この記事では、ピアノの上達が早い子の特徴について解説しています。
お子さんにピアノを習わせている、保護者の方。
こんなお悩みありませんか?
実は、ピアノの上達スピードには、練習の質や才能だけでなく、親のサポート方法が大きく影響していることが多いようです。
そこでこの記事の前半では、「ピアノの上達が早い子の特徴」「上達を妨げるNG行動」を解説し、記事の後半では「効果的な練習方法」や「上達を加速させるコツ」を解説します。
レッスンに通うのはちょっと・・・。
というお子さんにもおすすめ。オンラインで単発でのレッスンが受けられので便利かなと。
ピアノの上達が早い子の特徴

上達が早い子の特徴は、おもに以下の3つです。
1つずつ解説します。
練習の習慣が身についている
ピアノの上達が早い子どもたち共通してること言えるのは、「毎日決まった時間に練習する習慣」が身についていること。
これは間違いないです!
たとえ短時間でも、毎日ピアノに向かうことで、少しずつ技術が磨かれていきます。
重要なのは、「ピアノを弾く時間」が日常生活の一部となっていること。
そうすることで、レッスン前だけの練習ではなく、着実にスキルを積み上げていくことができますよ!
毎日が難しければ、月・水・金というルーティーンでもOK
目標を持って練習している
上達が早い子をは、「次のレッスンまでにこの曲をマスターする」「発表会でミスなく弾けるようにする」など、具体的な目標を持って練習に取り組んでいることかなと。
というのも、目標があることで練習に意味が生まれ、モチベーションが維持されるので。
小さな達成感の積み重ねが自己肯定感を上げ、結果、上達スピードが加速するわけですね。
今の自分の実力より、ちょっとだけ難しい目標設定が良いですね。
できない部分を工夫して克服する
難しいフレーズに出会ったとき、上達が早い子は「できない」で終わらせません。
片手ずつゆっくり練習する、リズムを変えて練習する、小さなセクションに分けて取り組むなど、自分なりに工夫しながら練習する傾向があります。
この「問題解決能力」がピアノ上達では大切。
ミスした部分を練習し、弾けるようになってから次に進む。
この繰り返しが、ピアノの上達を早めます。
ありがちなのが、「ミスしたら最初からやり直す」ケース。
悪いとは言いませんが、効率は悪いですよね・・・。
ミスした部分に集中して取り組む姿勢が重要です!
TVCMで話題のココナラ
ピアノの上達が遅い子との違い
では、ピアノの上達が遅い子との違いはどんなところにあるのでしょうか。
ここでも3つのポイントに絞って解説します。
練習時間だけを増やしても上手くならない
何事も、なが〜く練習すれば良いというものではありません。
たとえば、「1日2時間練習している」と言っても、内容が伴わなければ上達は望めませんよね。単に長時間座っているだけ、同じ箇所を何度も間違えながら繰り返すだけでは、効果的な練習とは言えません
一方で、上達が遅い子の多くは、「時間」にとらわれすぎて「質」を見落としがちです。
筆者も5〜6時間くらい練習していた時期がありますが、「そんなに上達しないかな」という印象。
「疲れた」という実感の方が強かったように思います。
1〜2時間練習するなら、ポイントを絞って練習することが大事!
何となく弾いて終わってしまう
目的意識がないまま、ただ楽譜の最初から最後まで通して弾くだけの練習も上達しにくいかもです。
何となくピアノに触っても、練習の意図や目的がわからなければ、上達が遅れてしまいます。
「今日は何を改善するか」という視点大事。
これを意識するだけでも、同じ間違いが減らせますよ!
また、無意識的な練習では、悪いクセが定着してしまうこともあります。
目的を設定することで、自分を客観視することにもつながります。
「弾けない=自分はダメだ」と思いがち
上達が遅い子の多くは、失敗を過度に恐れる傾向があるかなと。
難しい課題に直面すると、「自分には無理」とあきらめてしまいがちです。
この心理的なブロックが、挑戦することを躊躇させ、結果的に上達を妨げてしまうのです。
ごくごく稀に、最初からできる人もいるのは事実ですが、どんな天才でも「最初から」完璧はありません。
なので、失敗を恐れることなく、コツコツと続けることが大切かと。
最初はつまずくのは誰でも当たり前です。
ピアノの上達を妨げるNG行動とは?
お子さんがピアノを弾いている姿って、健気でかわいいですよね。
励まそうと思うあまり、ついつい余計な一言を言ってしまいがちです。
良かれと思っていても、お子さんにはNGな行動があるので、以下にいくつか紹介しますね。
つい「〇〇ちゃんはもっと上手だよ」と比べる
これ、あるあるだと思います。
子どもの成長を促したい(嬉しい)一心で、他の子と比較してしまうことって多くの方に経験があるはず。
でも、もちろんこれは逆効果。
ご自身が子供の頃でもそうじゃなかったですか?
こんな言葉を言ってしまうと、「あの子は才能があるから」と思い込ませてしまったり、「自分には無理」とあきらめの気持ちを植え付けてしまうリスクがあるので注意しましょう!
なるべく比較せず、お子さんが達成したことを喜んであげましょう!
毎回「間違えた!」と口出ししてしまう
練習中に親が細かく指摘すると、「間違えること」を極端に恐れるようになるケースも。
これ、筆者がレッスンに通っていたときにも似たような経験があります。
ミスするたびに「ん?」と言われてました。
これって意外に気になるんですよね。
間違いやミスをするたびに指摘されると、チャレンジ精神が失われ、表現力が制限されてしまうことも。気をつけましょう。
間違えていることは、お子さん本人が一番わかっています。
練習時間を長くすれば上達すると考える
「今日は1時間練習したから大丈夫」という時間重視の考え方も、上達の妨げになります。
特に子どもの場合、集中力は長く続きませんよね。
質の低い長時間練習よりも、集中した短時間の練習の方が効果的です。
上記の内容とかぶりますが、「量より質」です。
練習スケジュールを作るのもあり
ピアノの上達が早い子にするための効果的な練習法

じゃあ、どんな練習法が良いの?
疑問に思う方も多いと思います。
なので、ここでは筆者の経験を含めながら、効果的な練習法や保護者の接し方を紹介します。
ただ弾くだけではダメ!効果的な練習とは?
効果的な練習には、いくつものポイントがありますが、まとめると以下の4点が重要かと。
それぞれ簡潔に解説します。
- 難しい部分を集中的に練習する – 簡単な部分を何度も弾くより、苦手な箇所を集中的に取り組むことで上達が早まります。「間違えたら最初から」だと時間がもったいないです。
弾けるところはひとまず置いといて大丈夫ですよ。 - スロー練習を取り入れる – 速く弾くことにこだわらず、ゆっくり正確に弾く練習が基礎力を養います。お手本のようにカッコよく弾きたい気持ち、すごくわかります。
でもそれはもう少しあとで。
まずは、ゆっくりと、1音1音を確認しながらやりましょう。 - 録音して客観的に聴く – 自分の演奏を録音し、客観的に聴くことで、気づかなかった課題が見えてきます。聴こえ方ってものすごく大事です。「自分の声に驚いた」という人、いますよね?ピアノも同じです。
周囲に「どのように聴こえているか」を知れば、自分では気づかなかった練習のポイントが見えてきます。 - 少しずつでも毎日続ける – 1日30分より、毎日10分の方が効果的です。継続が鍵です。
筆者としては、理想は1時間〜1時間半程度かなと。これを続けると、かなり上達が早いです。
幼稚園、あるいは小学校の低学年から初めていれば、高学年くらいで、ショパンのワルツ集もいけるとようになります。
こういう基礎練習を毎日できればなおよしです!(お借りしました)。
出典:YouTube
練習のモチベーションを上げるコツ
お子さんだって、毎日やる気があるわけではありませんよね。
勉強だってあるし、他の習い事をしているケースもありますし。
なので、モチベーションを維持することも結構重要です。
そのポイントは大きく分けて以下の3つ。
- 好きな曲を取り入れる – レッスン課題だけでなく、子どもが興味を持つ曲(アニメやゲーム音楽など)も適宜取り入れることでモチベーションが高まります。お子さんがよく口ずさむ曲なんかも良いですね。
- 小さな目標を設定する – 「来週までにこの4小節をマスターする」など、達成可能な小さな目標を設定しましょう。小さな目標を達成することで、モチベーションを維持する方法です。最初から大きすぎる目標を立てると、結構な割合で挫折するので。
- 達成感を味わわせる – 目標を達成したら、しっかり認め、称えることで更なるやる気につながります。お子さんの成長を褒めてあげてください!これ、ご自身が思っているより、お子さんに効果大です。褒められるって、やっぱり嬉しいので。
ちなみに、電子ピアノを使っている方には、こちらの記事が参考になりますよ。
上達が早い子の親がやっていること
ポイントの3つ目は、保護者の接し方です。
「こんなことを注意すると良いよ!」というコツをまとめました。
- 見守る姿勢を大切にする – 過度に介入せず、子どもの練習を見守ります。
今回紹介したNG行動とあわせて参考にしてください。
「余計なことは言わない」ってことです。 - 音楽を日常に取り入れる – 家庭で様々な音楽を聴く機会を作り、音楽への感性を育てます。
コンサートに行ってみるのもありですよね。
小さなホールのコンサートであれば、ほぼ毎日どこかで開かれています。普段とは違う音楽体験をするのも、お子さんいとって、そして保護者の方にとっても刺激になるはずです。 - レッスンの振り返りをサポートする – 「先生が何と言っていたか覚えている?」など、子どもが自ら思い出せるよう促します。「自分から気づきを得る」と深い理解が得られます。
「こういうことか!」って実感としてわかる、あの感覚です。サポートをしないサポートって感じですが、結構、成長に繋がりますよ!
ピアノの上達が早い子にするためには親のサポートが重要

ピアノ習得のためには、お子さんだけの力では限界があります。
子どもは大人と違い、集中力が続かなかったり、メンタルが発達していないところがあるので。
こうした面を補う上でも、親のサポートは本当に大切。
サポートがある・なしで、ピアノの上達が早い子になるかが変わるといっても良いくらいです。
以下ではポイントを紹介しますね。
練習を聴いたら「がんばったね!」と声をかける
子どもの練習を聴いたら、まずは「がんばったね!」と伝えてあげてください。
これだけで、子どもは「自分の演奏は価値があるもの」と感じ、モチベーションが高まりますよ!
頑張って弾けるようになったのだから、当然といえば当然なんですけど、言葉にしてもらえると嬉しいものですよね。
そっけない返事を返してくるかもしれませんが(年齢によります)、それは照れてるだけです(笑)。
がんばったことを伝える、これを覚えておいてください!
「ここが上達したね!」と具体的に褒める
漠然と「上手!」と言うのも大切ですが、「前回よりもリズムが安定してきたね」「左手の音がはっきり聴こえるようになったね」など、具体的に褒めるとより効果的です。
そうすることで、子どもは自分の成長を実感でき、さらなる上達への意欲につながります。
ピンポイントで褒める!ことを心がけて。
長時間練習より「集中できる時間」を意識する
子どもの年齢や性格に応じて「集中できる時間」は違います。
なので、集中できる範囲内で質の高い練習を心がけてみましょう。
例えば小学校低学年なら15〜20分程度、高学年でも30分程度が適切です。
その後は休憩を挟むか、別のアプローチ(リズム練習、聴音など)に切り替えると良いかもです。メリハリのある練習内容にすると、上達が早まりますよ!
ピアノ上達が早い子のお母さんの特徴
上達が早い子どものお母さん共通する特徴は以下の通りです。
全部当てはまってなくてもOKですよ!
というか、もっとあるはずかもですが・・・。
- 過度な期待をしない – 子どもの成長ペースを尊重し、無理な期待をかけない。
- 練習の質を重視する – 時間よりも「何ができるようになったか」に注目する。
- 子どもの気持ちを大切にする – 子どもがピアノを楽しめているかを気にかけまる。
- 音楽を愛する姿勢を見せる – 親自身が音楽を楽しむ姿を示す。
1〜3はこれを読んだ後にでもできますよね。
4は少しだけハードルが高いですが、楽器が弾けなくても、音楽に関心をあることを伝えるだけで大丈夫です。
クラシックを聴いたことがなくても、これから聴くようになれば良いだけなので。
一緒に楽しむ・話題にすることが重要かなと。
ピアノの上達が早い子の特徴:まとめ
今回のまとめです。
- ピアノの上達が早い子は「練習の質」と「習慣」が違う
- 毎日の練習習慣が上達の鍵になる
- 目標を持った練習が成長を加速させる
- ただ弾くだけでなく「音を聴く」意識が大切
- 苦手な部分を工夫して克服する力が重要
- 練習時間を増やすだけでは上達しない
- 「なんとなく弾く」練習は効果が薄い
- 「弾けない=ダメ」と思わないメンタルが大事
- 親の何気ない一言が子どものモチベーションを左右する
- 他の子と比較するとやる気が低下しやすい
- 練習中の過度な口出しは逆効果
- ダラダラ長時間より短時間でも集中する方が効果的
- 効果的な練習には「部分練習」「ゆっくり弾く」などが有効
- 好きな曲を取り入れるとモチベーションが上がる
- 生活習慣の中にピアノ練習を自然に組み込むと続きやすい
- 「ここが上達したね!」と具体的に褒めることで自信につながる
- ピアノは楽しく続けることが一番の上達の秘訣🎵