉&小林壱成 第二回 | 銀座 王子ホール |
2025年9月13日(土) | マレーシア・フィルハーモニー定期公演 | ペトロナス・フィルハーモニック・ホール(マレーシア) |
2025年9月21日(日) | ゲーテ座サロンコンサート Vol.411 | 東京 |
2025年12月22日(月) | ロイヤル・バンコク交響楽団&東京交響楽団 フレンドシップ・コンサート | ミューザ川崎シンフォニーホール |
※上記は一部です。特に、同じく若手トップヴァイオリニストである郷古廉さんとの共演は、大きな注目を集めています。
また、KADOKAWAと東京交響楽団がタッグを組んだバーチャルアーティスト開発プロジェクトの審査員を務めるなど、新しい分野での活躍も始まっています。
最新の情報やチケットの詳細は、東京交響楽団や小林壱成さんの公式サイトでご確認ください。
小林壱成さんの経歴・プロフィール:まとめ
今回は、東京交響楽団の第1コンサートマスターとして、日本のクラシック界の未来を担うヴァイオリニスト、小林壱成さんについて、その魅力の核心に迫りました。
伝統を重んじながらも、クラシック音楽の新しい可能性を常に模索する若きリーダー。小林壱成さんの奏でる音楽が、これからどのように進化し、私たちの心を揺さぶるのか。その活躍から、ますます目が離せません!
【この記事のポイント】
- 若きコンマス: 日本を代表する東京交響楽団の第1コンサートマスターを20代で務める、現代クラシック界のホープ。
- 華麗なる経歴: 藝大・同大学院を経て、ドイツ・ベルリン芸術大学大学院を修了した、国内外で研鑽を積んだエリート。
- 確かな実力: 日本音楽コンクール3位をはじめ、ザルツブルクやベルリンなど、国内外の権威あるコンクールで多数の受賞歴を誇る。
- 職人の哲学: 自身の演奏を「音楽再生者」「最良の部品」と捉え、アンサンブル全体を第一に考える真摯な音楽性を持つ。
- プライベート: 結婚に関する情報は公表されておらず、音楽活動に専心している。
- 未来へのビジョン: ソリスト、コンマス、室内楽に加え、音楽普及や若手育成にも情熱を注ぎ、クラシック界の未来を担う存在。